スイスアルプスの絶景を「一生に一度は見てみたい」と憧れを抱くかたも多いはず。国土面積の3分の2を占め、山をなくして語るのは不可能と言わしめるスイスアルプスの中でも、ぜひ皆さまに訪れていただきたい3つの名峰についてご紹介します。

3大名峰はどの山?

(イメージ)

スイスの正式名称はスイス連邦、面積は4.1万平方キロメートル、九州ほどの広さしかない国土の中には、48峰の4,000m級の山や多くの湖が存在しています。その中でも、アルプス3大名峰と言われているのが、
▲マッターホルン(4,478ⅿ)
▲ユングフラウ(4,158ⅿ)
▲モンブラン(4,805ⅿ)

さらに、▲ピッツベルニナ/ベルニナアルプス(4,049ⅿ)が加わるとアルプス4大名峰、▲ドム/ミシャベルアルプス(4,545ⅿ)が加わるとアルプス5大名峰と呼ばれたりします。ドムはスイス国内の独立峰としては最も標高の高い山となります。

言わずと知れたマッターホルン

(マッターホルン/イメージ・PIXTA)

1つ目の名峰は、マッターホルン。スイスの山の中でも日本のお客様には圧倒的人気で、マッターホルンを見たくてスイスに来たという方も多い人気の名峰です。

マッターホルンの観光は麓街のツェルマットを起点にして、スネガ展望台やゴルナーグラート展望台など、各展望台から様々な角度のマッターホルンを眺めることが出来ます。

(ツェルマットの街並み/イメージ・PIXTA)

ツェルマットはガソリン自動車の乗り入れが一切禁止されていますので、観光バスや自動車で旅をする場合、手前のテーシュという村から列車でツェルマットに向かう必要があります。

スイス有数の山岳リゾートでありますが、歩いて回れるほどの大きさです。メインストリートには、お土産屋さん、レストラン、ホテル、スーパーなど山小屋風のシャレースタイルの建物が並んでいます。​自由行動のお時間も安心してお楽しみいただけますよ♪

(ツェルマットの街から眺めるマッターホルン/イメージ・弊社添乗員撮影)

お天気が良ければ、ツェルマットの街の中からはマッターホルンの美しい姿を眺めることが出来ますが、山の天気は変わりやすいところ。

マッターホルンがお目当ての場合は、宿泊地にもこだわっていただくと良いでしょう。
(クラブツーリズムでは、人気のマッターホルンの綺麗な姿を見ていただけるチャンスを少しでも多く確保するため、このツェルマットに宿泊するコースをご用意してます!)

ゴルナーグラート展望台(3,089ⅿ)

(ゴルナーグラート展望台から眺めるマッターホルン/イメージ・PIXTA)

マッターホルンを眺める展望台のうち、ツェルマットから列車で行ける展望台はただ1つ、それがゴルナーグラート展望台です。ツェルマットから絶景列車・ゴルナーグラート鉄道に乗って、片道約35分の道のりで、標高3,089mのゴルナーグラート駅へと到着します。

(リッフェル湖に映る逆さマッターホルン/イメージ・PIXTA)

マッターホルンの観光は絶景列車や展望台から楽しむだけではありません。スイスに来たらやっぱりハイキングも醍醐味ではないでしょうか。ゴルナーグラード展望台まで来たならば、お帰りはローテンボーテン駅〜リッフェルベルク駅間のハイキングをしてみるのもおすすめです。なだらかな下り道で綺麗な景色を見ながら、ゆっくり歩いても1時間30分ほどの初心者の方でも安心して楽しめるハイキングルートです。

3つの山からなるユングフラウ3山

(クライネシャイデックから眺めるアイガー/イメージ・PIXTA)

2つ目の名峰は、ユングフラウ3山です。▲アイガー(3,970ⅿ)・▲メンヒ(4,099ⅿ)・▲ユングフラウ(4,158ⅿ)の3つの山を総称してユングフラウ3山と呼ばれています。

(イメージ)

ユングフラウエリアには10を超える展望台がありますが、その中からスフィンクス展望台をご紹介します。

ちなみに、スフィンクス展望台は、メンヒとユングフラウのまさに稜線上に位置しているので、3つの山を見渡すことはできませんが、シルトホルン展望台からはアイガー・メンヒ・ユングフラウの3つの山を見渡すことが出来るので、こちらもおすすめ。人気スパイ映画に登場したことで一躍有名になった、360°の大パノラマが楽しめる展望台となっています。

スフィンクス展望台(3,571ⅿ)

(ユングフラウ鉄道/イメージ・PIXTA)

スフィンクス展望台へはユングフラウ鉄道を利用します。アイガーをくり抜いて建設されたトンネルの中を進み、終着駅・ユングフラウヨッホ駅(標高3,454ⅿ)へと到着します。ヨーロッパ最高地点の鉄道駅です。高速エレベーターをのぼった先に、スフィンクス展望台があります。

展望台からはユングフラウエリアを一望できるのと同時に、ヨーロッパ最長の氷河、世界遺産・アレッチ氷河もご覧いただくことができます。

(スフィンクス展望台/イメージ・PIXTA)

(世界遺産アレッチ氷河/イメージ・PIXTA)

(アイガーエクスプレス/イメージ・ⒸJungfrau.ch)

ユングフラウ鉄道の開通から約120年ぶりにロープウェイ『アイガー・エクスプレス』が誕生しました。麓街の駅からアイガーグレッチャー駅まで、鉄道で約45分かかっていたルートを、わずか約15分で結ぶロープウェイが開通したことで、大幅に時間短縮しただけでなく、行きと帰りで異なる景色を楽しむこともできるようになりました。ロープウェイの窓からはアイガー北壁の迫力ある景色を堪能することができます。

実はフランスの山、モンブラン

(モンブラン/イメージ)

3つ目の名峰は、スイスの山と思われている方も意外と多いのですが、イタリアとフランスの国境にまたがるヨーロッパ最高峰のモンブランです。フランス・シャモニーが観光の起点となります。

モン(=山)、ブラン(=白い)という名の通り、こちらは万年雪の山のため、暑い夏の時期に行っても、雪に覆われた白く美しい山をご覧いただくことができます。

エギーユ・デュ・ミディ展望台(3,842m)

(エギーユ・デュ・ミディ展望台/イメージ・PIXTA)

富士山よりも高い展望台(3,842ⅿ)までは高速ロープウェイを乗り継いでわずか30分!展望台からは、フレンチアルプスの雄大な景色が一望できます。
アルプスの女王モンブランの雪帽子にも手が届いてしまいそうな距離に感じられる、まさにアルプスを体感できる迫力の展望台で、観光客に大人気。行列は必至。

ブレバン展望台(2,525m)

(ブレバン展望台/イメージ・PIXTA)

モンブランをはじめシャモニーの山々が雄大なアルプスとして眺めることのできる展望台。シャモニーからゴンドラとロープウェイを乗り継いで到着します。

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。今回はスイスアルプス3名峰をご紹介させていただきましたが、名だたる名峰はまだまだたくさんございます。また、同じ山でもどの展望台から見るかで異なる姿を見せてくれるスイスの山の魅力は語り尽くすことができません。ぜひスイスへお出かけになられて、絶景を目に焼き付けてきていただけたらと思います。

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