この10月に来日し、大きな話題になったルツェルン祝祭管弦楽団の演奏会は、8月17日、19日、24日、25日に催されます。
その注目の演奏曲目や主な客演オーケストラをご紹介します。
ルツェルン祝祭管弦楽団演奏会
8月17日/19日(音楽祭オープニング公演)
指揮:R.シャイー 出演:ランラン
曲目:モーツァルト/ピアノ協奏曲第24番 ストラヴィンスキー/「火の鳥」
8月24日
指揮:R.シャイー 出演:ランラン
曲目:ドビュッシー/「牧神の午後への前奏曲」「夜想曲」 ラヴェル/「ダフニスとクロエ」
8月25日
指揮:R.シャイー
曲目:ワーグナー/「リエンツィ前奏曲」「さまよえるオランダ人前奏曲」
ブルックナー/交響曲第7番
主な客演オーケストラには、B.ハイティンク指揮のヨーロッパ室内管弦楽団、J.ノット指揮のスイス・ロマンド管弦楽団、D.バレンボイム指揮のウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団、K.ペトレンコ指揮のベルリン・フィル、Y.ネゼ・セガンの指揮ロッテルダム・フィル、V.ゲルギエフ指揮のミュンヘン・フィル、Y.テミルカーノフ指揮のサンクトペテルブルク・フィル、ガッティ指揮のコンセルトヘボウ管弦楽団、F.ヴェルザー・メスト指揮のウィーン・フィル、S.ラトル指揮のロンドン交響楽団、A.ネルソンス指揮のボストン交響楽団、M.オールソップ指揮のロンドン・フィル、G.ドゥダメル指揮のシモン・ボリバル・ユース・オーケストラが名を連ねています。
ルツェルン音楽祭の歴史は1938年まで遡ります。
ナチスの台頭によりオーストリアが併合されて緊迫度が増し、バイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭を追われた巨匠トスカニーニやワルターなどの指揮者、スイス・ロマンド管弦楽団やトーンハレ管弦楽団などから優秀な演奏家がルツェルンに集い、8月25日、ルツェルン郊外トリプシェンにあるワーグナーの別荘前でトスカニーニ指揮のガラ・コンサートが催されました。
それが新たな音楽祭「ルツェルン国際音楽週間」の始まりです。
その後発展を遂げ、音楽祭創始60年の1998年8月19日に、待望のメイン・ホールであるカルチャーコングレスセンターの大ホールが完成しました。
こけら落とし公演にはアバド率いるベルリン・フィルが招かれています。
2001年に音楽祭の名称を「ルツェルン音楽祭」に変更し、2003年にルツェルン祝祭管弦楽団が設立されたことで、大きな転機を迎えました。
オープニングから約10日間は、祝祭管弦楽団とそのソリストたちによる室内楽演奏会が集中的に催され、その後は著名オーケストラが順次客演するというスケジュールが定着したのです。
ちなみに今夏は、大小82の演奏会で78,600人の入場者を数え、全体の座席占有率は91%、ホスト役の祝祭管弦楽団、客演のベルリン・フィルやウィーン・フィルなど、30のオーケストラ演奏会の座席占有率は94%に達しています。
まさに演奏会だけの音楽祭としては、他に類を見ない規模になりました。
※来年はルツェルン音楽祭を訪れ、祝祭管弦楽団の演奏会を鑑賞するツアーをご用意する予定です。
尚、12月19日に催す講座「ヨーロッパの音楽祭の魅力に迫る!」でもルツェルン音楽祭を詳しくご紹介します。
【クラブツーリズム 音楽の旅】
旅の文化カレッジ講師 山本 直幸
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。
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