クラブツーリズム名古屋の脇海道です。
今回は小笠原諸島の魅力と見所について自然・歴史の両側面からご紹介いたします。

小笠原諸島の概要

小笠原諸島は東京都から南に約1000kmほどのところに位置する30余りの島々です。沖縄本島と同じ位の緯度に位置しているため、亜熱帯気候となり一年を通して温暖な気候となります。

画像: 小笠原諸島の概要

島の成り立ちと自然について

島の形成は、太平洋プレートがフィリピン海プレートに沈み込むことで生じた火山活動によるものです。火山の山頂が海から顔を出し、島となっているイメージです。そのため島が出来てから一度も大陸に接した事がありません。このような島は『海洋島』と呼ばれます。
その一方、琉球列島や瀬戸内海の島々など、大陸と陸続きになったことのある島は『大陸島』と呼ばれます。

画像1: 島の成り立ちと自然について

小笠原諸島では至るところに海底火山の噴火の痕跡を見ることができます。最も代表的なものが、枕状溶岩です(画像下)。海底から噴出したマグマが海水で急激に冷やされ固まり、割れ目からまた噴出し冷やされるという過程が繰り返され、枕のように固まりが積み重なった構造が見られます。
また、小笠原諸島は亜熱帯気候となるため、母島の石門などの一部のエリアではサンゴ礁の発達による石灰岩帯が見られます。ここでは小規模の鍾乳洞などが確認されています。

画像: 枕状溶岩と野生化したヤギ

枕状溶岩と野生化したヤギ

小笠原諸島のような、大陸から非常に距離のある海洋島では大陸と断絶されているため、空を飛んだり海を渡れる生き物以外は殆ど入り込むことはできません。
流木などに付着して漂着したり、嵐で飛ばされてきたりと偶発的な要因で定着した生き物たちが独自の進化を遂げて固有種となり、貴重な自然環境が成り立ちます。

小笠原諸島は海洋島であること、大陸からの距離が非常に長いことから定着した生き物の種類が極端に限られ、独自の進化を遂げた固有種が多く生息します。
その独自の生態系が高く評価されたことにより2011年に世界自然遺産に登録されました。
陸上植物の約4割、陸産貝類の約7割、陸生鳥類のほぼすべて、その他多くの昆虫類が小笠原諸島の固有種となります。また、海水に弱く海を渡ることが困難な両生類は自然分布しておりません(外来種のオオヒキガエルのみ)。
全体を通して4割弱の生き物が固有種となることから、小笠原諸島は「東洋のガラパゴス」と呼ばれております。島内では様々な固有種や亜熱帯性の生き物を観察することができます。

画像: 左:オガサワラオオコウモリ(固有種) 中:クロアシアホウドリ 右:ムラサキオカヤドカリ

左:オガサワラオオコウモリ(固有種)
中:クロアシアホウドリ
右:ムラサキオカヤドカリ

画像: 左:タコノキ(固有種) 中:マルハチ(固有種) 右:グリーンペペ

左:タコノキ(固有種)
中:マルハチ(固有種)
右:グリーンペペ

ちなみに、小笠原諸島の他にも「東洋のガラパゴス」と形容される島として日本では「西表島」「屋久島」「奄美大島」等ありますが、全て大陸島です。
それぞれ貴重な生き物が生息する魅力的な島々ですが、ガラパゴス諸島は小笠原諸島と同じく海洋島なので、「東洋のガラパゴス」と形容すべきなのは小笠原諸島だけなのではないか!と(あくまでも個人的に)思っています。

小笠原諸島は海上アクティビティや島ならではの眺めも魅力の一つです。
本土から距離があるため海の透明度は素晴らしく、亜熱帯気候のためサンゴ礁が発達します。小笠原諸島の美しく深いブルーは「ボニンブルー」と呼ばれます。

画像2: 島の成り立ちと自然について

また、外洋に面しているため回遊してくるイルカやクジラ類を観察することができます。沿岸部ではウミガメが産卵にくる光景を観察することもできます。

画像: クジラウォッチングの様子

クジラウォッチングの様子

画像: アオウミガメの産卵シーン

アオウミガメの産卵シーン

ちなみに小笠原諸島ではアオウミガメは郷土料理として一定数が捕獲・食されており、島の居酒屋などで食べることができます。肉質は獣肉に近く多少癖がありますが、非常に美味しいです。その他小笠原諸島の名産品としては、パッションフルーツやラム酒などがあります。

画像3: 島の成り立ちと自然について

このような自然豊かな所が小笠原諸島の見所の一つです。
それでは、今度は全く異なる小笠原の見所についてご紹介いたします。

ダークツーリズムの場としての小笠原

ダークツーリズムとは、『災害被災跡地』や『戦跡』などの、かつての人類の悲劇の場を学ぶための観光を指します。小笠原諸島は、第二次世界大戦中は地理的な要因により要塞化されておりました。そのため、島のいたるところで当時の面影や遺構を目にすることができます。

画像: 左:森の中に残された高射砲(高角砲) 右:潜水艦からの攻撃を受けて着底した輸送船 濱江丸

左:森の中に残された高射砲(高角砲)
右:潜水艦からの攻撃を受けて着底した輸送船 濱江丸

父島では市街地のすぐ脇にも塹壕や防空壕などの痕跡を目にすることができます。また、森の中では当時の車両の残骸なども残置されています。

画像: ダークツーリズムの場としての小笠原

小笠原は自然遺産としての見所が多数ありますが、同時に平和の大切さを学ぶ事のできる貴重なダークツーリズムの場でもあるのです。時間の経過により戦争の歴史を風化させないよう、小笠原諸島では戦跡をめぐるツアーも行われております。

ツアーのご紹介

クラブツーリズムでは、自然を楽しむだけではなく、自然や歴史を学べるガイド付きツアーをご案内しております。小笠原諸島に精通したガイドとともにあるくことのできるツアーで、効率的に小笠原諸島をご堪能いただければ幸いです。ツアーの詳細は下記ページをご参照ください。

●名古屋出発

①ガイド同行でじっくりと学ぶ!小笠原ハイキングと戦跡めぐり

②南島も上陸!小笠原ハイキングツアー

③あるくのはちょっと・・・。という方へ、通常観光ツアー

●関東出発

小笠原特集ページをご参照ください

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