ザルツブルクとはどんな街

世界遺産都市ザルツブルクは、アルプス北方でいち早くキリスト教文化を受け入れた歴史ある街です。
798年から1803年までの約1000年間、大司教が統治する「教会国家」として栄え、現在もその歴史を感じさせる壮麗な建築が街中に残されています。

なかでも人々を魅了しているのが、17世紀に築かれた美しいバロック様式の街並みです。旧市街を歩けば、まるで中世ヨーロッパへ迷い込んだかのような雰囲気を味わえます。

そしてザルツブルクを語るうえで欠かせないのが「音楽」。
この街は、天才作曲家モーツァルトの生誕地であり、世界最高峰の音楽祭として知られる「ザルツブルク音楽祭」の開催地でもあります。そのため、ザルツブルクは「モーツァルトの聖地」「音楽祭の街」と称されています。

モーツァルトとザルツブルクの深い関係

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、1756年1月27日にザルツブルクで誕生しました。
25歳でウィーンへ移り住むまで、彼はザルツブルク大司教に仕えながら音楽家として活動していました。

しかし18世紀末、ナポレオン率いるフランス軍の侵攻により、大司教国家ザルツブルクは終焉を迎えます。1000年続いた繁栄を失った街は徐々に衰退していきました。

そんなザルツブルクに再び活気をもたらした存在こそ、モーツァルトでした。

1842年、モーツァルト広場に記念像が建立され、除幕式にはモーツァルトの二人の息子も列席。その際に開催された小規模な記念音楽祭が、後の「モーツァルト音楽祭」へと発展します。

さらに1856年の生誕100周年記念音楽祭を経て、1920年には現在の「ザルツブルク音楽祭」が創始され、世界中の音楽ファンを魅了する一大イベントとなりました。

「音楽祭の街」として発展した理由

モーツァルトの存在は、単なる「偉大な作曲家」にとどまりません。
ザルツブルクにとって彼は、街の歴史と誇りを象徴する存在です。

毎年開催されるザルツブルク音楽祭には、世界トップレベルの指揮者、歌手、オーケストラが集結し、クラシック音楽ファン憧れの舞台となっています。

美しい街並みと音楽文化が融合することで、ザルツブルクは唯一無二の魅力を放つ都市となっているのです。

モーツァルトゆかりの名所を巡る

モーツァルトの生家・住居

ザルツブルク旧市街には、モーツァルトが生まれ育った生家や、後に暮らした住居が記念館として公開されています。現在も一年を通じて多くの観光客が訪れます。

ザルツブルク大聖堂

モーツァルトが洗礼を受けた教会であり、宮廷オルガニストとして活躍した場所です。
彼はこの大聖堂のために数多くの教会音楽を作曲し、自らオルガン演奏も行いました。

ザルツブルク大聖堂

大聖堂内にあるモーツァルト洗礼盤

聖ペーター修道院

大聖堂に隣接する聖ペーター修道院は、モーツァルトゆかりの地として特に重要な場所です。

修道院の歴史は696年まで遡り、現在のバロック様式の建物は17世紀に整えられました。

1769年、モーツァルトは幼なじみドミニクスの初ミサのために「ドミニクス・ミサ」を作曲。
さらに1783年には、未完の大作「ハ短調ミサ」がこの教会で初演されています

聖ペーター教会内部

モーツァルト最後の帰郷

モーツァルトは、家族の反対を押し切ってコンスタンツェと結婚しました。
冷え込んだ父や姉との関係修復を願い、長男誕生の報告も兼ねて1783年にザルツブルクへ帰郷します。

約3か月間の滞在中、彼は旧友たちと交流しながら創作活動にも精力的に取り組みました。

この時期には、

  • 友人ミハエル・ハイドンを助けるため、二重奏曲を数日で完成
  • リンツ滞在中、交響曲「リンツ」をわずか4日で作曲

といった、天才ぶりを物語る逸話も残されています。

そしてザルツブルクを発つ前日の10月26日、モーツァルトは自ら指揮を執り、「ハ短調ミサ」を演奏しました。ソプラノを歌ったのは妻コンスタンツェでした。

これが、モーツァルトにとってザルツブルク最後の演奏会となります。
彼はその後、二度と故郷の地を訪れることはありませんでした。

モーツァルト家の墓所

ザルツブルクには、モーツァルトの家族ゆかりの墓所も残されています。

  • 聖セバスティアン教会墓地:父レオポルト、妻コンスタンツェ
  • 聖ペーター教会墓地:姉ナンネル

音楽史に名を刻んだモーツァルト一家の足跡を辿ることができる場所として、多くのファンが訪れています。

モーツァルト家の墓所

ザルツブルク限定の名物「モーツァルトクーゲル」

ザルツブルク名物として有名なのが、「モーツァルトクーゲル」と呼ばれるチョコレート菓子です。

カフェ・フュルストの店の看板

元祖モーツァルトクーゲル

日本でもミラベル社製の大量生産タイプが知られていますが、元祖を作ったのはザルツブルクの菓子職人パウル・フュルストです。

1884年に創業したフュルストは、1890年頃からモーツァルトクーゲルを製造。1905年のパリ菓子フェアで金賞を受賞し、その名が世界へ広まりました。

現在でもフュルストのモーツァルトクーゲルは、伝統的な手作業で作られています。

元祖モーツァルトクーゲルの特徴

  • ピスタチオ入りマジパンを使用
  • ヌガーで包み、ダークチョコレートでコーティング
  • 一本ずつ棒に刺して手作業で製造

このオリジナル商品は、ザルツブルク市内の限られた店舗でしか購入できません。
特別感のあるお土産として人気ですが、1個約2.10ユーロ(約390円)とやや高級。クラシック音楽好きの方への贈り物にもぴったりです。

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音楽と歴史、美しい街並みが融合するザルツブルク。
モーツァルトの人生を辿りながら歩く旅は、きっと忘れられない体験になるでしょう。

同行講師のご紹介

講師:山本 直幸氏

ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

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