世界遺産とはユネスコによって登録される、人類で共有されるべき「顕著な普遍的な価値」を有するとされる人類共通の遺産と位置づけられています。

1972年に世界遺産条約が誕生した後、日本では文化遺産として18件、自然遺産として4件の計22件の遺産が歴史的、文化的、自然的価値が認められ世界遺産に登録されています!
今回はその中の1つとして、沖縄の世界遺産をご紹介いたします。

琉球王国のグスク及び関連遺産群 とは?

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は9つの歴史的な城跡・史跡によって構成されており、それらの構成遺産のいずれもが数世紀もの間、東南アジアの経済的・文化的交流の中心地として発展した琉球王国の繁栄をうかがわせ、また「グスク」と呼ばれる城跡の考古学的価値が評価され、2000年に「世界遺産」登録に至りました。

<登録されている9つの関連遺産>
①今帰仁[なきじん]城跡/②勝連[かつれん]城跡/③座喜味[ざきみ]城跡/④中城[なかぐすく]城跡/⑤首里城跡/⑥玉陵[たまうどぅん]/⑦識名園[しきなえん]/⑧園比屋御嶽[そのひゃんうたき]石門/⑨斎場御嶽[せーふぁうたき]

①~④日本100名城・続日本100名城にも登録される「グスク」跡

9つの構成遺産のうち、4つを「グスク(城跡)」と呼ばれる琉球王国時代以前の城跡がしめます。

沖縄本島にある「グスク」の数は大小あわせれば150以上といわれ、いずれの城跡も様々な形の石が積み上げられることで構成されており、「グスク」によってその積み方なども異なりますがいずれも高い建築技術が評価され、同じく世界遺産であるチリの「マチュピチュ」と比較されるほどです。

その中でも世界遺産に登録される「グスク」は保存状態も良く、当時の琉球王国の繁栄を感じさせる遺跡ばかりです。日本100名城や続日本100名城にも登録され、他の地域の城とは趣きの異なる城跡が訪れた人々の思いを琉球王国の歴史へと誘います。

※「日本100名城」「続日本100名城」は「公益財団法人日本城郭協会」選定

画像: 中部:座喜味城跡 王族が築城したアーチ門が特徴の城跡

中部:座喜味城跡 王族が築城したアーチ門が特徴の城跡

⑤~⑧県内最大規模の城「首里城」とその関連遺跡

画像: 首里城公園・首里城正殿

首里城公園・首里城正殿

琉球王国時代、県内最大規模であった首里城は当時の王が代々居城としており戦前は旧国宝にも登録されておりましたが、1945年の沖縄戦を経て当時の建物は一度取り壊され、現在残っている建物は1992年に復元されたものです。建物の基礎の一部は今も残されており、その基礎の部分が「⑤首里城跡」として世界遺産の構成遺産として登録されました。

今年(平成30年)の11月30日には平成28年より3年間にわたり続けられた正殿の漆の塗りなおし工事も終了し、日本で唯一の「朱い城」を足場や保護シートのない状態でご覧いただけます。(平成30年10月23日現在の予定となります)

首里城の周辺には、国王の外出の際に安全等を祈願した祈りの場所である「園比屋武御嶽[そのひゃんうたき]」への入り口となる石門や、当時国交を結んでいた中国からのお客様をもてなす王族の別邸「識名園[しきなえん]」、そして琉球王国の国王の陵墓である「玉陵[たまうどぅん]」など3つの世界遺産が点在します

中でも「玉陵[たまうどぅん]」は、2018年10月19日に国の文化審議会により国宝に指定されることを文部科学省に答申され、沖縄県内としては初めて建造物が国宝指定されるとして注目をあつめています。

画像: 国宝に指定される予定の玉陵(外観/2018年10月23日現在の予定)

国宝に指定される予定の玉陵(外観/2018年10月23日現在の予定)

⑨国家的な祭事が行われていた琉球王国の聖地・斎場御嶽

「御嶽[うたき]」とは祈りを捧げる「聖地」の総称であり、「斎場[せーふぁー]」とは最も優れた、最高位の、という意味があります。この「斎場御嶽」は、琉球開闢伝説にも登場する琉球王国最高の聖地として、琉球王国の成立や歴史・文化に深い関わりを持つ地とされています。

琉球王国の創生神とされる「アマミキヨ」が沖縄の地に降り立った後、国づくり島づくりを始め沖縄本島の各地に聖地を作ったとされ、「斎場御嶽」はそのうちの1つとされます。その際に降り立ったとされる「久高島」は「神の島」とされ、その島の姿を「斎場御嶽」からも望むことが出来ます最後にご紹介する

画像: 斎場御嶽より望む久高島の景色【OCVB提供】

斎場御嶽より望む久高島の景色【OCVB提供】

「御嶽」内にある6つの神域のうち、3つは首里城内にあったとされる部屋と同じ名前であり、王族と「斎場御嶽」の関係性の深さを伺わせ、国家的な祭事の際には久高島より聖なる砂を運び「斎場御嶽」内に敷き詰めたといわれています。

画像: 斎場御嶽内にある神域

斎場御嶽内にある神域

最後に

本州とは全く違う文化を持ち、発展してきた琉球王国の歴史を今に伝える世界遺産をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。是非現地に足を運び、ガイドの案内を聞きながら、当時の琉球王国の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

また沖縄を含む南西諸島においては、今回ご紹介した世界遺産に続いて「奄美・琉球(やんばる・西表島)」の世界自然遺産登録に向けての取り組みが成されています。

歴史・文化だけではなく、自然の生態系においても沖縄は本州とは違う独特な生態系が息づいています。そのご紹介はまたいつかさせていただきます。

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