はじめての登山では楽しみと同時に「登山にはどんな持ち物が必要?何を、どのくらい持って行けばいい?」といった不安もありますよね。
今回は、登山ガイドが、はじめて登山をする方の疑問を動画や写真を用いて解決します!
画像: 【登山の旅】山へ旅しよう!
登山ガイドが教える「山どうぐとパッキング」

登山にはどんな持ち物が必要?何を、どのくらい持って行けばいい?

登山にはどんな持ち物が必要?何を、どのくらい持って行けばいい?
はじめての登山では楽しみと同時に、不安もありますよね。
低山のハイキングと高所の雪山、日帰りとテント泊の縦走など、行き先・季節・山行スタイルによって、必要なものは変わってきますが、登山のいわゆる「持ち物リスト」には、数十種類の装備が挙げられています。
例えば、昭文社の登山地図『山と高原地図』には約50種類(積雪期の装備も含む)、山と渓谷社の登山雑誌『山と渓谷』の付録で人気の「山の便利帳」には無雪期の標準装備表として約90種類(テント泊や岩稜での安全確保用品も含む)もの装備が掲載されています。
もちろん持ち物が充実しているほど、安全・快適・便利な登山を楽しめるのは事実ですが、それらを基本的にはひとつのザックに収納して出し入れしなければいけない煩雑さや、すべてを自分で背負って歩かないといけない体力的な負担を考慮すると、思いつくものは何でも持っていくのも考えものです。
ここでは、登山に必要な装備とその収納方法(パッキング)についてお話します。

~登山に必要な持ち物の例~

クラブツーリズムがツアー登山に参加するお客様向けにご案内している装備品リストを見てみましょう。

ざっと24種類。多いとも少ないともいえますし、必須なものとあると便利なものが混在していますので、かいつまんで説明しましょう。

■登山靴・ザック・雨具・ウェア類

画像: ■登山靴・ザック・雨具・ウェア類

3種の神器とも4種の神器とも言われる登山の基本装備。靴ひも・ザックカバーもこの付属品ですね。それぞれ様々な種類がありますので、用途に合わせて選びましょう。
選び方のコツはこちらをご覧ください。

・登山靴の選び方

・ザックの選び方

・雨具の選び方

・ウェアの選び方

・その他グッズの選び方

■食糧品・飲料・医薬品

それなりに運動強度の高いスポーツである登山では、しっかりした栄養補給と水分補給が必要です。具体的な必要量に関しては、こちらをご覧ください。

また、登山ガイドや添乗員は(例え酔い止めや漢方薬であっても)内服薬をお客様に処方・投与することはできません。夏の日本アルプスなどでは、医大の診療所が開設されている場合も稀にありますが、持病薬や常備薬などは各自で持参しましょう。

■ヘッドランプ・レスキューシート・非常食

画像1: ■ヘッドランプ・レスキューシート・非常食
画像2: ■ヘッドランプ・レスキューシート・非常食

「晴れている日の雨具」もこれに含まれますが、いわゆる“お守り・保険”的な装備です。例えば非常食に手を出すのは、道迷い・怪我・思わぬ天候悪化などのトラブルで下山が大幅に遅れて行動食を食べ尽くしてしまった時に限ります。
そんなことが頻繁に起こっても困る訳ですので、たいていの場合はザックの片隅に使われないまま眠っているものです。でも、万が一これらが必要になった時に、持っているのといないのでは時には生死を分けるポイントにもなります。後述する「自分なりの装備リスト」づくりの際にも、これらは使わなかったからと言って装備備品リストから外すのは絶対にやめて下さい。

■地図・コンパス

画像: ■地図・コンパス

敢えて失礼な言い方をします。地図の読み方・コンパスの使い方わかりますか?この問いにYESと答えられない人は…。まあ地図はわからないなりに読み取れる情報もありますが、少なくともコンパスは不要ですよね。
もちろん、登山をする上で重要な装備ではありますが、読み方・使い方を学んでから持って行きましょう。

・講座で学ぶ

画像: 学べる登山 学べる登山・講座・ツアー・旅行なら、クラブツーリズム!これから登山をはじめたい方、もっと深く山を楽しみたい方へ。登山に関わる様々な知識を、机上から実践までプロの講師が幅広く教えます。ツアーの検索・ご予約も簡単です。 www.club-t.com

学べる登山
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・動画で学ぶ

画像: 【クラブツーリズム】ガイド直伝!学べる登山 コンパスの使い方 www.youtube.com

【クラブツーリズム】ガイド直伝!学べる登山 コンパスの使い方

www.youtube.com

また、ストック(ステッキ)やサポートタイツなども膝の痛みなどの悩みがない人が使うと、かえって逆効果やトラブルを生むことも。これらは、使い方を理解した上で必要に応じて使用するには便利ですが、必須装備ではないとも言えます。

~自分だけの装備品リストを作ろう~

最終的に目標としたいのが、自分にあった装備品リストが出来上がることです。
登山から帰って来たら、その日に「使わなかった装備」を確認してみましょう。前述のヘッドランプ・レスキューシート・非常食などを除いて、自分には不必要だった装備になりますので、次回もそれを持っていくかは検討した方が良いでしょう。
また、逆にツアーのガイド・添乗員・他の参加者が使っていて便利そうだと思った装備は、次回以降の登山で自分も採り入れても良いかも知れませんね。
こうしたステップを繰り返すことで、自分だけの装備品リストが出来上がります。

~軽量化のための工夫~

画像: ~軽量化のための工夫~

とにかく、背負って歩く荷物は軽くしたいもの。
そのための工夫として、前項の「不必要な装備を減らす」他に、「兼用・代用できるものはどちらかにする」「素材を変更して軽くする」という方法が挙げられます。
例えばウィンドブレーカーは雨具の上衣で代用できます。
また、最近はスマートフォンのカメラ機能もかなり向上していますので、カメラを持っていかなくても良いかも知れません。
素材の変更は特に衣類で有効でしょうか。防寒着を持っていく際に厚手のセーターでなくコンパクトに畳めるダウンを選ぶなど、各自で工夫してみましょう。


~パッキングのコツ~


同じザックに同じだけの装備を入れても、体感重量・出し入れのしやすさ・行動しやすさに違いが出てきます。ここではパッキングの基本をご紹介します。

■1. 重いものはザックの上部かつ背中に近い側に入れる
ザックの下部に入れると、重く感じます
背中から遠い側に入れると、遠心力で行動中に身体を振られやすくなります

■2. 頻繁に出す装備は上部に入れる
出し入れに手間や時間がかかると、それだけでストレスになります

■3. 同じ用途のもの同士を小さな袋に小分けにして入れる
これは、防水対策としても有効です

雨具・ザックカバー・水・行動食・地図など頻繁に出し入れするものは、ザックの上部や雨蓋に入れると良いでしょう。
財布・携帯電話などの貴重品はウェストポーチやサコッシュに入れておくと、休憩時にザックを置いてトイレに行く時などにも安心ですが、急な岩場などでは行動の邪魔になる場合もあるので、ザックにしまいましょう。

画像: ~パッキングのコツ~

休憩時に寒かった際に着る防寒着などは、ザックの真ん中あたりに入れておきます。
ザックの下部には、山小屋到着後や下山後など行動終了時まで使わない着替えなどを入れておきます。

ザックカバーをつけていても完全に防水できるとは限りません。水筒のフタが間違って空いてしまったりすることもないとは言い切れません。行動食・衣類・救急用品などの用途毎に、防水機能のあるスタッフバックや衣類圧縮袋・ジップ付ポリ袋などに小分けにしてパッキングすると、防水はもちろん、ザックの中も整理されますので快適に行動できます。
また、ザックのサイドポケットに水筒やペットボトルを入れている人も多く見かけます。こまめに水分補給するためには合理的な方法ですが、身体を斜めにして通過する倒木の下や急な岩場などでは、ポケットから滑り落ちてしまうこともあります。大切な水分をなくすことで自分が困るだけでなく、下を歩いている人にぶつかったり、最悪の場合は落石を誘引することもありますので、TPOに応じてザックの中にしまいましょう。

~ザックの背負い方~

最後に、パッキングが完了したザックを背負います。以下の順序で、身体にフィットさせましょう。
① ザックを背負い、腹部を圧迫しないように腰骨を覆うように腰ベルト(ヒップベルト)を締める。腰部分を締めることで、肩と腰で荷物の重さが分散します。

② に肩ベルト(ショルダーストラップ)の脇の下の部分をやや後方の下を引く。引きすぎると肩の血流が悪くなるので、腰ベルトが上に上がらない程度に引いて下さい。

③ 肩の上のベルト(ショルダースタビライザー)を引く。肩の負担軽減だけでなく、背中近くに重心が来ることによりバランスがとりやすく、上体の疲労軽減になります。

④ 最後に、胸にあるベルト(チェストベルト)を締める。これにより、ザックが左右に揺れにくくなります。女性は胸の少し上にくるようにベルトを上下に調整するようにしましょう。

画像1: ~ザックの背負い方~
画像2: ~ザックの背負い方~
画像3: ~ザックの背負い方~
画像4: ~ザックの背負い方~

ザックの選び方とフィッティングはこちらの動画をご覧下さい。

画像: 【クラブツーリズム】ショップ店員直伝!登山用ザックの正しい選び方 www.youtube.com

【クラブツーリズム】ショップ店員直伝!登山用ザックの正しい選び方

www.youtube.com

以上、少しでも軽く、合理的にパッキングした装備を、正しく背負うことは登山中の疲労軽減に大きく役立ちます。ぜひ、快適な登山を楽しんでください。
(登山ガイド:鷲尾太輔)

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