「山へ旅しよう」のスタッフは、クラブツーリズムのツアーの企画や手配、添乗などさまざまな仕事をしています。自分も山や自然が好きで、誰かに伝えたい、さまざまな旅をご案内していく中でそんな思いを持っています。今回は、登山の旅を企画している2人のスタッフに山の魅力を語っていただきました。(「山へ旅しよう」スタッフ川鍋)

スタッフ 川鍋

スタッフ 左:山本、右:佐藤

たとえ紅葉が見られなくても、涸沢カールの秋は楽しい

紅葉の涸沢カール(イメージ)

川鍋
二人はツアーの添乗や手配、企画など担当しています。
ツアーに同行している中で、特に心に残った山を聞かせていただけませんか。

山本
私が思い出すのは、紅葉の時期の涸沢カールです。
登山の前日にあいにくの荒天となりましたが、当日は台風一過の素晴らしい晴天になりました。
抜けるような青空のもと穂高の山並みを眺めながらの登りはとても楽しいものでした。

佐藤
でも肝心の紅葉が見られなかったんでしたよね。

山本
そうです。実はこれ、残念なエピソードなのです(笑)。
涸沢カールに到着してみたら、前日の荒天で散っていました。
仕方がないとはいえ、期待していたので残念な気持ちに。
お客様にも申し訳ないと思いました。

佐藤
私も涸沢カールに紅葉の時期に行ったことがありますが、とても綺麗でしたよ。
「日本屈指の紅葉名所」といわれているのもうなずけます。
穂高の山々に囲まれたお鉢のような谷底に真っ赤なナナカマドや鮮やかな黄色いダケカンバ。
「こんな美しい場所が日本にあったんだ・・・」と驚きました。

涸沢カールの紅葉(イメージ)

山本
とってもうらやましい!
しかし紅葉は見られませんでしたが、それでも涸沢カールは魅力的な所でした。
涸沢カールの魅力は紅葉だけではありませんね!
とても素晴らしいと思ったのは、山小屋での体験。
紅葉の最盛期には、涸沢カールの山小屋にたくさんの人が集います。
穂高の山々を目指す中継地点として訪れる方、谷にテントを張りのんびり過ごす方、山小屋に宿泊し、旅仲間とわいわい紅葉を楽しむ方とさまざま。
示し合わせて来ているわけではないけれど「涸沢カールに呼ばれた仲間」ですよね。
まるでお祭りのような雰囲気で、大自然を満喫している皆様の笑顔を見ていると、嬉しい気持ちになります。

涸沢ヒュッテ(イメージ)

佐藤
嬉しくなりますよね。

山本
私が特に感動したのでは山小屋のデッキから望むモルゲンロート(朝焼け)です。
日本アルプスの名峰たちが御来光で輝くさまは、本当に美しかったです。
夜から朝へと刻々と表情を変えていく空に日の光があふれる瞬間、真っ赤に染まった眩しい穂高の峰峰が見られます。体験できて良かったなと思いました。
御来光を待っている時に一緒に登って来たお客様やガイドさんとワクワクを分かち合っていました。

涸沢カールのモルゲンロート(イメージ)

川鍋
私も何度か行っていますが、涸沢の美しさは格別ですね。

心のすみずみまで満たされて、屋久島のファンになりました

ウィルソン株(イメージ)

屋久島旅行中のスタッフ・佐藤瞳

佐藤
私は屋久島です。「涸沢カールに呼ばれた仲間」って言葉がさっき出ていましたけど、私は屋久島に呼ばれました。添乗員の仕事でしたけれど。
屋久島は人が住んでいるエリアが限られているので、手つかずの自然がたくさん残っています。

山本
世界遺産として自然がしっかりと守られていますし、植物の種類も他のエリアより際立って多いです。
標高の低い場所はガジュマルばどの亜熱帯の植物、高くなれば亜高山帯の植物が見られる面白い島ですよね。

佐藤
観光中心の旅もいいですが、屋久島の本当の魅力は歩いていて感じてみないとわからないと思っています。
白谷雲水峡の幽玄な苔、屋久島特有の太い屋久杉がそろい踏みする縄文杉登山、それぞれとても個性的で素敵です。
私は屋久島で好きなのが縄文杉への登山道です。
特にウィルソン株から縄文杉までの杉の巨木を見ながら歩いて行くのが楽しいです。
じっくり歩けば心のすみずみまで森の世界に浸ることができます。
場所によって植生ががらりと変わるので、さまざまな屋久島の表情が見られます。
美しい森を歩きながら「この自然の大きさから比べれば自分の悩みなんて本当にちっぽけだな」なんて思い、気持ちをリセットされますね。

白谷雲水峡(イメージ)

縄文杉(イメージ)

山本
屋久島は食事もおいしいですよね。

佐藤
雨が多くて水が豊富な屋久島は、水が良くて食べ物もおいしいです。
山の湧き水をそのまま飲めるくらい屋久島の水は本当にきれい。
私は自然食が好きなのですが、屋久島の食べ物はおいしいし体にいいものだと思います。
焼酎やタンカン、くび折れサバなど人気の名産品もたくさんありますよ。

名物くび折れサバ(イメージ)

川鍋
屋久島の旅は交通手段があまりないので、実はツアーが便利です(笑)。
涸沢カールも屋久島もとても魅力的な場所ですね。
これからもお客様に良いツアーを届けていきましょう!

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