8月15日、ヴァージンギャラクティック社は、ニューメキシコ州南部に建設された世界初の民間宇宙港「スペースポートアメリカ」の内部写真や動画を初めて一般公開した。そのターミナルビル(2階建て)は、「Gateway Space」と命名され、2011年に建物自体は完成していたが、その内部は今まで準備中非公開だった。
 1階部分は、Gaia (地球)」と名付けられ、ここを通じて宇宙への出発と帰着が行われる。宇宙旅行客とパイロットやオペレーションチーㇺとのゆったりとした共用スペースが設けられている。2階は、「Cirrus (巻雲*)」という名称で、管制室やブリーフィングルームなどがおかれている。内部インテリアなどそのデザインコンセプトは、航空機キャビン、ホテルのベッドルームから、フィットネスクラブや銀行までの運営で培われたヴァージンブランドの粋が集められたものと説明されている。
 又、このターミナルビル内の格納庫には、今回同時に開発拠点のモハベ空港より移動した宇宙船の母機「ホワイトナイト2」が格納されている。
 今回の公開は、世界初の民間宇宙旅行のスタートがまた一歩近づいたことを実感させるものと言える。

ヴァージンギャラクティック 母機就港と宇宙港内部の初めての公開

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上の写真:1階(Gaia)   下の写真:2階(Cirrus)
*「巻雲」とは雲の中で一番高いところに発生する薄い雲のこと。