世界の音楽界に君臨するベルリン・フィルの戦前・戦後の黄金時代を築いた2人の指揮者、フルトヴェングラーとカラヤンは、イースター音楽祭でも意外な関連が・・・

ベルリンにあるフルトヴェングラーの生家を記した銘板

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

ベルリン生まれのフルトヴェングラーは、1922年にベルリン・フィルの首席指揮者になり、戦前の黄金時代を築きました。世界中の主要オーケストラや歌劇場、さらにザルツブルク音楽祭やルツェルン音楽祭などでも中心的な役割を担いましたが、戦後1947年にベルリン・フィルに復帰し、1952年に終身首席指揮者になりました。

戦前ベルリン・フィルの拠点ホールだった旧フィルハーモニー跡地にある銘板。伝統的なシューボックス型のコンサートホールでフルトヴェングラーが活躍した。

1963年にオープンした近代的なヴィンヤード型のホール、現在の拠点フィルハーモニー。外観がサーカステントを連想させることから、カラヤン時代は「カラヤン・サーカス」と呼ばれ親しまれた。

ヘルベルト・フォン・カラヤン

ザルツブルク生まれのカラヤンは、フルトヴェングラーが亡くなるまでは、表立った活躍はできませんでしたが、1955年にフルトヴェングラーの後任としてベルリン・フィルの終身首席指揮者になり、その後「音楽界の帝王」と呼ばれ、音楽界に君臨しました。と同時に亡くなる1989年までが、まさにベルリン・フィルの黄金時代になりました。

ザルツブルクにあるカラヤンの生家を記した銘板

イースター音楽祭

イースター音楽祭は、オペラを演奏する機会のないベルリン・フィルにその機会を与えるためにカラヤンがザルツブルクで創始した音楽祭です。ザルツブルクは、カラヤンが生まれ、指揮者デビューを飾り、ザルツブルク音楽祭芸術監督としてその発展に貢献し、没した街です。まさにカラヤンのゆかりの地でベルリン・フィルの音楽祭が開催されていたのです。

ザルツブルク近郊アニフにあるカラヤンの墓所

しかし2013年にオペラを演奏する機会を増やすために新天地を求め、音楽祭の開催地をバーデンバーデンに移しました。バーデンバーデンは、フルトヴェングラーが1954年に没した街です。ベルリン・フィルの黄金時代は、フルトヴェングラーからカラヤンへと引き継がれましたが、イースター音楽祭はカラヤンゆかりの地からフルトヴェングラーゆかりの地へと引き継がれることになったのです。

バーデンバーデンにあるフルトヴェングラーの胸像

バーデンバーデンから日帰りで行けるハイデルベルクにあるフルトヴェングラーの墓所

出発決定! 申し込み締め切り迫る!

2019年バーデンバーデン・イースター音楽祭では、魅力的な公演を3夜連続でお楽しみいただけます。ムーティ指揮でヴェルディ「レクイエム」、ペトレンコ指揮/ランラン出演でベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番とチャイコフスキーの交響曲第5番、メータ指揮でヴェルディの歌劇「オテロ」・・・ベルリン・フィルの最高のパフォーマンスをご堪能ください。締め切りが迫っていますので、お申し込みは今すぐに!

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【クラブツーリズム 音楽の旅】
旅の文化カレッジ講師 山本 直幸
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

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