皆様、こんにちは！本日は先日、2020年12月迄の期間限定でご案内されていた草創1300年記念の特別印の授与期間の延長が決まった西国三十三所巡りの魅力や豆知識についてご紹介させて頂きます。

画像: 西国三十三所は2018年に草創1300年を迎えました — 西国三十三所は2018年に草創1300年を迎えました

日本最古の巡礼路　西国三十三所

西国三十三所は2018年に草創1300年記念を迎えた日本最古の巡礼路と言われております。この「草創1300年」の意味ですが西国三十三所の起源となる出来事が起きたのが1300年前という意味を表わしております。そのため、西国三十三所の札所の中には実は1300年の歴史がないお寺もあり、例えば20番札所の京都の善峯寺は1029年に創建されております。
似たような言葉で「開創」と呼ばれる言葉もございます。最近であれば、愛知県の知多四国八十八ヶ所が開創210年記念を迎えました。この「開創210年」は全てお寺が揃って知多四国八十八ヶ所が参拝出来るようになったのが210年前ということを表わしております。
西国三十三所の巡礼路は約1,000kmにも及び、和歌山・大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・岐阜と近畿圏を中心に広大な範囲に広がります。かつて日本の首都でもあった京都に約三分の一のお寺が集中していることから西国三十三所の観音信仰は広がって行くこととなりました。

西国起源のお寺は8番札所の奈良県長谷寺

西国の起源となった出来事は現在の8番札所の奈良県長谷寺です。今から1300年以上前の718年に長谷寺の開基でございます徳堂上人が仮死状態の時に夢の中で閻魔大王が現れたと言われております。
その夢の中で「人々に観音信仰を広めよ」とお告げを受けて宝印を授かり始まったのが西国三十三所巡りと呼ばれております。

七観音が全て巡れる観音霊場

千手観音、十一面観音、聖観音、如意輪観音、馬頭観音、准胝観音、不空羂索観音の七つの観音全てを巡れる観音霊場は少なく、西国三十三所では全部めぐる事でこの七つの観音様全てをお参りすることが出来る貴重な霊場となっております。
ただ、西国三十三所に関しては5ヶ寺以外の札所は「秘仏」とされ、通常の拝観時期では直接見ることが出来ません。拝観するためには「御開帳」と呼ばれる形で一部のお寺では期間限定で拝観することが出来ます。
特に草創1300年記念の事業の一つで2022年3月までは各寺で特別拝観が行われ、その中でこの「御開帳」を行う寺も中にはございますので是非お楽しみください。

草創1300年記念特別印がいただけます

2017年より始まったこの草創1300年記念の特別事業の中で大きな取り組みとして行われているのがこの特別印です。特別印は納経帳へご朱印を希望された方には皆様授与していただけます。こちらの記念印は当初の予定では2020年12月にて終了予定でございましたが、今年の7月に2022年３月迄の期間延長が決定致しました。
この特別印は三十三の全札所でそれぞれ異なったデザインが描かれているのが特徴で可愛らしいデザインからお参りへ行ったことがない方にも多くご参加頂いております。参考にいくつかのお寺の特別印をご紹介させて頂きます。