海外旅行に行ったら、その国の空気を存分に味わうために自由に街歩きをしたい!という方も多いはず。そんな皆様に旅行会社スタッフが厳選した街歩きのおすすめスポットをご紹介するシリーズがスタートします!名付けて「発見!知りたい世界の街散歩」

第1回目は、フランスのパリにあるマレ地区です!
マレ地区でのおすすめの1日の過ごし方を、モデルプランを通じてご紹介していきます。

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マレ地区ってどんな場所?

パリの主要観光地マップ(マレ地区は地図上の3と4のエリア)

パリの3区から4区にかけて広がっているマレ地区は、流行りのブティックやギャラリー、おしゃれなカフェや雑貨屋などが立ち並ぶ活気あふれるエリアとなっています。
また、長く貴族が居住した地域でもあり、歴史的、建築的に重要性の高い建造物が多く立ち並んでいます。

見どころ満載のエリアなので、ツアー中の自由行動にもおすすめです!

地元のパリジェンヌも大好き!最先端のトレンドを発信する
セレクトショップ「Merci」(メルシー)でショッピング

パリの街歩きには16もの路線が張り巡らされているメトロ(地下鉄)の利用が非常に便利です!
本日の街歩きの始点と終点はメトロのアクセスが良好な場所に設定し、日中は徒歩でマレ地区を東の端から西の端まで満喫できるルートを選定いたしました。

まずはマレ地区の中でも一番東側にあるセレクトショップから散策を始めていきましょう。
メトロのSaint-Sébastien Froissart駅で降りて地上に出ると、目の前に「Merci」という看板のカフェが見えてきます。
その横の路地を通り抜けると赤い小さな車が印象的な中庭が出迎えてくれます。
この可愛らしいエントランスも魅力のセレクトショップメルシーは、観光客だけではなくおしゃれなパリジェンヌにも人気のライフスタイル提案型のショップです。

メルシー 外観(イメージ)

©Jonathan Grado

店内は幅広い品揃えとなっており、アパレルだけでなく家具やインテリア雑貨、食器や文房具など、衣食住に関連する様々な商品を扱っています。

メルシー内の店舗(イメージ)

© Paris Tourist Office - Photographe : Stéphanie Rivoal

お客様にお土産として人気なのが、カラーバリエーションが豊富なトートバッグです。
しっかりとしたキャンバス地なので、普段使いやお買い物用のエコバッグにもおすすめです。

ぜひ自分だけのお気に入りの一品を見つけてみてください!

<施設情報>
住所:111 Boulevard Beaumarchais 75003 Paris
アクセス:メトロSaint-Sébastien Froissart駅から約40m
営業時間:月曜日~土曜日 11:00~19:30/日曜日 11:00~19:00

世界各国の料理がずらり!
「Marche des Enfants Rouges」(マルシェ・デ・アンファン・ルージュ)でランチタイム

メルシーから少し西に移動してランチも食べることができるマルシェ・デ・アンファン・ルージュへ向かいます。
ここは常設マルシェとしてパリ最古の歴史を持っており、歴史建造物にも登録されています。
かつて16世紀頃この場所には修道孤児院があり、子供たちがキリストの慈善を象徴する赤い色の洋服を着ていたことから、「アンファン・ルージュ」=「赤い子供たち」という名前が付けられています。

マルシェ・デ・アンファン・ルージュ(イメージ)

© Paris Tourist Office - Photographer: Daniel Thierry

マルシェ自体は小ぶりですが、溢れんばかりに様々なお店が並び、まるで屋台村のような活気です。
野菜や果物、お肉、お魚、乳製品などの食材を販売するだけでなく、モロッコ料理、イタリアン、レバノン料理、中華料理、日本料理など、各国の料理を手軽な価格で楽しめるのでランチにおすすめです。

マルシェ・デ・アンファン・ルージュ(イメージ)

© Paris Tourist Office - Photographer: Marc Bertrand

<施設情報>
住所:39 Rue de Bretagne 75003 Paris
アクセス:メトロFilles du Calvaire駅から約450m
営業時間:火曜日~土曜 8:30~19:30/日曜日 8:30~14:00

「Musée NationalPicasso, Paris」(パリ国立ピカソ美術館)で
世界最大級のピカソのコレクションを堪能!

マルシェからギャラリーが立ち並ぶ道を進んで、約5,000点の作品を収蔵するピカソ美術館へ。
「青の時代」と呼ばれる初期の代表作「自画像」をはじめ、絵画、彫刻、デッサン、陶器、版画、直筆の書簡、写真など年代別に展示されており、各時代別の代表作品やピカソが亡くなる直前の90歳前後で描いた作品など貴重な作品も所蔵されています。

ピカソ美術館 外観(イメージ)

© Musée ational Picasso Paris

また、ピカソ美術館の建物は、17世紀に塩税徴収官の邸宅であったことから、「Hôtel Salé(オテル・サレ、塩の館)」と呼ばれ、現在は歴史的建造物になっています。
マレ地区でも有数の美しさを誇る邸宅で、優雅な雰囲気の中ゆっくり作品を鑑賞できます。

ピカソ美術館 展示(イメージ)

Paris Picasso Museum III© Carl Campbell

さらに、現地ピカソ美術館からメッセージが届いています!

~ピカソ美術館から日本の皆様へ~
ピカソ美術館では、世界最大数のピカソの作品を展示しています。
ピカソの作品の創造の豊かさを探求し、芸術作品との出会いを唯一無二のひとときにしてください。
皆様にお会いできる日を楽しみにしております。

<施設情報>
アクセス : メトロ Saint-Paul駅から約550m/メトロ Saint Sébastien Froissart駅から約500m/
     メトロ Chemin Vert駅から約550m
営業時間 : 火曜日~金曜日 10:30~18:00/土曜日・日曜日・祝日 9:30~18:00
休館日:毎週月曜日、5月1日、12月25日、1月1日
入場料:大人14ユーロ/18歳未満無料

優美な博物館でパリの長い歴史に思いを馳せる・・・
マレ地区観光では必見の「Musée Carnavalet」(カルナヴァレ博物館)

ピカソ美術館から約5分、目抜き通りのフラン・ブルジョワ通りに向かって歩いていくと、約4年間にわたる改修工事を終えて2021年にリニューアルオープンしたカルナヴァレ博物館に到着します。
カルナヴァレ博物館は1880年に開館した最古のパリ市立博物館となっており、カルナヴァレ邸とル・ペルティエ・サン・ファルジョー邸という2つの歴史的な建物で構成され、その建築自体が450年以上もの歴史を誇ります。

カルナヴァレ博物館 外観(イメージ)

Ⓒdamian entwistle

約60万点以上のコレクションを所蔵していて、絵画、彫刻、模型、看板、デッサン、版画、ポスター、写真、家具から、古い町の看板や街の模型まで、展示品のバリエーションが非常に豊かです。
また展示は、先史時代/古代/中世~16世紀初め/16世紀中頃~17世紀/18世紀/19世紀/20世紀~現代に分かれていて、現代に至るまでの長いパリの歴史を学ぶことができます。

コルベール ド ヴィラセルフ邸宅(イメージ)

Le cabinet de l'hôtel Colbert de Villacerf (Musée Carnavalet, Paris)©Jean-Pierre Dalbéra

広い館内を活かして、貴族の館の一部や著名人の部屋、店舗の内装を移築した展示室もあり、まさにその時代の空気感を感じられる展示になっています。

20世紀初めにパリに存在した宝石店Fouquetの展示(イメージ)。アール・ヌーヴォーを代表する画家アルフォンス・ミュシャが手がけました。

La bijouterie Fouquet d'A. Mucha (Musée Carnavalet, Paris)©︎ Jean-Pierre Dalbéra

見どころ満載のカルナヴァレ博物館ですが、常設展は無料で見学することができるので、マレ地区を訪れた際には必見の場所となっています♪

<施設情報>
住所:23 rue de Sévigné 75003 Paris
アクセス:メトロ Saint-Paul駅から約300m
営業時間:火曜日~日曜日 10:00~18:00
休館日:毎週月曜日、5月1日、12月25日、1月1日
入場料:無料(企画展は有料)

おやつタイムには「L’as du Fallafel」(ラズ・ドゥ・ファラフェル)でユダヤ文化も体験!

美術品の鑑賞を楽しんで小腹が空いたらユダヤ料理「ファラフェル」がおすすめです。
ファラフェルとは、そら豆やひよこ豆をつぶしたものに香辛料を混ぜて揚げた、丸い小さなコロッケのようなものです。
このファラフェルとトマトやきゅうり、キャベツなどの野菜をピタパンで包んだ、ロール状のファラフェルサンドはパリジャンの最高のおやつとも言われています。

ラズ・ドゥ・ファラフェル 外観(イメージ)

L'as du Fallafel© Chad and Steph

古くからユダヤ人街としても知られるマレ地区には多くのファラフェル店がありますが、その中でも人気店L’as du Fallafel(ラズ・ドゥ・ファラフェル)は目抜き通りのフラン・ブルジョワ通りからも近いので、ぜひ散策の途中などに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
テイクアウトで1つ約7ユーロ~(約910円~)で、ボリュームたっぷりとお客様にも評判です♪

ラズ・ドゥ・ファラフェルのファラフェルサンド(イメージ)

<施設情報>
住所:32 Rue des Rosiers, 75004 Paris
アクセス:メトロ Saint-Paul駅から約300m
営業時間:日曜日~木曜日 12:00~23:00 /金曜日 12:00~16:00/土曜日 18:30~23:00

近現代美術鑑賞と展望レストランでのディナーで1日を締めくくる!
パリ中心部のシンボル「Centre Pompidou」(ポンピドゥー・センター)

フラン・ブルジョワ通りを西へ進んでいくと斬新なデザインの建物が目に入ります。
ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター、通称ポンピドゥー・センターパリ3大美術館の1つである国立近代美術館をはじめ、図書館、音響音楽研究所などが入った総合文化施設です。

国立近代美術館では、ピカソやシャガール、マティス、ダリ、ミロなどのヨーロッパ最大の近現代美術コレクションを誇り、20世紀の代表的な作品を見ることができます。

ポンピドゥー・センター 外観(イメージ)

そして最上階にはレストランがあり、パリの空を見渡せる一面ガラス張りの店内とテラス席での食事は格別です。
テラスからはノートルダム寺院、エッフェル塔、モンマルトルの丘のサクレクール寺院、オペラ座などパリの美しい景色を見ることができます。

レストラン(店内イメージ)

Roses are red and the sky is blue ©RubyGoes

レストラン(テラス席イメージ)

Paris - Restaurant Georges ©Fred Romero

美術館見学後に展望レストランでの食事で一日を締めくくりましょう♪

住所:Place Georges-Pompidou, 75004 Paris
アクセス:メトロRambuteau駅から約180m/メトロHôtel de Ville駅から約240m/
     メトロChâtelet駅から約400m
営業時間:水曜日~月曜日 11:00~21:00 (木曜日は23:00まで)
※レストランの営業は水曜日~日曜日 12:00~23:00
休館日:火曜日、5月1日
入場料:14ユーロ/18歳未満無料 

おわりに

最後までご覧いただきありがとうございました。
マレ地区には、可愛らしいショップに美術館、歴史的建築物、マルシェ、ギャラリーなど、徒歩で散策できる範囲に非常に多くの見どころが詰まっています。
王道観光地を網羅してしまったという方、パリの地元感を味わいたいという方など、ぜひパリジャン、パリジェンヌ気分で街歩きを楽しんでください。

※施設情報は2021年12月1日現在のものです。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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