ザルツブルクの魅力の一つは、近郊の湖水地帯ザルツカンマーグートで豊かな自然を満喫できることです。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台にもなった風光明媚な地域は、実は多くの音楽家が好んで訪れた場所でもあったのです。
画像: ザンクト・ギルゲン市庁舎前のモーツァルト少年像

ザンクト・ギルゲン市庁舎前のモーツァルト少年像

ザルツブルク近郊

ザルツカンマーグートには76の大小の湖があり、ザルツブルクから車で15分も走ると、以前大司教の別荘として建てられた館(現在古城ホテル)のあるフッシュル湖があり、さらに進むと、大きな湖ヴォルフガング湖(長さ10km、幅2km、最深114m)が見えてきます。その湖畔のザンクト・ギルゲンは、モーツァルトの母アンナ・マリアが生まれ、姉ナンネルが結婚後に住んでいた街です。モーツァルトは街を訪れたことはありませんが、市庁舎前にはヴァイオリンを弾く少年モーツァルトのブロンズ像(1927年建立)があります。

画像: ヴォルフガング湖とザンクト・ギルゲン 左側にシャーフベルク山

ヴォルフガング湖とザンクト・ギルゲン 左側にシャーフベルク山

この湖の対岸にあるザンクト・ヴォルフガングは、12世紀以来の巡礼地で、今でもザルツカンマーグートで最も多くの人が訪れる街ですが、ホテル・レストラン「白馬亭」は、ラルフ・ベナツキーのオペレッタ(1930年ベルリンで初演)の舞台になったことがよく知られています。またシャーフベルク(1783m)山頂まで走る人気の蒸気登山列車の鉄道駅はザンクト・ヴォルフガングにあります。特に晴天時は山頂からの眺めが素晴らしく、ダッハシュタイン連峰や周辺の湖が一望できます。

画像: シャーフベルク登山鉄道の蒸気機関車

シャーフベルク登山鉄道の蒸気機関車

画像: シャーフベルク山頂から望むダッハシュタイン山塊

シャーフベルク山頂から望むダッハシュタイン山塊

クラブツーリズムでは、ザルツブルク音楽祭を訪れ、シャーフベルク山頂へご案内するツアーをご用意しています。

世界遺産「ハルシュタットとダッハシュタイン山塊」

画像: 世界遺産ハルシュタット

世界遺産ハルシュタット

ハルシュタット湖(長さ6km、幅2km、最深125m)畔にあるハルシュタットは、1997年に世界遺産に登録されたザルツカンマーグートで最も美しいと称される街です。ハルシュタットの「ハル」はケルト語で塩を意味し、紀元前から先住民のケルト人が塩を採掘していた「塩の街」として知られています。ダッハシュタイン山塊は、最高峰が2995mで氷河に囲まれた山が連なる一帯です。氷河は急速に融解し、年に20mも後退していますが、最大のハルシュタット氷河などは間近で望むことができます。標高933mに位置するゴーザウ湖(長さ1.8km、幅0.5km、周囲4.5km、最深82m)は、湖面にダッハシュタイン山塊が映る神秘的な湖です。

画像: 世界遺産ダッハシュタイン山塊

世界遺産ダッハシュタイン山塊

画像: ゴーザウ湖とダッハシュタイン山塊

ゴーザウ湖とダッハシュタイン山塊

クラブツーリズムでは、ザルツブルク音楽祭を訪れ、世界遺産に登録されているザルツカンマーグートの秘境へご案内するツアーをご用意しています。

作曲家ゆかりの地

ザルツカンマーグートには、ブラームス、ブルックナー、レハール、J.シュトラウス、マーラーなどの作曲家が避暑に訪れたり、住み着いたりしています。特に温泉保養地バート・イシュルは、ゆかりの作曲が多く、「メリー・ウィドウ」で有名なオペレッタ王フランツ・レハールは長年、毎夏に避暑に訪れ、晩年は定住して亡くなっています。ワルツ王J.シュトラウスもお気に入りの避暑地として選び、頻繁に足を運びました。ブルックナーは滞在中に教区教会で何度もオルガン演奏を披露し、ブラームスは10回も夏期に過ごしています。
マーラーは、1893年~96年の夏の間、ザルツカンマーグート最大の湖アッター湖(長さ19km、幅3km、最深172m)畔の街シュタインバッハのホテルに滞在し、自ら建てた小屋で交響曲第2番と3番を作曲しています。

画像: マーラー作曲小屋

マーラー作曲小屋

画像: マーラー作曲小屋内部

マーラー作曲小屋内部

クラブツーリズムでは、ザルツブルク音楽祭を訪れ、ウィーン・フィルの演奏でマーラーの交響曲第2番を鑑賞するツアーをご用意しています。勿論シュタインバッハのマーラー作曲小屋へもご案内します。

画像: 【クラブツーリズム 音楽の旅】 旅の文化カレッジ講師 山本 直幸 ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。 特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

【クラブツーリズム 音楽の旅】
旅の文化カレッジ講師 山本 直幸
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

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