世界には「一度は乗ってみたい!」と多くの方が憧れる特徴ある鉄道がたくさんあります。鉄道ファンはもちろん、そうでない方も、大自然の中、変わりゆく車窓の景色を楽しみながらゆったりと流れる時間を過ごす鉄道旅は、旅人の数だけあるドラマがあり、とても贅沢な体験です。
<鉄旅チャンネル>シリーズでは、世界の豪華列車・縦断/横断鉄道・そんなところ走るの?とビックリしてしまうユニークな鉄道…、車内の様子・食事・車窓の景色や途中下車の観光内容等、ご紹介したいと思います!「いつの日かの海外旅行再開」に想いを馳せて、お楽しみいただければ幸いです。

100年前の古き良き時代へタイムトラベル!

今回は、名実ともに世界有数の豪華列車として知られる‟オリエント急行”ーベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスーをご紹介します。

歴史は古く、1883年にパリ~イスタンブール間で運行が開始されたのがはじまりです。その後、フランスのパリやカレー(ドーバー海峡に面するフランス側の町)とウイーン、ブタペスト、ソフィアなどの東欧諸都市とを結びました。
輝かしい黄金時代は1920年代から1930年代で、時の王侯貴族や政治家、セレブたちが、こぞって優雅な鉄道の旅を楽しんだそうです。
1970年代にオリエント急行は衰退しますが、1982年「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」として復活、当時の雰囲気を蘇らせ、人々を楽しませています。
現在では定期運行として、ロンドンからパリを経由しベニスまでを結ぶほか、プラハやブカレスト、イスタンブールまで特別運行されることもあります。

画像1: 世界の魅力的な鉄道<第4回>
『”走る貴婦人”オリエント急行/ベニス~パリ』
【好奇心で旅する海外】<鉄旅チャンネル>

栄光の時代のクラシカルな雰囲気をそのままに楽しめるんですね!

イタリアのベニスからフランス、パリへ 1泊2日の旅 ~1日目~

クラブツーリズムでは、2019年3月に「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」のベニス~パリ間 1泊2日の貸切ツアーを行いました。
その貸切ツアー同行の様子をもとに、1泊2日の旅をご紹介してまいります。

画像: イタリアのベニスからフランス、パリへ 1泊2日の旅 ~1日目~

ツアーのはじまりはイタリア水の都ベニス。

前日までにベニス入りし、それぞれ観光を楽しんだ各ツアーは、貸切運行当日の朝、ベニス本島のサンタ・ルチア駅に集合しました。

画像: 運河が張り巡らされているベニスの旧市街/弊社社員撮影

運河が張り巡らされているベニスの旧市街/弊社社員撮影

画像: ベニス観光では必ず訪れるサンマルコ広場/弊社社員撮影

ベニス観光では必ず訪れるサンマルコ広場/弊社社員撮影

午前10時20分、4番プラットホームに列車が入線してきました。
そして11時ちょうど、お客様はホームに入場です。
列車の前ではスタッフが勢ぞろいして皆様をお出迎え。スタッフとの写真撮影を終えると、それぞれバトラーに誘導され、客室がある車両から乗り込みます。

画像: いよいよプラットホームに入場/弊社社員撮影

いよいよプラットホームに入場/弊社社員撮影

画像: お客様を出迎えるスタッフたち/弊社社員撮影

お客様を出迎えるスタッフたち/弊社社員撮影

往時をしのばせる客室

客室は2名1室、二段ベッドタイプの『ツインキャビン』と、ツインキャビン2つ分のゆとりがある『スイートキャビン』の2種類があります。今回は、客室の大半を占める『ツインキャビン』を基本にご紹介いたします。

客室内のベッドは日中はソファに変わっていますので、ゆっくりと車窓からの景色をご覧になりながら、寛ぐことができます。
夕食の間に列車乗務員(スチュワート)によりベッドメイキングされますので、お食事後にはゆっくりとベッドでお休みください。

なお、1920~30年代の車両をそのまま利用していますので、客室にはシャワーのご用意はありませんが、お湯も出る洗面台があります。なお、トイレは各車両に1か所の共用となっています。

画像: 日中はソファに座って車窓を眺められる/弊社社員撮影

日中はソファに座って車窓を眺められる/弊社社員撮影

   客室に備わっている洗面台/弊社社員撮影

各車両ごとに担当の乗務員(スチュワート)がついており、客室設備の使い方を案内してくれたり、必要なものをお願いすると持ってきてくれたりと、細やかな対応が自慢です。もちろん、ツアーでは添乗員もおりますので、お困りごとや要望などは添乗員を通してお伝えいただくことも可能です。

画像2: 世界の魅力的な鉄道<第4回>
『”走る貴婦人”オリエント急行/ベニス~パリ』
【好奇心で旅する海外】<鉄旅チャンネル>

いよいよ出発!
さて、列車旅の楽しみのひとつと言えば、美味しいお食事ですよね!

車内で過ごす午後のひととき

列車が出発するとまもなく、皆様レストランカー(食堂車)にご移動いただいてのご昼食です。
今回の貸切ツアーでも、3車両のレストランカーが連結されましたが、車両ごとに施された美しい内装も見どころのひとつ。ルネ・ラリックのガラス細工が絢爛な『コート・ダジュール』、寄せ木細工が美しい『エトワール・ドゥ・ノール』、黒い漆塗りの装飾が印象的な東洋風の『ロ・オリエンタル』。それぞれに古き良き時代のヨーロッパの雰囲気を存分に感じながら、お食事をお楽しみいただけます。

画像: 食堂車『エトワール・ドゥ・ノール』/弊社添乗員撮影

食堂車『エトワール・ドゥ・ノール』/弊社添乗員撮影

画像: 海老の前菜/弊社社員撮影

海老の前菜/弊社社員撮影

昼食は3コースにて、、、、

昼食を済ませたら、皆様思い思いに過ごす寛ぎの時間が待っています。
客室で車窓の景色を眺めたり、ラウンジカーを覗いてみたり…

オリジナルグッズが並ぶブティック/弊社社員撮影

また、多くの方に楽しんでいただいたのが、車内のブティックでのお買い物です。
ブティックと言ってもとても小さなカウンターなので、ツアーグループごとに時間を決めてお越しいただきましたが、皆様さまざまなオリジナルグッズを手に取り、選ばれていました。
弊社社員もお買い物のお手伝いをさせていただきましたが、特にスカーフやネクタイ、小物入れや装飾品などはとても人気でした。

さて、そうこうしているうちに、時計の針は16時。アフタヌーンティーのお時間です。
スチュワートがそれぞれの客室まで運んできてくれます。
皆様、『さっきお昼ごはんを食べたばかりで、食べられるかしら??』とおっしゃっていましたが、紅茶またはコーヒーと共に、小さな焼き菓子などお好きなものを選んでいただけますので、お腹の具合と相談しながらお楽しみいただけたようでした。

さて、そうこうしているうちに、時計の針は16時。アフタヌーンティーのお時間です。
スチュワートがそれぞれの客室まで運んできてくれます。
皆様、『さっきお昼ごはんを食べたばかりで、食べられるかしら??』とおっしゃっていましたが、紅茶またはコーヒーと共に、小さな焼き菓子などお好きなものを選んでいただけますので、お腹の具合と相談しながらお楽しみいただけたようでした。

少々欲張ってお菓子をいただいた弊社添乗員のアフタヌーンティー

皆様がアフタヌーンティーを楽しんでいただいている頃、列車はブレンナー峠を通過しました。
ブレンナー峠は、イタリアとオーストリアの国境近くにある峠で、古くからヨーロッパの交通の要所とされました。かつてゲーテやモーツァルトも、この峠を越えてイタリアを旅した、歴史上とても重要で有名な峠です。

そして、17時30分過ぎ、列車はオーストリア・チロル地方の中心地インスブルックに到着。
40分の停車時間が設けられたため、お客様はホームに降り立ち、列車と一緒に記念撮影をしたり、背後に見えるアルプスの山々をご覧になったりと、つかの間の途中下車をお楽しみいただきました。

画像: インスブルック駅とアルプスの山々/弊社社員撮影

インスブルック駅とアルプスの山々/弊社社員撮影

夕食は本格的フレンチに舌鼓 

さぁいよいよ、お待ちかねのご夕食のお時間です。
皆様素敵な装いでレストランカー(食堂車)にいらっしゃいました。
「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」では、ドレスコードとして夕食以降、男性はタキシードまたはダークスーツとネクタイ、女性はドレスやお着物などのフォーマルにてお楽しみいただきます。
なお、日中はスマートカジュアルとして男性ならジャケットなどをご案内しております。

お食事はフルコースの正統派フランス料理です。全てのお料理は、旅の途上で仕入れた新鮮な最高級の食材を使い、シェフのクリスチャン ボディゲル氏とそのチームが列車内のキッチンで調理して提供しています。

画像: 前菜・蒸したスズキの野菜添え/弊社社員撮影

前菜・蒸したスズキの野菜添え/弊社社員撮影

画像: メインディッシュ・鴨のソテー/弊社社員撮影

メインディッシュ・鴨のソテー/弊社社員撮影

夕食後は、客室でゆっくり…もいいですが、ラウンジカーで優雅なひと時をお過ごしいただくのもお勧めです。まさに、‟非日常”の時間を楽しんでいただけると思います。

画像: 思わず長居したくなるラウンジカー/弊社社員撮影

思わず長居したくなるラウンジカー/弊社社員撮影

夕食の間にベッドメイク/ベルモンド提供

イタリアのベニスからフランス、パリへ 1泊2日の旅 ~2日目~

一日のはじまりは、スチュワートのモーニングノックから

朝食は、スチュワートがお客様の客室にて提供します。
デニッシュやフルーツカクテル、コーヒーまたは紅茶といった‟コンチネンタル・ブレックファースト”をお部屋にてゆっくりお召し上がりください。

   車窓を楽しみながらの朝食/弊社社員撮影

画像: 素敵な食器でいただく朝食/弊社社員撮影

素敵な食器でいただく朝食/弊社社員撮影

ベニス出発から19時間 花の都パリに到着

朝食を終え身支度を整える頃には、車窓から見える牧草地などの長閑な景色も、徐々に住宅街へと変わり、間もなくパリに到着です。

今回の終着駅はパリ東駅。
午前8時40分、名残惜しい思いとともに、皆様下車のお時間となりました。

画像: パリ東駅に到着/ⒸPhil Beard

パリ東駅に到着/ⒸPhil Beard

画像: 客室のレターセットはお土産にも/弊社社員撮影

客室のレターセットはお土産にも/弊社社員撮影

終わりに

「世界の魅力的な鉄道」4回目、ヨーロッパを走る‟オリエント急行”「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」はいかがでしたでしょうか。鉄道好きな皆様に、再びこの優雅な列車にご案内する機会があれば幸いです。

下記、乗車の様子の公式イメージ動画です。よろしければ是非あわせてご覧ください↓

画像: Venice Simplon-Orient-Express, Iconic Train Journeys across Europe youtu.be

Venice Simplon-Orient-Express, Iconic Train Journeys across Europe

youtu.be

次回は、、、アジアの大地を駆け抜けるあの列車が登場します!ぜひ、お楽しみに♪

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