山を歩いていて石碑や仏像があると「ここに何か物語があったのかな?」とワクワクしませんか?
山岳信仰や山にまつわる伝説など『歴史×登山 』の魅力は様々です。
あるいて、学んで、もっと山を楽しみましょう!
普段なかなか触れる機会の少ない「山の歴史」をめぐる登山ツアー『あるいて学ぶ!山物語』のご紹介です。

知っているようで知らない山の歴史を探しに行きませんか?
『あるいて学ぶ!山物語』

みなさんこんにちは!登山の旅を担当している山本佳徳です。
登山はもちろんですが、昔から歴史が好きで、特に各地の有力者達がそれぞれの理想を掲げて相争った戦乱の時代・戦国時代が大好きです。

好きな武将は甲斐の虎・武田信玄の軍師・山本勘助です!
そんな登山と歴史が好きな担当より「山の歴史」をめぐる登山ツアー『あるいて学ぶ!山物語』のご紹介です。

山の歴史を考えた時皆さんは何を思い浮かべますか?

山の成り立ち、山奥に密かに佇む寺社仏閣や城跡、山岳信仰、山にまつわる昔話や伝説など、例を挙げればきりがありません。
今まで山頂の景色を眺めるために何となく通っていた登山道にも、きっとたくさんの物語が詰まっています。歴史を学びながら山を歩くことで登山はもっと楽しくなります。
『あるいて学ぶ!山物語』では、現地に精通したガイドや案内人と一緒に歩くことで普段なかなか触れることのできない山の歴史を丁寧にご案内いたします。

石垣しか残っていない山城跡にも、物語が隠されています

また、各回それぞれコンセプトを設け、「山岳信仰」「戦」「山容の成り立ち」など様々な角度から山の歴史をお楽しみいただくことができます。
そんな山の歴史を訪ね歩く山旅へ出かけてみませんか?
今回は「歴史」というキーワードに焦点を当てて登山を楽しむ、『あるいて学ぶ!山物語』をご紹介します!

机上講座 登山と日本人の歴史

日本人がいつから山に登っていたか…皆様ご存知ですか?
一説では、縄文時代の頃から日本人は山に登っていたと考えられています。

遥か昔から現在に至るまで、様々な形で日本人は登山をしてきました。

狩猟や採取を目的としての登山(イメージ)

水や魚をもたらす川・木の実や動物を狩るための狩猟の場・薪や材木など、昔から山は人々の生活に様々な恵みを与える存在でした。

その反面、時には噴火や洪水など人の力では抗うことができない圧倒的な自然の力を感じさせる存在でもありました。人々は山には神々が宿ると信じ、そんな山を畏れ敬う感情などから発展した宗教形態が山岳信仰の始まりとされています。

山岳信仰・修験道としての登山(イメージ)

そんな神の宿る山々で修行し、困苦を忍び、心身を修練し、悟りを開いて仏果を得るという日本古来の宗教として修験道が生まれます、開祖は役行者(えんのぎょうじゃ)という呪術者でその始まりは奈良時代とも言われています。現在も修行のために山に入る行者さんもいるとのことです。

日本では江戸時代まで山岳信仰に基づいた登山が中心となっていました。
しかし、明治に入るとスポーツ的要素が強い「近代登山」が始まります。
時代が進むにつれて登山の形は姿を替え、現在では【癒しの場】として様々な世代から愛されるレジャーになっています。

山自体を楽しむ行楽としての登山(イメージ)

簡単に日本の登山の歴史に触れさせていただきましたが実際の講座では「登山の誕生」の著者でもある、東京学芸大学名誉教授・小泉武栄(こいずみ たけえい)先生をお招きし、日本の登山の起源に迫る講座を開講いたします!

東京学芸大学名誉教授・小泉武栄(こいずみ たけえい)先生
自然を多角的に見つめる山の自然学を提唱し、2003年NPO団体「山の自然学クラブ」の設立に参加。2001年に発行された「登山の誕生」(中公新書)の著者

記事の内容をご覧いただき少しでも興味を惹かれた方は是非ともおこしください!
講座を通し新たな山の楽しみ方に出会えるかもしれません、皆様のご参加をお待ちしております。

先導師とあるく!桜咲く大山参り

この回のテーマは『登山と山岳信仰』についてです。
丹沢・大山は標高が1,252m、丹沢表尾根の東端にあり、富士山のような三角形の美しい山容をもちます。都心からのアクセスもよく、春夏秋冬様々な表情を持つ大山は地元の人を始め、様々な人から愛されている山です。
そんな大山ですが、江戸時代には大山詣が大流行した山岳信仰の山としても広く知られています。

丹沢・大山(イメージ)

江戸の人口が100万人の頃には、山頂への登山が許されたひと夏で20万人が訪れたといわれる隆盛を極めた山です。
浮世絵や落語「大山詣(おおやままいり)」にもそのひとコマが活写されています。
こうした歴史文化が認められ、2016年に文化庁の「日本遺産」に認定されました。

\日本遺産・大山の詳しいご紹介はこちらの記事もご覧下さい/

大山詣参り 当時の様子 神奈川県郷土資料アーカイブより

大山を訪れると「先導師◯◯◯」という看板をたびたび目にします。
聞き慣れない先導師という言葉ですが、宿坊または宿坊の主人を指し、文字通り参詣者を大山阿夫利神社まで導く神職のことを指します。

現在も山麓には、宿坊が並び参詣者は登拝前日に宿泊。
翌朝、宿坊内の神殿で登拝前のお祓いを受けるのが慣習となっています。

日帰りではありますが、今回も実際に宿坊でお祓いを受けた後、先導師の方の案内の元大山阿夫利神社までご案内いたします。下社までの道には石碑や仏像が並び当時の雰囲気を感じつつ登山をお楽しみいただくことができます。

運が良ければ鹿などの野生動物にも出会えるかもしれません。

大山阿夫利神社・下社

先導師 目黒久仁彦さん
ツアー当日は実際の先導師の装束を纏いご案内いたします。
※やむを得ない事由により上記先導師以外が同行する場合があります。

阿夫利神社で参拝を終えたら先導師さんとはお別れです。
登山ガイドへバトンタッチし、大山の山頂を目指します。登りの道となり勾配もありますが、途中左手に富士山を望むことも出来ます。
段差の少ない木の階段を登ればあと一息、山頂に立ったときには絶景が皆さんを待っています!

大山山頂(1,252m)より望む景色(イメージ)

山頂からは眼下に相模平野や江ノ島、遠くには大島や房総半島の大展望、富士山はもちろん振り返れば箱根の山々も望むことが出来ます。
自分の足で登りきり眺める山頂からの景色は格別です。

ツアーの開催は4月ということもあり、大山の桜もお楽しみいただけます。(桜の開花時期は4月上旬~中旬)
この機会に是非、大山参りで山岳信仰の歴史に触れてみるのはいかがでしょうか?

今後のラインナップのご案内

現在ご案内中のラインナップは上記までですが、今後の回は2月10日頃までに、ホームページにて発表予定です。
今後のラインナップを簡単にご案内させていただきます。

★『山と戦国の歴史 悲劇の名城 八王子城跡と裏高尾』
日本百名城・八王子城跡をご存知でしょうか?小田原・北条氏が治めていたこの山城は豊臣軍の猛攻の末、悲劇の結末を辿ります。戦国の名城に思いをはせながら裏高尾の山をご案内します。

山中には往時を忍ぶ史跡が点在しています。

★『山の伝説に迫る! 大月・桃太郎伝説 鬼の棲家 九鬼山』 
『桃太郎伝説といえば岡山県』ほとんどの人がそう思いますが、なんと山梨県大月市にも桃太郎伝説が存在をしていました!
そんな大月桃太郎伝説の鬼の棲家・九鬼山へご案内いたします。

晴れていれば富士山の展望も楽しめます

『山の成り立ちの歴史 ジオを感じる石門めぐり 日本三大奇勝 妙義山』 
上毛三山の1つで知られる妙義山は小豆島の寒霞渓 、大分県の耶馬渓と並んで日本三大奇勝に選ばれています。「奇勝」とは珍しい景色・すばらしい景色を意味する言葉です。奇抜な形の岩が印象的な独特な風景の中を歩き、妙義山の成り立ちの歴史についてご案内いたします。

奇岩の峰が立ち並ぶ妙義山

★『富士山最古の道を専属案内人と歩く 富士山・村山古道』
誰もが一度は登りたいと思う山・日本一の標高3,776mを誇る富士山で最古の登山道をご存知でしょうか?
その登山道は村山古道と呼ばれ、富士山の歴史を肌で感じることのできる道です。
渡り蝶アサギマダラが乱舞する8月に専属案内人と一緒に村山古道を歩きましょう!

往時の面影を色濃く留める登山道・村山古道

毎回、角度からの歴史登山できっと新たな楽しみを見つけることが出来るはずです!
皆様のご参加心よりお待ちしております。

\『あるいて学ぶ!山物語』の詳細・お申込みはこちらから/

\他にもあります!多彩な「あるく」旅/

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      日曜・祝日 お休みとなります
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