「光の魔術師」とも呼ばれる人気画家フェルメールの作品が、「フェルメール展」として初めて日本で紹介されたのは2000年のことでした。その後もフェルメールの作品が日本で公開される毎に話題になり、多くの来場者を魅了し続けました。特に2008年に7点の作品を集めて開催された「フェルメール展」には約100万人が動員され、一大ブームになりました。
画像: 左から「手紙を読む青衣の女」、「恋文」、「小路」(アムステルダム国立美術館蔵)

左から「手紙を読む青衣の女」、「恋文」、「小路」(アムステルダム国立美術館蔵)

ブーム再来の予感

10月5日~2月3日、史上最多の8点のフェルメール作品が展示される「フェルメール展」が、東京の「上野の森美術館」で開催されます。寡作の画家フェルメールが遺した作品は、最大で37点で、真作として定着しているのはわずか32点です。従って世界の著名美術館でも1作品所蔵していれば、門外不出の至宝扱いとされています。またフェルメールが好きな人にとっては、1作品を鑑賞するために海外の美術館めぐりをするほどの魅力があるようです。

10月に最大16作品鑑賞

この10月にフェルメール好きには信じられない体験ができます。それはわずか10月の3週間でフェルメール全作品の半数を鑑賞できるのです。
東京での「フェルメール展」で8作品・・・「牛乳を注ぐ女」(アムステルダム国立美術館蔵)、「マルタとマリアの家のキリスト」(スコットランド・ナショナル・ギャラリー蔵)、「手紙を書く婦人と召使い」(アイルランド・ナショナル・ギャラリー蔵)、「ワイングラス」、「真珠の首飾りの女」(ベルリン絵画館蔵)、「手紙を書く女」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵)、「赤い帽子の娘」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵)、「リュートを調弦する女」(メトロポリタン美術館蔵)・・・
そして、10月23日出発:コース番号21208「ベルリンフィルとコンセルトヘボウの名演に浸る8日間」ツアーにご参加頂きますと、8作品・・・「手紙を読む青衣の女」、「恋文」、「小路」(アムステルダム国立美術館蔵)、「真珠の耳飾りの少女」、「デルフトの眺望」、「ディアナとニンフたち」(デン・ハーグ・マウリッツハイス美術館蔵)、「取り持ち女」、「窓辺で手紙を読む女」(ドレスデン絵画館蔵、後者は現在修復作業中で公開日未定)・・・計最大16作品を一挙に見ることができます。

画像: 左から「真珠の耳飾りの少女」、「デルフトの眺望」(デン・ハーグ・マウリッツハイス美術館蔵)

左から「真珠の耳飾りの少女」、「デルフトの眺望」(デン・ハーグ・マウリッツハイス美術館蔵)

絵の中に引き込まれる魅力

フェルメールの代表作の中には、例えば「牛乳を注ぐ女」、「真珠の首飾りの女」、「窓辺で手紙を読む女」、「手紙を読む青衣の女」、「手紙を書く女」など、室内で一人何かに没頭している女性の姿が描かれているものがあります。その姿は、見る者を容易に近づけないような、しかし絵の中に引き込むような、何か不思議な魅力を持っています。光を効果的に使い、光陰を見事に表現することによって作り出される静寂の空間の中で、主題である女性の姿が浮かび上がっていますが、その女性をよく見てみると、顔立ちは違っているのですが、まるで妊婦のように、すべてお腹のあたりが大きくなっていることに気づきます。

画像: 左から「窓辺で手紙を読む女」、「取り持ち女」(ドレスデン絵画館蔵)

左から「窓辺で手紙を読む女」、「取り持ち女」(ドレスデン絵画館蔵)

モデルは最愛の妻?

実はフェルメールの妻、カタリーナは15人もの子供を授かりました。つまりフェルメールが43歳で亡くなるまでの結婚生活22年間、常にお腹の大きかったとも言えます。フェルメールが意識的にお腹の大きな女性を描いたかどうかは分かりませんが、当時は妊婦が描かれることは稀だったので、恐らくフェルメールが描いた作品には妻の姿が投影されていたのでしょう。

日中はフェルメール鑑賞、夜は音楽鑑賞

フェルメールなどの名画鑑賞同様、海外旅行に欠かせない楽しみとなるのが名門オーケストラ演奏による音楽鑑賞です。世界3大オーケストラの2つ、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とベルリン・フィルの真価は、拠点ホールで鑑賞しなければ分かりません。世界屈指の伝統的ホールである「コンセルトヘボウ」と近代コンサートホールの原点といわれる「フィルハーモニー」、この2つの対照的な拠点ホールこそ、2つの名門オーケストラの異なった魅力を生み出しているからです。

注目の若手指揮者ドゥダメル

グスターボ・ドゥダメルは、2017年に若干35歳でウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを指揮し、その存在を世界中に強くアピールしました。25歳でスカラ座デビューを果たした後、26歳でウィーン・フィルに招かれ(ルツェルン音楽祭)、その後もザルツブルク音楽祭(2008年、2014年)、ウィーンでの定期演奏会、シェーンブルン宮殿野外コンサート(10万人以上の聴衆を集めた)などの指揮台に立ち、さらに2014年にはウィーン・フィルを率いて来日し、日本でも脚光を浴びました。

画像: 2014年ザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルを指揮するドゥダメル

2014年ザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルを指揮するドゥダメル

名門オーケストラから高い評価

ドゥダメルは、ベルリン・フィルともすでに良好な関係を築いています。ニューイヤーコンサートと並び、年末年始の大きな国際音楽イベントとして知られるベルリン・フィルのジルヴェスター(大晦日)コンサートを指揮したのは28歳のときです。その後定期演奏会の常連指揮者に名を連ね、演奏旅行にも帯同、ヴァルトビューネ野外コンサートでは1万5千人の聴衆を熱狂させました。ラテンの血が流れるドゥダメルには、先天的に聴衆を熱くさせる才能があるのです。20歳代でウィーン・フィルとベルリン・フィルを指揮する・・・このことだけでもドゥダメルが溢れる才能の持ち主であることを証明していると言えるでしょう。

クラブツーリズムでは、フェルメール・ブームに乗って、アムステルダムとベルリンを訪れ、音楽界に君臨する2つの名門オーケストラ、コンセルトヘボウ管弦楽団とベルリン・フィルの競演が楽しめるツアーをご用意しています。演奏会では何と言ってもベルリン・フィルをドゥダメルが指揮するマーラーの交響曲第5番が楽しみ、圧倒的なパフォーマンスが期待できるでしょう。お申し込み締め切りが迫っています。早めにお申し込みください。

画像: 【クラブツーリズム 音楽の旅】 旅の文化カレッジ講師 山本 直幸 ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。 特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

【クラブツーリズム 音楽の旅】
旅の文化カレッジ講師 山本 直幸
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

10月6日に生演奏によるミニコンサート付「海外・音楽の旅フェア」を開催します。ご来場をお待ちしています。

お問い合わせ、お申し込みは・・・

クラブツーリズム 海外音楽鑑賞の旅「アンコール」
お電話: 03-5323-4455(月~土 9:15~17:30)(日・祝 9:15~13:00)
メールアドレス: td.culture@club-tourism.co.jp
住所:東京都新宿区西新宿6-3-1 新宿アイランドウイング

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