ライプツィヒが音楽都市として高い名声を得たのは、バッハに劣らずメンデルスゾーンの存在に依るところが大きかったといえるでしょう。

バッハ都市

ライプツィヒは、バッハが1750年に没するまでの28年間過ごし、ヨハネ受難曲、マタイ受難曲、ロ短調ミサ曲などの大作を世に遺すなど、その名を深く刻んだ「バッハ都市」です。毎年6月にはバッハ音楽祭としては最も長い歴史を誇り、規模も大きな「バッハフェスト」が開催され、世界中からバッハ陶酔者が集まり、音楽都市として最も賑わいをみせます。

バッハ以外にも・・・

ライプツィヒには、バッハ以外にもゆかりの音楽家がいます1813年に生まれたワーグナー、1840年にピアニストのクララと結婚し、その後4年間幸福な日々を送ったシューマン、1887年~1888年、歌劇場指揮者として滞在している間に交響曲第1番を作曲したマーラー、そして12年間ライプツィヒで活躍し、バッハに匹敵するほどの功績を遺したメンデルスゾーンです。

画像: メンデルスゾーンの住居 現在は記念館として公開されている

メンデルスゾーンの住居 現在は記念館として公開されている

メンデルスゾーンの功績

メンデルスゾーンは20歳の時にベルリンでバッハの死後初めて「マタイ受難曲」の公開演奏を行って成功を収め、脚光を浴びました。その後26歳の若さでバッハ都市ライプツィヒの象徴ともいえる名門ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長(音楽監督)に就任します。バッハに陶酔していたメンデルスゾーンは、フルオーケストラによる「マタイ受難曲」の復活上演も行うなど、バッハ作品の再評価、復興に計り知れない貢献をしました。

指揮者として活躍

ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長として、自らの作品だけでなく、シューマンの交響曲第1番やシューベルトの交響曲第8番を初演するなど、積極的な指揮活動を通して、それまで曖昧だった指揮者という概念、ポストを確立させた功績はとても大きいでしょう。さらに後進の育成のためにドイツで初めての音楽院(後のメンデルスゾーン音楽大学)を設立しことも、メンデルスゾーンの功績の一つです。

画像: メンデルスゾーン像とバッハ記念石柱

メンデルスゾーン像とバッハ記念石柱

銅像の建立

名誉市民の称号も与えられたメンデルスゾーンの功績をたたえ、没後45年の1892年5月26日に立派な銅像が建立されました。その場所は、メンデルスゾーンゆかりのゲヴァントハウス管弦楽団の拠点ホールとして、1884年に新たに建築されたゲヴァントハウスの前です。ところがナチスが台頭し、ユダヤ系のメンデルスゾーンの作品が演奏されなくなり、1936年11月9日の夜、濃霧の中、メンデルスゾーンの存在自体が抹殺されたかのように忽然と銅像が消えてしまいました。

画像: 製トーマス教会内にあるメンデルスゾーンのステンドグラス

製トーマス教会内にあるメンデルスゾーンのステンドグラス

銅像の復活

ゲヴァントハウスは、1940年消失し、東独時代の1981年に新たに近代的なホールとして再建されましたが、「消えた銅像」をゲヴァントハウスの前に復活させることはできませんでした。高さ4mの台座の上に3mの立派な銅像が復元されたのは、70年以上の歳月を経た2008年10月18日のことです。場所は、バッハが眠る聖トーマス教会の正面出入口の前で、その向かい側には、1835年にメンデルスゾーンが演奏会などで集めた寄付金で建立したバッハ記念石柱があります。また聖トーマス教会内には、バッハと並んで綺麗なメンデルスゾーンのステンドグラスを見ることができます。

画像: ベルリンにあるメンデルスゾーンの墓所

ベルリンにあるメンデルスゾーンの墓所

メンデルスゾーンは、1847年11月3日、38歳の若さで急逝、遺体はメンデルスゾーン一家が眠るベルリンの墓地に埋葬されました。
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画像: 【クラブツーリズム 音楽の旅】 旅の文化カレッジ講師 山本 直幸 ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。 特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

【クラブツーリズム 音楽の旅】
旅の文化カレッジ講師 山本 直幸
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

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