一夜にして灰
第二次世界大戦の終戦3ヶ月前、1945年2月13日から14日にかけての空爆で、美しい街並みが一夜にして灰と化してしまいました。1726年~43年に建てられ、200年間、バロックの街並み、そして古都ドレスデンのシンボル的存在だった聖母教会も延焼し、36時間後の2月15日午前10時頃、高熱により丸天井が崩落して倒壊してしいました。
戦後東ドイツ時代には再建されず
東ドイツ時代は、再建に莫大な費用がかかることもあり、戦争の悲惨さを伝えるモニュメントとして瓦礫のまま放置されていましたが、東西ドイツ統一後、古都ドレスデン復興のシンボルとして一気に再建への機運が高まりました。そして1993年に瓦礫の山の調査を開始し、26000トン、64000個という大量の瓦礫を整理して、1994年に礎石、1996年に再建工事が始まりました。
原状復元による再建
歴史的建造物の原状復元による再建には、「世界最大のジグソーパズル」といわれるほどの困難な作業に最新のコンピュータ技術が活用され、全体の約45%の古いオリジナルの石が元の位置に戻されました。外壁のいたるところに黒ずんだ石が見られますが、それは8425個の中、外壁部分だけで7110個が再使用されているからです。また内部の最重要ヶ所である祭壇部分は、破壊された約80%にあたる1642個のオリジナルの材料が元の位置に使われました
バッハゆかりのオルガンも復元
オルガン製作者として名高いジルバーマンの最高傑作といわれるパイプオルガン(67ストップ/4876本)も見事に復元されました。ジルバーマンと親交のあったバッハは、1736年にオルガンが完成したときに試奏に訪れ、1739年までに幾度となく歴史に残る演奏会を行っています。再建後の音響も素晴らしく、オルガン演奏会だけでなく、オーケストラや室内楽の演奏会も頻繁に催されています(約3600人収容)。ちなみにこの教会でオーケストラによる演奏会(100人のオーケストラと1200人の合唱)を初めて催したのは当時宮廷楽長だったワーグナーで、1843年に自作の合唱曲「使徒の愛餐」を自らの指揮で初演しています。
美しい街並みが復活
聖母教会は、直径は26.15m、内部中央の円天蓋までの高さは37.78m、長さ(東西)は50.02m、幅(南北)は41.96m、高さは91.23m、外部円蓋の高さは23.75mという規模です。2005年10月30日に終了した再建工事の費用総額は1億8000万ユーロに達しましたが、その中約1億ユーロは世界中からの寄付で賄われました。10年の歳月を費やした聖母教会の再建事業は、破壊された古都ドレスデンの美しい街並みの復活を意味しています。
クラブツーリズムでは、通年、観光的にとても魅力のある古都ドレスデンを訪れるツアーをご用意しています。勿論ドレスデンは、ドイツで最も活気のある音楽都市なので、高水準の音楽鑑賞も可能です。是非ツアーへの参加をご検討ください。
以下のツアーではシュターツカペレ・ドレスデン演奏会鑑賞可能、2019年ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを指揮することで世界的に注目されるティーレマンが、自ら音楽監督を務めるシュターツカペレ・ドレスデンで初めてシューベルト作品(交響曲第8番「グレート」など)を取り上げます。
以下のツアーでは、名門ドレスデン・ゼンパー歌劇場で大晦日公演「椿姫」が鑑賞可能です。スター歌手ハンプソンなどが出演、大晦日の華やいだ雰囲気の中でオペラを堪能できます。
「海外・音楽の旅フェア」開催
10月6日に生演奏によるミニコンサート付「海外・音楽の旅フェア」を開催します。ご来場をお待ちしています。
お問い合わせ、お申し込みは・・・
クラブツーリズム 海外音楽鑑賞の旅「アンコール」
お電話: 03-5323-4455(月~土 9:15~17:30)(日・祝 9:15~13:00)
メールアドレス: td.culture@club-tourism.co.jp
住所:東京都新宿区西新宿6-3-1 新宿アイランドウイング
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