長年ハプスブルク家が支配したオーストリアの首都ウィーンは、宮廷音楽が栄えたことで、音楽家を育む環境がありました。数多くの作曲家が住み着き、活躍しましたが、その中で純粋にオーストリア人となると、意外に少ないのです。
画像: アンスフェルデンのブルックナー生家

アンスフェルデンのブルックナー生家

オーストリア人ブルックナー

ブルックナーは1824年9月4日、オーストリア第3の都市リンツ近郊のアンスフェルデンという小さな村で生まれました。その後近くにあるザンクト・フローリアン修道院で、1837年から聖歌隊員として、1848年~1855年はオルガニストとして活躍しました。

画像: ウィーン市民公園内にあるブルックナー胸像

ウィーン市民公園内にあるブルックナー胸像

ウィーンへ

ブルックナーは1856年~1868年、リンツの旧大聖堂と教区教会のオルガニストを務めた後、現在のウィーン国立音楽大学教授として招聘され、ウィーンに移り住み、亡くなるまでの約28年間を過ごしました。ウィーンでは交響曲の作曲にも専念するようになり、交響曲を9曲遺しました。

画像: ブルックナーが18年過ごした住居跡銘板

ブルックナーが18年過ごした住居跡銘板

ウィーン大学でも・・・

1875年から名門ウィーン大学でも音楽理論の講座を担当するようになります。若き日のマーラーもその受講生の一人でした。大学の近くには、ブルックナーが18年間住んだ住居跡があり、その旨を記す銘板で確認することができます。

画像: ブルックナー最期の家跡と銘板

ブルックナー最期の家跡と銘板

ブルックナー最期の家

ブルックナーは、最高傑作として名高い交響曲第8番を皇帝フランツ・ヨーゼフに献呈しますが、最晩年病状が悪化して、4階にあった住居に住み続けることができなかったので、皇帝よりベルヴェデーレ宮殿横にある建物内の部屋を住居として提供されました。そこで1896年10月11日、午前中まで交響曲第9番の最終楽章を作曲していましたが、午後に息を引き取りました。

画像: ブルックナーの幾つかの作品がウィーン・フィルによって初演された楽友協会ホールと葬儀が執り行われたカール教会

ブルックナーの幾つかの作品がウィーン・フィルによって初演された楽友協会ホールと葬儀が執り行われたカール教会

葬儀はカール教会

ブルックナーの遺体は、交響曲第3番などが初演されたゆかりの楽友協会ホール近くにあるカール教会に運ばれ、葬儀が執り行われました。そしてブルックナーの遺言通り、ザンクト・フローリアン修道院の「ブルックナー・オルガン」の真下に遺体が安置されました。

画像: 1930年から「ブルックナー・オルガン」と呼ばれるようになったザンクト・フローリアン修道院の大オルガン

1930年から「ブルックナー・オルガン」と呼ばれるようになったザンクト・フローリアン修道院の大オルガン

画像: オルガンの真下に安置されたブルックナーの棺

オルガンの真下に安置されたブルックナーの棺

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画像: 【クラブツーリズム 音楽の旅】 旅の文化カレッジ講師 山本 直幸 ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。 特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

【クラブツーリズム 音楽の旅】
旅の文化カレッジ講師 山本 直幸
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

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