「うっとりするほど美しい夜空」を、観たことがありますか?
<夜空の物語>シリーズでは、明かりがない僻地で望む『満天の星』、その土地ならではの『星空』神秘の奇跡『オーロラ』にスポットをあて、日本の日常では、なかなか観ることのできない(方が多い)非日常の世界「世界の美しい夜空」をご紹介したいと思います!
画像1: 夜を美しくする〇〇シリーズ<第1回>
『星空に魅せられて2年間エアーズロックに在住!/オーストラリア』
【好奇心で旅する海外】<夜空の物語>

スタッフ大熊(ガイド時代)

第1回は南半球オーストラリア『美しい星空』に魅せられてクラブツーリズム入社前の2年間「地球のおへそ」とも言われるエアーズロックに住み「現地ガイド」として働いていたスタッフ大熊より、南十字星満天の星 天の川 流れ星?…その魅力をご案内させていただきます!

応募のきっかけは「星空がすごいんだって!」

今から15年以上前に遡ります。ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在中、仕事を探していた時にたまたま出会った旅人に聞いた言葉。

画像2: 夜を美しくする〇〇シリーズ<第1回>
『星空に魅せられて2年間エアーズロックに在住!/オーストラリア』
【好奇心で旅する海外】<夜空の物語>

「次はエアーズロックに行くのよ、エアーズロックって星がすごいんだって!!前住んでいた人に聞いたの。」

その瞬間に&その直後からしばらくの間、色んな思いが頭の中をグルグルしました。
★エアーズロック!私も行ってみたいと思ってたところだなぁ…
★星空!確かにすごそう
★住んでいた人?そうか、住んでいる人もいるんだよね
★たまたま旅行で数日行った日が、雲っていたりしたらその星空は見られないのか
★そこで、仕事をして長く滞在できたら良いかも!満天の星だってたくさん見られるよね
★それになんか、「エアーズロックに住むってかっこいい!」

…そして、縁があり「エアーズロックの観光ガイド」の仕事にありつけた私は、その翌月にはエアーズロックの地に降り立ちました。

画像: オーストラリア地図(クラブツーリズムHPより)

オーストラリア地図(クラブツーリズムHPより)

画像: 赤土の大地にそびえ立つエアーズロック、周りには何もない(イメージ) 日本から約10時間かけオーストラリア主要都市で乗り継ぎ、国内線に乗り換え3時間かかってようやく辿り着く僻地。

赤土の大地にそびえ立つエアーズロック、周りには何もない(イメージ)

日本から約10時間かけオーストラリア主要都市で乗り継ぎ、国内線に乗り換え3時間かかってようやく辿り着く僻地。

白っぽく見えているのは「天の川」、すべて星

オーストラリアの中央部にそびえ立つ世界最大級の一枚岩【世界遺産】エアーズロックは、四方数百〜数千キロ(以上)人工的な明かりが全くない大平原に囲まれている為、特に月明かりの影響を受けない「新月期」には、言葉を失うほどの『満天の星』をご覧いただくことができます。

画像: ウルル(エアーズロック)x天の川 ©Tourism Northern Territory

ウルル(エアーズロック)x天の川 ©Tourism Northern Territory

新月の日には「流れ星がいくつ観られるか競争」

エアーズロックは世界中からの観光客が訪れる観光地。
ここに訪れる為に建てられた小さな空港があり、レストランや小さなスーパー、お土産屋さんが並ぶショッピングセンターや、4軒のホテル・キャンプ場等がある「エアーズロックリゾート」に宿泊し観光をします。(リゾート地かつ僻地なので運送費用も高く、すべてが割高です!←納得
この土地には「エアーズロックリゾート」やツアー会社等のスタッフが約1,000名生活しております。ですが、ここは「非日常」を大切にしたリゾート地ですので『生活感』を出さないよう、スタッフの住居は観光客からは見えない小高い丘の向こう側にあります。(↓平原に見えますが、少しの起伏はあるので丘はあちらこちらにあります。ちなみに右奥に見えますエアーズロックからは直線距離で約20km離れております(バスで約20分)

画像: エアーズロックリゾート空撮 ©Voyages Indigenous Tourism Australia ホテルは平家も多くあるが最大でも3階建。景観を遮らないよう丘の高さ以上の建物は建てられない。ちなみに、この画像の中にスタッフの住宅はうつっておりません。(数ヶ所ある中で1ヶ所は、画像の左側の方にあります。あと数cmくらい映る広角ショットでしたら入っていました(笑)。いや、あえて映らないようにしてるのですかね)

エアーズロックリゾート空撮 ©Voyages Indigenous Tourism Australia
ホテルは平家も多くあるが最大でも3階建。景観を遮らないよう丘の高さ以上の建物は建てられない。ちなみに、この画像の中にスタッフの住宅はうつっておりません。(数ヶ所ある中で1ヶ所は、画像の左側の方にあります。あと数cmくらい映る広角ショットでしたら入っていました(笑)。いや、あえて映らないようにしてるのですかね)

住居近くの赤土の丘を少しあがると、リゾートの明かりも住居の明かりも見えない「とっておきの星空観賞スポット」があり、新月の日には、友人達と「流れ星がいくつ観られるか競争!」を何度もしました。立ったまま空を見上げてでは首が疲れてしまうし、半分の空しか観られないので、ひんやりとしたさらさらの赤土の上に寝そべり、右端から左端まで180度の視界いっぱいに広がる星空を眺めます。(準砂漠地帯、冬はとても寒いので寝袋を持って行くことも!)

そんな星空をずっと観ていると、それはもうビュンビュンと「流れ星」が観られます。一番多い時は、たったの20分で30回くらい観られた日もありました。東京育ちの私は、それまでこんなに美しい星空を観たことがありませんでしたので、毎回毎回大げさなほど感動しながら、そんな非日常な時間を楽しみました。

画像: 天の川(イメージ)

天の川(イメージ)

友人との「競争」の予定がない日も、よく丘へ上がり星空を観に行きました。不思議なことに、星空をずっと観ていると、まるで湧き出てくるかのようにどんどん観えてきて離れられなくなります。(時々、野生のカンガルーやディンゴ(食肉目のイヌ科の哺乳類)、ヘビに出くわしビクビクしたことも!←ひとりだと焦ります。(汗))

「流れ星」を観ながらの通勤?

エアーズロックのハイライト観光のひとつに「サンライズ(日の出)観賞」があります。日の出時間の1時間半前に出勤するので(一番日の出の早い夏の時期は4:15出勤…)家を出る頃は、早朝というよりもはや夜中。もちろん真っ暗です。小さな懐中電灯で足元を照らしながら歩いて集合場所まで向かうのですが…、晴天率が高くほとんどが快晴なので、もちろん「満天の星」時には「流れ星」を観られてちょっとワクワクしながらの「非日常な通勤時間」です。今思うと、夢のようです…(笑)。その後ご一緒した日本人のお客様に「今ここに来る時、流れ星が観られましたよ」と伝えると、皆さんとても驚かれていたものです。

画像: 「エアーズロックサンライズ観賞」へ向かう道中はこんな幻想的な姿がご覧いただけます。(スタッフ大熊撮影) 出発する頃は真っ暗ですが、みるみる空の色が変わり、シルエットがくっきりと映される様は本当に美しい。

「エアーズロックサンライズ観賞」へ向かう道中はこんな幻想的な姿がご覧いただけます。(スタッフ大熊撮影)
出発する頃は真っ暗ですが、みるみる空の色が変わり、シルエットがくっきりと映される様は本当に美しい。

ちなみに、「満月の日」には… その月明かりで自分の影ができるほど。まるで街灯の下を歩いているみたいに。通勤時は懐中電灯いらずです。観える星の数はかなり減りますが、それもまたとても非日常です。(でもやっぱり、新月がいい!)

「南十字星」って、どんな星座?

「一生に一度は観て観たい!南十字星」。長い間憧れている方も多いのでは?「南半球の星座の中で特に美しいと言われているのが、南十字星(通称サザンクロス)の愛称で知られている「南十字座」です。 この「南十字座」は、全天88の中で一番小さな星座ですが、明るい4個の星が南天の「天の川」の中で力強くきらめく様は 星好きの方なら、誰もが一度は観てみたい星座だと思います。

↓こちらが、「南十字座」ですが… 星が多過ぎて分からない?方は…

画像: 南十字星/南十字座(イメージ)

南十字星/南十字座(イメージ)

こちらのイラストをご覧ください。真ん中の小さなひとつも入れて、この5つが「南十字座」です。(手描きイラスト)

北半球には天の真北を表す星「北極星」がありますが、南半球には天の南を示す星はありません。16世紀から始まった大航海時代、道しるべのない大洋を進む探検家達が南の方向を知る上で指標とされていたのが、この「南十字座」でした。

突然ですが、ここでクイズです。オーストラリアの国旗は、どちらでしょう? ↓↓↓

画像: ①

画像: ②

   ↓↓↓

正解は… ②です!

右側の国旗を見ると、白い星が5つ描かれていますが、こちらが南の空に浮かぶ十字架の形に並んだ星座「南十字座」です。ちなみに、イギリスとの歴史的な繋がりが伺えるユニオンジャック、その下の七稜星は、オーストラリアの州の数(6つの州と1つの準州があります)を表しております!オーストラリアが南半球の国であることを象徴したデザインで、お隣のニュージーランドの国旗(上記①)も似たデザインが採用されています。

【おまけ】 「満天の星空」は間違い?

…「満天の星空」もよく聞く気がしますが、実は誤り。正しくは「満天の星」です。「天」は「空」という意味なので、「満天の星空」としてしまうと重複表現になってしまいます。「あたたかいホットコーヒー」「満面の笑顔」等も似たような例となります。そして、慌てて変換し「満点の星」ともしないように気をつけたいですね。私も気をつけます(笑)。(そして、今もよく見直しをしています)

旅のプロが教える!「新月」近い出発日と連泊のすすめ

様々なご都合があるかとは思いますが、せっかくこんなに遠くまで高い費用をかけて行かれるので、このような星空に会える確率を少しでもあげるべく、
●「エアーズロック新月日(弊社では新月の前後3日間を表します)」
●「エアーズロック2連泊(以上)」
にもこだわり、ご旅行出発日やツアーを選んでいただくことをお勧めいたします。※「新月日」は通常、カタログや各ツアーのWEBページに記載をしております。(私はプライベートで大自然の地に旅行に行く際も、「新月」にこだわって日程を決めています♪ スマホには「月齢カレンダー」アプリも♪)

前述しましたように、高層ホテルはなく、どのホテルも平屋〜最大でも3階建… = ということは、敷地がとても広いです。ホテルのすぐ近くには、小高い丘もあちらこちらにあり、先ほどご紹介しました「流れ星探し」だってできちゃいます♪
「星空観賞ツアー」に参加すれば、全く明かりのないスポットへバスで出かけ、専任ガイドによる解説を聞いたり(ただ個人で「きれいだなぁ~、うっとり」と、眺めるよりも理解度が上がる分、より有意義な体験ができますよ)、天体望遠鏡での観察星空をバックに写真撮影(←大好評!)をしてくれたりと、大満足まちがいなし!

なお、真夏は日中の気温40度以上の酷暑で観光もなかなか大変ですので、空気がより澄んでおり、日中20度・朝晩5度と気温も程良い冬(6〜8月)がおすすめです。砂漠地帯は冷えますので、しっかりとした防寒着もお忘れなく。

星空に魅せられて、2年間エアーズロックに在住!

結局、私は「ビジネスビザ」に切り替え、この地に約2年間在住しておりました。一番の理由は、言うまでもなくこの星空。まだまだ、まだまだ足りなかった、もっともっと観ていたかったのです。
ちなみに、大好きなショッピングもエンターテイメントも何もない土地で、楽しみだったのは2ヶ月に1回450km(ざっくり東京〜京都の距離)離れた隣町アリススプリングスの大型スーパーにショッピングに行くこと毎晩 お安い 4L箱ワインをルームメイトや友人達と飲むこと。あと、とても乾燥しているので洗濯物が30分でカラカラに乾いてしまうのもおもしろくて嬉しかったものです。(笑)
エアーズロックはじめ周辺の壮大な大自然ももちろん素晴らしく、お天気や時間帯によっても見え方が変わるのでカメラは毎日持ち歩き(今のようなスマホはないのでデジカメをベルトにぶら下げていました)、2年間毎日のように観ていても全く飽きることはなくその度に感動していたほどです。

画像: 遠くにエアーズロック(スタッフ大熊撮影) 湿度は10%以下、カラッとしていてとても心地が良い。ただ、それだけ乾燥しているので、常に脱水症状には注意が必要。夜中も喉が乾いて目が覚めてしまうので枕元には水筒を置いて寝ていました。 …エアーズロックの向こう側から太陽があがり「ダイヤモンドウルル」が観られる日、エアーズロックから月が昇る日、数年に一度の大雨が降ると岩肌にはいくつもの滝ができ「ウルルの涙」と称されます。雨の後には虹がかかったり、好天時の日の入のタイミングには燃えるように真っ赤に染まったり、毎日違う神秘的な姿を観せてくれます。「とにかく空が広い!」360度まっすぐの地平線、のびのびと暮らす野生動物、歴史や文化は知れば知るほど奥深く、この地の虜になりました。

遠くにエアーズロック(スタッフ大熊撮影) 湿度は10%以下、カラッとしていてとても心地が良い。ただ、それだけ乾燥しているので、常に脱水症状には注意が必要。夜中も喉が乾いて目が覚めてしまうので枕元には水筒を置いて寝ていました。
…エアーズロックの向こう側から太陽があがり「ダイヤモンドウルル」が観られる日、エアーズロックから月が昇る日、数年に一度の大雨が降ると岩肌にはいくつもの滝ができ「ウルルの涙」と称されます。雨の後には虹がかかったり、好天時の日の入のタイミングには燃えるように真っ赤に染まったり、毎日違う神秘的な姿を観せてくれます。「とにかく空が広い!」360度まっすぐの地平線のびのびと暮らす野生動物歴史や文化は知れば知るほど奥深く、この地の虜になりました。 

その後クラブツーリズムに入社してからは、自身で企画したこだわりのツアーに添乗員として何度もお客様とご一緒させていただきましたが、お客様にも感動していただけることが一番の喜びです⭐︎
ついつい少し脱線してしまいましたが…、1日でも早く状況が落ち着き、またお客様をご案内できる日がやって来ますように…

次回予告

いかがでしたでしょうか?今はまだオーストラリア旅行へは行けませんが、「いつかは生で、こんな星空観てみたい!」と思っていただけたら光栄です。

次回は、「星空を世界遺産に申請中???」の地、OOOOOOO をご案内します!1月下旬頃を予定しております。是非ご覧ください!

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