＜夜空の物語＞シリーズでは、明かりがない僻地で臨む『満天の星』、その土地ならではの『星空』、神秘の奇跡『オーロラ』にスポットをあて、日本の日常ではなかなかご覧いただけない（方が多い）非日常の世界・「世界の美しい夜空」をご紹介したいと思います！
第５回はヨーロッパ！北極圏で冬季シーズンにご覧いただける『神秘のオーロラ』の魅力を、現地添乗経験のある弊社スタッフよりご紹介していきます♪
オーロラとは？
オーロラとは、簡単に言ってしまうと「地球の極地で発生する発光現象」です。太陽から地球へ運ばれてきた太陽風（プラズマ粒子）が、地球の大気と衝突した際、大気に含まれる酸素原子や窒素分子が発光し、オーロラが誕生します。
オーロラの名づけ親は、１６世紀に地動説を提唱したことでも有名な、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイだと言われています（諸説あり）。ローマ神話に出てくる暁の女神「アウローラ」から名前が取られました。
中世ヨーロッパでは、オーロラは『不吉の前兆』と考えられていたようです。
クラブツーリズム公式HPより抜粋
私達がオーロラを見るためには、太陽風（プラズマ粒子）が引きつけられやすい、磁場の強い場所へ足を運ぶ必要があります。この磁場の強い場所が集まるエリアのことを、「オーロラベルト帯」と呼んでおり、ヨーロッパの位置する北半球では、だいたい北緯６５～７０度のエリアが該当しています。
弊社スタッフ
ヨーロッパでオーロラが観測できるエリアは
①フィンランド・スウェーデン・ノルウェー北部（北極圏）
②アイスランド
③グリーンランド
です。日本からはフィンランドが１番近いヨーロッパのオーロラ観測地ですね。
『オーロラは冬に現れるもの』、という印象がありますが、実はそうではありません。オーロラが観測できるエリアは、夏は太陽が沈まない『白夜』になるため空が暗くならず、オーロラを目視で確認出来ないだけなのです！
オーロラ観測の条件
ヨーロッパでは８月下旬～４月上旬まで楽しめるオーロラ。綺麗なオーロラを観測するための条件を見ていきましょう。
①天気が良いこと
オーロラの発生自体に天気は関係ありませんが、天気が良い方が地上からのオーロラ観測率は上がります！オーロラは地上８０～５００ｋｍ地点で揺らめいていますが、天気が曇りや雨・雪だと、雲によってオーロラの光が遮られてしまいます。
比較的天候が安定している秋口や、春の訪れを少しずつ感じ始める３月下旬も、観測の狙い目かもしれません。
②観測地周辺が暗いこと
オーロラ観測の最大の敵は「人工の光」です。民家の光や街中の街灯といったものを避けられる場所を探しましょう。ヨーロッパのオーロラ観測地は大都市から離れた場所にあり、宿泊するホテルの周辺でも十分に暗い場所を探すことが可能！疲れたらすぐにお部屋に戻ることも可能です。
自分のペースで休憩を挟んだり、ホテルに引き上げることが出来るのは本当に助かります！
ヨーロッパのオーロラ出現ピークは、一般的に２１時～２４時と言われており、その点もお身体に優しいです。
必見！ヨーロッパのお勧めオーロラ観測地 フィンランド編
それではここからは、弊社スタッフがオススメするヨーロッパのオーロラ観測地をご紹介します♪
前編はフィンランド！後編は4月26日にお届けいたします。
①ユッラス
アカスロンポロ湖から撮影したオーロラ（２０１７年３月／弊社スタッフ撮影）
フィンランド北極圏の入口の街・ロヴァニエミから、バスで更に３時間半移動するとユッラスに辿り着きます。
街の中心に位置するアカスロンポロ湖が冬季は凍りつき、その上がオーロラ観測スポットになります！ホテルからソリを借りたり、自分で持ってきたビニールシートを敷いて、寝転ぶ人も多数！運良くオーロラが出れば、夜空から降り注ぐオーロラを楽しむことが出来ます。
オーロラが見えない日中も、犬ぞりやトナカイぞり、スキー、スノーシューハイキング等、楽しめるアクティビティが豊富に揃っています！
②レヴィ
ガラスイグルー©️Visit Levi
レヴィは、ラップランドの空の玄関口キッティラ空港（ヘルシンキから飛行機で約1時間30分ほどです）から、バスで20分走ったところにあります。
ワールド・カップが開催される設備が整ったスキー場でスキーを楽しめます。小さな街ですが、バー、レストランなども充実しています。
そんなレヴィ中心部から約20分、山の中腹に位置しているガラスイグルーのオーロラ鑑賞が一生の思い出に最適です。ガラス貼りのお部屋から360度パノラマを楽しめます。
暖かい部屋に寝転びながらオーロラ観測できるなんて、まるで夢のような経験ですね！
まとめ
いかがでしたでしょうか？オーロラ観測をしにヨーロッパ旅行へ行けるようになるまで、まだまだ時間がかかりそうですが、「いつか絶対に行ってみたい！」という気持ちになっていただけましたら幸いです。
後編として、ヨーロッパの他のおすすめ観測地を4月26日にお届けいたします！
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