クラブツーリズム名古屋 の脇海道です。
今回は『地学』の面から見た山の楽しみをご紹介したいと思います
画像: 【登山の旅】山の自然観察 地学の楽しみ方@鳳来寺山

地学を学ぶ楽しみ

国土のおよそ6割程度が山地となる日本では、どこに住んでいようと1時間圏内の場所に山があり、我々はレクリエーションとして当たり前のように山に登ります。
ところが山で見られる岩石や地層、そもそも山の成り立ちを考える機会というのはあまり無いのではないでしょうか。

山の成り立ちには、火山活動や地殻変動などを含めた様々な要因が複雑に絡んでいます。
例えば八ヶ岳は、比較的新しい火山の北八ヶ岳と古い火山の南八ヶ岳では侵食・崩壊の度合いにより大きく景観や植生が異なっています。

画像: 地学を学ぶ楽しみ

地質や地形は山々の植生や景観だけでなく、その土地の文化に深く影響を与える要因となります。
それらにも目を向けてみると、山歩きで思わぬ発見や楽しみを得られるかもしれません。

今回歩いた鳳来寺山を含む東三河地域は、断層帯『中央構造線(ちゅうおうこうぞうせん)』に大きく影響を受けた地域です。
地球のダイナミックな地殻変動により育まれた多様な自然環境が見所です。

中央構造線とは?

中央構造線とは、日本の山の成り立ちに大きく影響を与えた、列島を東西に走る日本最長の断層 (巨大な地層のズレ)です。
この断層を境に日本海側と太平洋側で岩石の分布や地形の様相が大きく違っています。
東三河では、おおよそ豊川・宇連川沿いに断層が走っており、観察できる場所があります。
下の画像は長野県伊那市で見られる中央構造線の露頭『溝口露頭』です。白黒はっきりと分かれた断層を観察することができます。

画像: 中央構造線とは?

鳳来寺山(695m)

鳳来寺山は、およそ1400万年前に活動していたかつての火山が少しずつ侵食されてできた山です。
この山では『鏡岩』などの特徴的な山容から、山そのものが信仰の対象となり修験者の聖地として栄えてきました。
また、『松脂岩(しょうしがん)』という貴重な岩石が多く見られるのも特徴です。
そのため1931年に国指定名勝天然記念物に指定され、2007年に日本の地質100選に選定されました。

画像: 鳳来寺山(695m)

鳳来寺山の自然

鳳来寺山には多くの原生林が残り、豊富な植生も魅力の一つです。樹木はモミ・ツガなどの針葉樹とシイ・カシ類やヤブツバキ・サカキなどの照葉樹の混生林が発達しています。
途中見られる『笠杉』は樹高60mの日本最大級の杉の一つです。動物は、ブッポウソウとして親しまれているコノハズクの生息地として全国的に有名です。モリアオガエルなどの両生類も数多く生息しています。

画像: 鳳来寺山の自然

鳳来寺山で見られる岩石

鳳来寺山で主にみられる岩石をご紹介します。
そこらへんに転がっている石ころですが、それぞれに特徴と名前がついています。

画像: 鳳来寺山で見られる岩石

●松脂岩(しょうしがん)
黒い光沢のあるガラスの様な岩石です。
鳳来寺山ではいたるところで目にする事ができますが、全国的に見るととても珍しい岩石です。
愛知県の『県の石』として鳳来寺山の松脂岩が選定されています。

●流紋岩(りゅうもんがん)
全体的に白っぽい色をした火山岩です。石の表面に流れたような模様が見られることからこの名前がつきました。白馬岳の白い山体などは、この流紋岩から出来ています。

●凝灰岩(ぎょうかいがん)
火山灰が固まった岩石です。
穴が空いていたり細かい空洞があるのは、火山ガスや一緒に含まれた小石が抜けていった跡だといわれております。

●安山岩(あんざんがん)
流紋岩よりも有色成分の多い火山岩で、色が黒っぽいのが特徴です。
これは、岩の成分中のガラス質(SiO2)の分量によります。

歩きながら観察してみましょう

実際に鳳来寺山を歩いてみると、様々な岩や崖を目にする事ができます。
石段にはどの様な石が使われているのでしょうか?
また、ところどころ見られる『露頭』はどのような特徴が見られるでしょうか?

●登山口~鳳来寺本堂まで

登山口から鳳来寺本堂までは、ひたすら石段を登って行きます。
その段数約1400段!美しい山の展望も魅力ですが、石段をよく見て見ると、様々な岩石が使われていることがわかります。白っぽいのが流紋岩で、黒っぽいのが松脂岩や安山岩です。
これらの石段は、周辺に転がっている岩を用いたものだということがわかります。

最初の方は流紋岩が見られ、段々と松脂岩が多くなってきます。
更に登っていくと凝灰岩が多くなります。画像左は鳳来寺本堂直下の露頭です。
少しわかりにくいかも知れませんが、凝灰岩の地層に松脂岩が覆いかぶさっているのを見ることができます。

画像1: 歩きながら観察してみましょう

●鳳来寺本堂~山頂まで

鳳来寺本堂の背面には鏡岩と呼ばれる切り立った崖がそびえたちます。
これは松脂岩の巨大な露頭です。
ここから登っていくと、登山道沿いには凝灰岩が目立ち始め、たまにキラキラとした松脂岩の露頭を見ることができます。

画像2: 歩きながら観察してみましょう

その他様々な岩石や地形を見ることができます。
いかがでしたでしょうか。
是非是非ご自身で歩いて実物を見に行ってみてください。

自然観察のツアーに興味をお持ちの方は、下記リンク「山の自然教室」をご参照ください。

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