みなさま、こんにちは。
今回は、2023年8月30日~9月6日にかけて訪れた「ワイルドフラワーに出会う 彩の西オーストラリア8日間」のツアーの様子と実際に見た花々をご紹介させていただきます。

※全てのワイルドフラワーを紹介しきれないため、一部抜粋して記載しております。ワイルドフラワーの動画をYouTubeのショート動画にて公開しております。詳細は記事内の動画リンクをご覧ください。

■そもそも、“ワイルドフラワー”とは?

さまざまな自然環境に自生する野生の花の総称をワイルドフラワーと呼びます。可憐な花を咲かせるものや、ユニークな形をしたもの、群生してフラワーカーペットのように一面を埋め尽くすものなど、自然が生み出した花々の魅力は無限大!特に西オーストラリア州には約12,000種も自生していると言われております。そしてその8割は西オーストラリア州でしか見ることができません。

西オーストラリア州には11のワイルドフラワー街道があり、それぞれ見頃が異なります。

花の種類や咲く場所でベストシーズンは異なりますが、西オーストラリア州全体では、7月頃、北部から咲き始め、パース及びパース以北のワイルドフラワー・エリアでは9月に開花のピークを迎えます。

どこでどんなワイルドフラワーに出会えるか、ワクワクした気持ちになりますね!

それでは早速、ツアー初日から様子をみていきましょう。

■1日目 シンガポール経由でパースへ

今回はシンガポール航空を利用していきます。成田空港からシンガポールまで約7時間10分、シンガポールからパースまで約5時間10分。午前中に出発して、夜にはパースへ到着しました。時差は-1時間のため、時差ボケの心配がいらないのは嬉しいポイント!この日は移動のみでしたが、明日からのワイルドフラワー探しに向けて、しっかり睡眠をとりました。

■2日目 パース市内の「キングスパーク」へ

2日目はゆっくりお昼出発。オーストラリアの定番メニュー、オージービーフステーキを食べたあとは、パース市内のキングスパークに訪れました。ここは約400ヘクタールの広大な公園で、常時約1,700種の花を見ることができます。※自生している植物に加え、移植した植物もあります。

まず、目に留まったのがピンクの"エバーラスティング”。一面に広がる花畑を早速堪能できました!

続いてピンクと白2種の
“ジェラルトン・ワックス”。ロウのような光沢のある花が密集して華やかに咲きます。

ピンク・エバーラスティング(弊社スタッフ撮影)

ジェラルトン・ワックス(弊社スタッフ撮影)

西オーストラリアの州花である“カンガルーポー”も咲いていました。ポー(Paw)は動物の足、カンガルーでいうと前足のことを指しますが、花型がカンガルーの前足に似ていることから名づけられました。“イエロー・カンガルーポー”“マングレス・カンガルーポー”を発見しました。

イエロー・カンガルーポー(弊社スタッフ撮影)

マングレス・カンガルーポー(弊社スタッフ撮影)

ブラシのような花が特徴の“バンクシア”も様々な種類があります。イギリスの植物学者バンクスの名前から由来しています。とくに私が気に入ったのは紅白の配色が特徴の“スカーレット・バンクシア”。他にはオーストラリアに春を告げる“フラット・ワトル”(ミモザ) “バオバブ” という非常に太い幹が特徴の木も生息しています!
“ゴールデン・ワトル”はオーストラリアの国花にも指定されており、
国章や紙幣にもあしらわれています。

スカーレット・バンクシア(弊社スタッフ撮影)

フラット・ワトル(弊社スタッフ撮影)

また、キングスパークからはパースの街並みを一望することもできます。
この日は夕食にパース名物チリマッスル(ムール貝のトマト煮)を食べて、ホテルへ戻りました。

バオバブ(弊社スタッフ撮影)

パースの街並み(弊社スタッフ撮影)

■3日目 北部の街「ジェラルトン」へ

3日目は、パースから北部にかけて移動していきます。「エバーラスティング街道」の最大の見どころは一面にカラフルは花々が広がるエバーラスティングのフラワーカーペット。とっても可愛らしい”リースフラワー”も探しに行きます。果たして今日はどんなお花に出会えるでしょうか?

お手洗い休憩の近くで大量に咲く“ガザニア”を偶然発見!バスを停めて写真撮影タイムへ。カラフルな花々がたくさん咲いていて素敵でした。

ガザニア(弊社スタッフ撮影)

ガザニア(弊社スタッフ撮影)

エバーラスティングを求め、いざ「コールシーム自然保護区」へ。ここは“エバーラスティング”が一面に咲くことで有名なのですが、ちょっと見頃がずれてしまったようで満開とまではいかない印象。ピンクより黄色のエバーラスティングが多かったです。しかしかわいらしい“ポンポンヘッド”を多数発見!展望台付近では“ゴールデンロングヘッズ”“フランネルブッシュ”も見られました。

ポンポンヘッド(弊社スタッフ撮影)

エバ―ラスティング(弊社スタッフ撮影)

ピクニックランチをした後は気を取り直して、リースフラワーを探しに✿

展望台からの眺め(弊社スタッフ撮影)

 ピクニックランチ(弊社スタッフ撮影)

リースフラワーの正式名称は“リースレシュノールティア”。リースの形を自然につくるため人気がありますが、自生のリースフラワーは限られた場所でしか見ることができません。例年はムレワやモラワという場所の周辺で見られるのですが、現地ガイドさんによると今年はどうやらピンダー(ムレワの隣町)にたくさん咲いているらしい‥ということで「ピンダー」に向けてバスを出発。人の影も建物もない赤土の道路をひたすらまっすぐ進みます。本当にリースレシュノールティアが咲いているのだろうかと半信半疑で向かっているとなんと・・

リースレシュノールティア(弊社スタッフ撮影)

リースレシュノールティア(弊社スタッフ撮影)

道路の両脇にとっても可愛い美しい花々たちが表れてきました!赤い土の上にたくさん自生している姿に、お客様も大興奮!!ガイドさん曰くこんなにたくさん咲いているのは珍しいとのことで、気が済むまで写真撮影と観察。ハート形のものも見られました♡今回の旅行の一番の楽しみにしていたという方もいたようで、ベストな時期にお連れすることができて本当によかったです。

オーストラリアの定番フィッシュアンドチップスを頬張り、ホテルへ。

北部エリアの拠点となる海辺の街、ジェラルトンに2連泊です♪

■4日目 壮大な渓谷「カルバリー国立公園」へ

今日は更に北部にある「カルバリー国立公園」に向かいます。ここはパースから北へ約600kmの距離に位置し、マーチソン川という川の浸食により形成されました。途中、いくつかのスポットに立ち寄り、今日もワイルドフラワーの宝探しをしていきます。

そして今日もお手洗い休憩の場所で“ボトルブラシ”の木と“レッド・レシュノールティア”を発見!

ボトルブラシ(弊社スタッフ撮影)

レッド・レシュノルティア(弊社スタッフ撮影)

お手洗い休憩で立ち寄ったところで、思いがけずお花を発見できるのも楽しいですね。

カルバリー国立公園に向かう道路でバスを停めます。ここには“ホワイト・ブルーム・グレビリア”が綺麗に咲いていました。“ラムズウール”という子羊のように柔らかい毛で覆わているお花もふわふわの触り心地でずっと触っていたくなりました。

ホワイト・ブルーム・グレビリア(弊社スタッフ撮影)

ラムズウール(弊社スタッフ撮影)

しばらくすると“コモン・スモークブッシュ”“グラスツリー”の大群が見られました。グラスツリーは西オーストラリアの乾燥した原生林に見られる常緑低木で、高さは2.5~3.5m程度。山火事の多い原生林の中で耐えて生き続ける植物の一種でもあり、山火事の後の黒く焼けた幹肌が印象的でした。写真撮影をしたら、服とグラスツリーが同化してしまいました。

コモンスモークブッシュ(弊社スタッフ撮影)

グラスツリー(弊社スタッフ撮影)

そして30分程バスを走らせ「カルバリー国立公園」へ到着。一番に向かったのは「ネイチャーズ・ウィンドウ」。自然が形成した岩の窓からみるマーチソン川とその一帯の眺めがは圧巻でした!新たに登場したスポット「カルバリ・スカイウォーク」も楽しみました。トレイル沿いの赤土にぽつぽつと咲く“パラキーリア”が可愛かったです。

カルバリー国立公園/ネイチャーズ・ウィンドウ(弊社スタッフ撮影)

パラキーリア(弊社スタッフ撮影)

昼食はテラス席が心地の良いレストランでビーフハンバーガーをいただきました。

野生のエミューが草を食べている姿も発見!

再びワイルドフラワー探しをしながら、ジェラルトンの街へ戻ります。

「ポット・アレイ」という海の渓谷に立ち寄り、“ウェストリンギア・ダンビエリ”を発見。自然が作り出した絶景と花を一緒に写真に収められるのもワイルドフラワーならではの魅力ですね!遠くの海には、複数のくじらがジャンプする姿も見えました。

最後は通称ピンクレイクと呼ばれる「ハットラグーン」へ。水中に棲む藻類が日光が当たると、赤い色素を作り、快晴の日にはピンクや赤紫に染まります。私たちが訪れた時はちょうど雲がかかってしまったのので、薄紫に染まっていました。ドローンで上から撮影するのが人気のようで、地元の若者たちがドローンを飛ばしていました。

ハットラグーン(弊社スタッフ撮影)

ポット・アレイに咲くウェストリンギア・ダンビエリ(弊社スタッフ撮影)

夕食はサーモン照り焼きを食べました。日本人向けの味付けでご飯もついていたため、久々のお米にお客様も嬉しいご様子♪ホテルへ戻ります。

■5日目 「レシュール国立公園」と「ナンバン国立公園」へ

今日は約900種の植物が自生する保護地域、レシュール国立公園へ向かいます。皆さんのお目当ては“レシュアーサザンクロス”。“サザンクロス”は西オーストラリアを代表する花のひとつで、2種のうちパース北部に分布するのが“レシュアーサザンクロス”です。午後には「ナンバン国立公園」にある絶景「ピナクルズ」にもご案内します★

途中の街道で咲き誇る“フッカーズ・バンクシア”を見つけました。このバンクシアは花全体がふっくらしていて葉が細いのが特徴です。

こちらは“キャッツ・ポー”
カンガルーポー(Paw/動物の足)と同様、猫の手足に似ていることから名づけられました。

フッカーズ・バンクシア(弊社スタッフ撮影)

キャッツ・ポー(弊社スタッフ撮影)

1時間ほどバスを走らせ「レシュール国立公園」に到着。すぐに “レシュアーサザンクロス”にお目にかかれました!サザンクロスとは南十字星のことを言いますが、四つに分かれた花を南十字星の四つの星に見立てた美しい名前です。純泊でとても美しく咲き誇っていました。

サザンクロス(弊社スタッフ撮影)

サザンクロス(弊社スタッフ撮影)

そしてその奥に一輪だけ咲く“ブラック・カンガルーポー”を発見!真っ黒でなかなかかっこいいお花でした。

すぐ近くで“ウィンター・ベル”を見つけたのですが、ここで“ブルアント”(ブルドックアリとも)
にお尻と太ももを刺されるハプニングが発生!ブルアントとは大きな顎と鋭利な牙を持っている凶暴なアリで、大きいものは体長3cmだそうです。激痛が走りその場で座り込んでしまいましたが、ガイドさんの持っていた強力な軟膏を塗り処置。幸い2時間ほどでヒリヒリとした痛みは収まりました。長ズボンの上からでもなかなかの破壊力‥茂みの中に入っていく際は注意が必要ですね。

ブラック・カンガルーポー(弊社スタッフ撮影)

ウィンターベル(弊社スタッフ撮影)

展望台付近では“ペインティッド・フェザーフラワー”“スカーレット・フェザーフラワー”を発見。フェザーフラワーは名称の通り、羽毛状のがくが特徴的なお花です。

ペインティッド・フェザーフラワー(弊社スタッフ撮影)

スカーレット・フェザーフラワー(弊社スタッフ撮影)

お昼は元々漁師の街だったセルバンテスにあるロブスターの専門店で、ロブスターサンドをいただきました。ロブスターはプリっとした歯ごたえが抜群で、店内は観光客だけでなく地元の方々でも賑わっていました。

午後は「ナンバン国立公園」にある自然の創作物「ピナクルズ」の観光へ。ピナクルズは荒涼とした砂漠に無数の寄岩が林立しています。浸食と風化によって地層が削り出された結果、この寄岩が形成されたらしく、地球の長い歴史と神秘を感じられる場所でした…!ここでは“パロット・ブッシュ”がたくさん見られました。

ピナクルズ(弊社スタッフ撮影)

パロット・ブッシュ(弊社スタッフ撮影)

そして野生のカンガルーの姿も発見!

真っ白でサラサラな砂が輝く「ランセリン砂丘」にも立ち寄り、パースに戻ります。

ピナクルズ/野生のカンガルー(弊社スタッフ撮影)

ランセリン砂丘(弊社スタッフ撮影)

■6日目 終日自由行動。ロットネスト島へ

この日はパースにて自由行動。パース市内は無料のバスが循環しており、移動も便利♪もちろん徒歩での街歩きも楽しめます。地下鉄に乗って、フリーマントルに訪れる方や、再度キングスパークへ行ってワイルドフラワーを楽しむ方も♪

私はフリーマントルからフェリーに乗って約30分のところに位置する「ロットネスト島」に行ってきました。ロットネスト島には、口角が上がっているため、笑っているように見えることから「世界一幸せな動物」と呼ばれる野生のクォッカが生息しています。野生のクォッカとの自撮りを楽しみながら、島内を散策。クォッカの可愛さに癒される一日となりました。白い砂浜と空のコントラストも最高の景色でした!

ロットネスト島/ピンキービーチ(弊社スタッフ撮影)

ロットネスト島/野生のクォッカ(弊社スタッフ撮影)

■7日目 パース郊外の「ワイヤレスヒル・パーク」へ

観光最終日はゆっくり10時出発で、パース郊外の「ワイヤレスヒル・パーク」に向かいます。
車で南へ15分程移動し、スワン側に面した高級住宅街を通り過ぎたら到着です。ここは遊歩道が作られているので、散策も便利です。初日から見てきた“マングレス・カンガルー・ポー”が至るところに咲いていました。「おばあさんの帽子」という意味の“グラニー・ボネッツ”“ミルクメイズ”も可愛かったです。

グラニー・ボネッツ(弊社スタッフ撮影)

ミルクメイズ(弊社スタッフ撮影)

ワイヤレスヒル・パークではラン科(オーキッド/Orchid)の花がたくさん見られました。中でも“カルーセル・スパイダー・オーキッド”“ダンシング・オーキッド”は今回見た中でも独特な形をしていて印象に残りました。咲き乱れるカンガルーポーを目に焼きつけながら、ワイルドフラワー探しもそろそろ帰路の途へ。。

カルーセル・スパイダー・オーキッド(弊社スタッフ撮影)

ダンシング・オーキッド(弊社スタッフ撮影)

最後の昼食は、老舗のステーキハウスにて“オージービーフステーキ”で締めくくり。空港に向かいます。帰りもシンガポール乗継です。

■8日目 朝、成田空港に到着

シンガポール航空利用なら朝8:00頃、日本に帰着。遠方からのお客様も参加しやすいですね。

以上で6泊8日のツアーが終了!約100種のワイルドフラワーに出会えました!

どこにどんなワイルドフラワーが自生しているんだろうと毎日ワクワクしながら過ごすことができ、まるで宝探しをしているような感覚でした♪

日本では見たこともないような、珍しくユニークな花や可愛い花をたくさん発見できて、すっかりワイルドフラワーの虜になってしまいました。訪れる時期や場所によって、見られる花が変わってくるのも魅力的ですね。またいつか訪れたいと思います✿

皆さんもぜひ、まだ見ぬ西オーストラリアのワイルドフラワーを求めに、発見と癒しの旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

■ショート動画公開中✿✿

今回のツアー中各地で見られたワイルドフラワーと、ツアー中の食事メニューをショート動画にて公開しております。下記のリンクよりアクセスしてぜひご覧ください!※花の開花状況・見頃は前後いたします。動画内の花・食事メニューは一例です。

●キングスパーク https://youtube.com/shorts/1-5Y4tXzOSo?feature=share

●パ―ス郊外の各地 https://youtube.com/shorts/8o-Ry8r-rTM?feature=share

●ワイヤレスヒルパーク https://youtube.com/shorts/FoEqsGzXHTw?feature=share

●ツアー中の食事メニュー https://youtube.com/shorts/0yEeHVL8JxQ?feature=share

■ワイルドフラワーツアー✿ おすすめツアーのご紹介

毎年9月にはキングスパークにて「ワイルドフラワーフェスティバル」が開催され、西オーストラリア各地から集められたワイルドフラワーが展示されます✿ワイルドフラワーの時期のツアーでは、キングスパークにたっぷり2時間滞在することが多いです。

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