皆さん、こんにちは!
山ガールになりたい女子・齋藤です。
前回、登山用品店のバーゲンセールに呼び出された私。
今度は、私の方から鷲尾さんを呼び出してみました。
画像: 山ガールに憧れる女子・齋藤さんが、 登山ガイド・鷲尾さんに登山のイロハを学びます。 果たして齋藤さんは、本物の山ガールになれるのか!?

山ガールに憧れる女子・齋藤さんが、
登山ガイド・鷲尾さんに登山のイロハを学びます。
果たして齋藤さんは、本物の山ガールになれるのか!?

鷲尾:こんにちは!どうしました。またセール行きますか?
齋藤:今日は私の事じゃないんだよね。
鷲尾:むむ?でも山の事ですよね。
齋藤:うん。ゆうべ仲の良い先輩から電話があって、夏休みだし娘さんと息子さんを山に連れて行きたいんだって。で、私が最近山をかじってるから、何を気をつければ良いか聞いてきた訳。
鷲尾:かじってるけど、あなたまだ登山デビューしてませんよね。
齋藤:だから呼び出したの!さ、コーヒーごちそうするから早く教えてくださいな。

どんな山・コースがおすすめ?

鷲尾:ちなみに、お子様おいくつですか?
齋藤:娘さんが5歳、息子さんが2歳。
鷲尾:あら、うちの子と同い年!行くのは、今年の夏休みですよね。
齋藤:うん、でも暑いからって標高の高くて涼しい高山はまずいよね?
鷲尾:ですね。子どもは高山病にかかりやすいし、小さい子だとその自覚症状を上手く伝えることもできないから、せいぜい標高1000m級くらいまでの山が無難ですかね。
齋藤:子どもってどのくらい歩けるの?
鷲尾:5歳くらいで運動が好きな子なら、コースタイム(ガイドブックなどに記載の時間はたいてい大人が基準)で2時間くらい、がんばっても3時間が限界ですかね。

画像: 4歳児の登山風景。 奥武蔵・多峯主山に登りました。 標高差約100m・約1時間の登りは、ほぼコースタイムどおりで自分の足で歩けましたが、下りは疲れてしまい背負って下山しました。 4歳とは言え15㎏以上の子どもを背負っての下山と、お隣の天覧山への登り返しは、けっこうきつかった記憶があります。

4歳児の登山風景。
奥武蔵・多峯主山に登りました。

標高差約100m・約1時間の登りは、ほぼコースタイムどおりで自分の足で歩けましたが、下りは疲れてしまい背負って下山しました。

4歳とは言え15㎏以上の子どもを背負っての下山と、お隣の天覧山への登り返しは、けっこうきつかった記憶があります。


齋藤:それだとあっという間に終わっちゃわない?
鷲尾:いや、それくらいのルートを半日かけて歩くくらいがちょうどいいと思いますよ。親が余裕で歩けるくらいじゃないと、いざという時に子どもをサポートできません。それから2〜3歳くらいの子は、どっちにせよそんなに歩けない。午後になると昼寝をしたりする年代ですから、ルートのほとんどを親が背負うくらいのつもりでいて欲しいですね。

どんな道具が必要?

齋藤:やっぱり登山用の服装じゃないとまずいかなあ。
鷲尾:まあ、肌着や上着はやっぱり速乾性のある素材がおすすめですね。ただし一張羅はだめ。ふざけて汚れたり、そうでなくても子どもは汗をかきやすいですから、最低でも着替えを1セットは持って行って欲しいですね。
靴も揃えてあげると楽しいですが、どうせすぐ大きくなって足に合わなくなってしまうし、1000m級くらいまでの夏の低山なら、運動靴とかで代用しても良いと思います。
あと、雨具はやはり必要です。でも、我が家ではむしろ雨の日の保育園の送り迎えとかで重宝していますよ。

画像: 子どものトータルコーディネート ・帽子 ・サングラス ・ザック ・Tシャツ ・ハーフパンツ ・レギンス ・靴下 ・登山靴 メーカーにもよりますが、服は100㎝サイズ、靴は19cmサイズくらいから販売しています。 ザックは容量が小さいため、きちんとしたウェストベルト付のモデルを探すのに苦労しました。

子どものトータルコーディネート
・帽子
・サングラス
・ザック
・Tシャツ
・ハーフパンツ
・レギンス
・靴下
・登山靴
メーカーにもよりますが、服は100㎝サイズ、靴は19cmサイズくらいから販売しています。
ザックは容量が小さいため、きちんとしたウェストベルト付のモデルを探すのに苦労しました。

齋藤:子どもってどうやって背負うの?
鷲尾:ベビーキャリーや抱っこひもを使います。ベビーキャリーは荷物を収納するスペースもあったりして確かに便利ですが、2〜3歳児でも10㎏以上はありますから、全体の重量は15㎏以上なんて事も。ですので、背負う時や降ろす時にはバランスを崩さないように注意が必要です。

画像: 子どもを乗せたベビーキャリーが落ちたり転がったら危険。 背負う時は、重いザックを背負う時と同じように... ・中腰になる ・ひざの上にザックを乗せる ・身体をねじってショルダーベルト(肩ひも)に片方ずつ腕を通す の順番で慎重に背負いましょう。

子どもを乗せたベビーキャリーが落ちたり転がったら危険。

背負う時は、重いザックを背負う時と同じように...
・中腰になる
・ひざの上にザックを乗せる
・身体をねじってショルダーベルト(肩ひも)に片方ずつ腕を通す
の順番で慎重に背負いましょう。

齋藤:結構重いんだね。
鷲尾:はい、重いです...。15㎏のザックなんて、山小屋泊まりの縦走登山でもなかなか経験しないですからね。あと、子どもが暑くならないように親の背中との間に空間があるモデルが多いのですが、逆に歩いている大人は暑くてもそこでじっと背負われている子どもは意外に寒かったりするので注意が必要です。また、馬の鞍みたいにベルトをまたがせて乗るので、長時間背負われていると股ずれを起こしたりもしますので、こまめに子どもの様子を見て上げて下さい。抱っこひもは、親のバランスや前方の視界の関係で、おんぶして使うのが一般的です。
齋藤:じゃあ、ザックは背負えないね。
鷲尾:はい、誰かに背負ってもらうしかないですね。そのあたりを考えると、最低でも子どもひとりにつき大人ひとり、できればそれ以上の大人で引率してあげたいですね。

画像: ベビーキャリーを背負ったところ 背面や子どもの足の間に、若干の荷物収納スペースがついています

ベビーキャリーを背負ったところ
背面や子どもの足の間に、若干の荷物収納スペースがついています

歩く時の注意点は?

齋藤:歩く時はずっと手をつないであげるものなの?
鷲尾:子どもが不安がったり危険な場所ならば、そうして下さい。でも5歳にもなるとひとりで歩きたい冒険心もあるでしょう。基本的には、子どもが高い方/大人が低い方を歩く、これを覚えておいて下さい。
齋藤:登りなら子どもが先頭、下りなら親が先頭ってこと?
鷲尾:その通りです。万が一バランスを崩した時に、落ちてきた子どもを親がしっかり受け止めてあげられる位置関係です。もちろん、子どもとの距離が離れていると対応できないので「先に遠くへ行っちゃダメだよ」など、予め子どもに言い聞かせてお約束にしておくと良いですね

画像: 登りは子どもを先頭に歩かせましょう

登りは子どもを先頭に歩かせましょう

画像: 下りは親が先頭になって歩きましょう 急な段差などは、手を貸してあげるのも良いでしょう

下りは親が先頭になって歩きましょう
急な段差などは、手を貸してあげるのも良いでしょう

齋藤:トイレの場所とかも、ちゃんと確認しておいた方が良さそうだね。
鷲尾:そうですね。子どもは急にトイレに行きたくなったりしますので、その場所は予めチェックしておいて下さい。トイレトレーニング修了して間もない子どもなら、オムツも用意した方が安心かも知れません。

まとめ

齋藤:ていうかそもそも、子どもって登山して楽しいのかな?
鷲尾:そこ、いちばん大事ですよね。大人は登頂するだけで達成感があっても、子どもが楽しめなかったら意味がない。極端なことを言ったら「登頂」は二の次で良いと思います。子どもが山の中でどうやって楽しめるか、それを最優先に考えてあげましょう。
齋藤:山の中でお弁当食べたりすると、遠足みたいで楽しいよね!
鷲尾:ええ、自然の中で楽しむ食事やおやつタイムはきっと良い思い出になりますよね。生き物が好きな子なら望遠鏡で野鳥を探したりルーペで昆虫を探したり、それだけでもあっという間に時間が過ぎてしまいます。なのでさっき言った通り、2時間くらいのコースで半日たっぷり時間をかけて歩いても少なくとも子どもは飽きません。子どもの好奇心を大切に、山での時間を楽しませてあげて下さいね。
齋藤:ありがと!先輩に伝えておくね。
鷲尾:先輩の娘ちゃんに、山ガールデビュー先を越されないようにね。
齋藤:はいはい!

画像: 親子で楽しい登山を!

親子で楽しい登山を!

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