旅先での楽しみのひとつがホテル滞在ですよね。

素敵なホテルに泊まりたいけど、どこを選んだらいいのか迷ってしまう方に必見!

「世界のホテルセレクション」と題しまして、旅行会社スタッフがオススメする一度は泊まってもらいたい世界の面白いホテルをご紹介していきます。

第5回目は、北米カナダの高級ホテルブランド「フェアモント」の魅力に迫ります。

世界の面白いホテルをのぞき見!これまでの記事はこちら

広大な国カナダと高級ホテル「フェアモント」とは?

今回ご紹介するカナダは世界で2番目に大きい広大な土地を誇ります。その広さから想像できるように、地域毎に違う雰囲気があると言われます。歴史的にはフランスやイギリスの領土だった過去があるので、この2国の伝統や文化の影響は大きいですが、多民族国家と呼ばれるカナダの懐は非常に深いです。2017年でカナダは150回目の誕生日を迎えた比較的若い国でありますが、そんな柔軟に多様性を認め合う土壌・国民性が、カナダの個性であり、いつカナダに行っても”新しいカナダ”に出会える、そんな感覚をもたらす要因なのかもしれません。

サトウカエデ(メープルリーフ)が特徴的なカナダ国旗。白の部分は雪、両脇の赤は海を表していると言われています。青ではなく赤を使用したのは、赤と白の2色の方が印刷代が安いという説や勇気や強さを表す色を選んだという説など諸説ある…。

そんなカナダにとって「フェアモント」は共に歴史を歩んできたホテルとも言えるんです。
カナダが自治領となって間もない19世紀末に、カナダで壮大な建設工事が始まりました。それが「大陸横断鉄道」です。これは大西洋から太平洋を繋げるというロマン溢れる計画でしたが、山岳地帯も含んだ大変な難関工事でした。ただこの鉄道の建設が広いカナダがひとつにまとまる大きなきっかけになったとも言えます。
そしてこの鉄道会社が線路を引いたエリアの中で観光地になりうる景観の良い地を選び、ホテルを建設しました。そのホテルは古城風の外観や贅沢な内装から、当時より非常に人気のホテルとなり、それが今なおカナダ各都市を彩る「フェアモント」ホテルということです。カナダの数々の歴史を共に見てきたホテルでの滞在はきっと、忘れられないカナダ旅を演出してくれることでしょう。

©FRHI Hotels & Resorts

画像: カナダ大陸横断鉄道路線図イメージ

カナダ大陸横断鉄道路線図イメージ

画像1: 弊社カナダ担当

弊社カナダ担当

今回はそんなカナダが誇る名門ホテル「フェアモント」について、カナダ担当より厳選して4つのホテルを紹介しつつ、カナダの魅力をご案内していきます!

厳選ホテル①「フェアモント・シャトー・フロンテナック」/ケベック

北米唯一の城塞都市ケベック

カナダの公用語は何でしょうか。英語とフランス語です。

「え、英語だけじゃないの?」と思う方がいるのも当然です。

公用語を2カ国語にしている国は非常に珍しいのです。

これは大航海時代以降、フランスとイギリスの両国がカナダという地を統治していた時代背景があります。

ここケベックはフランス文化が根強く残った街で、その旧市街が「ケベック旧市街の歴史地区」として世界遺産に登録されています。

ヨーロッパ風の旧市街を歩くと、このケベックが他のカナダの都市と一線を画すと言われる理由が実感できるはずです。

街の象徴的な存在の古城風ホテル

画像2: ©FRHI Hotels & Resorts

©FRHI Hotels & Resorts

そんなケベックという街を散策していると、ひと際目を引くお城が現れます。

こちらが最初に紹介する「フェアモント・シャトー・フロンテナック」です。

この外観でホテルなのですね。

ちなみにお城として使われていた過去はありません。

このホテルからすぐのところに、かつてフランス軍とイギリス軍が覇権を争ったケベックの戦いの舞台があります。

まさにカナダの歴史を左右した場所のすぐそばにどっしりと建つこのホテルは旧市街のシンボル的な存在であり、ケベックの街並みを彩り、見守る存在でもあります。

現代的な内装と夜のライトアップ

歴史を持つホテルながらも、内部のレストランやロビー、お部屋などきれいにリノベーションしてあるので、落ち着いて滞在できると思います。

また人気なのがこちらのホテルの夜のライトアップ。

これはケベックを日中だけ立ち寄っても見る事が出来ないです。

是非宿泊して、ご自身のカメラと記憶に残してください。

画像3: ©FRHI Hotels & Resorts

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画像4: ©FRHI Hotels & Resorts

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画像: 夜には昼間とはまた雰囲気の違う一面を見せてくれます ©FRHI Hotels & Resorts

夜には昼間とはまた雰囲気の違う一面を見せてくれます ©FRHI Hotels & Resorts

画像2: 弊社カナダ担当

弊社カナダ担当

私の父は「カナダに行ったらこのお城に行きたい」と言っていましたが、それも頷けるほど美しい古城風ホテルですよね。ここでの滞在はきっと思い出に残りますね。

厳選ホテル②「フェアモント・クイーンエリザベス」/モントリオール

北米のパリと称される街・モントリオール

北米のパリと呼ばれる街もまた、フランス文化が根強い国です。

ケベックと同じくカナダ東部・ケベック州に位置するモントリオールは、フランスのパリの次に大きなフランス語圏の街と言われています。

この街の観光で一番人気なのがノートルダム大聖堂です。

画像: 圧巻の内装です クラブツーリズムお客様撮影写真/天野 北斗様:大阪府在住

圧巻の内装です クラブツーリズムお客様撮影写真/天野 北斗様:大阪府在住

パリにも非常に有名なノートルダム大聖堂がありますね。

いやむしろフランスの他の都市にもありますし、ベルギーにもありますし、実は無数に「ノートルダム」の名のついた教会があることに気づくと思います。

実はこの「ノートルダム」というのは『私たちの夫人』という意味で、キリスト教では聖母マリアのことを指しています。

大変人気のマリア様の名前のついた教会は非常にたくさんあるのです。

あとは漢字で「聖母教会」と書いてあったりするのもありますよね。ちなみにロシア正教では「ウスペンスキー寺院」がたくさんあるのですが、『眠り』『永眠』を意味する「ウスペンスキー」が聖母マリアを指す言葉として使われています。

国営鉄道駅と直結するフェアモントホテル

冒頭で話に出た「大陸横断鉄道」は現在は名前を変えて「VIA鉄道」と呼ばれています。このフェアモント・クイーンエリザベスは、VIA鉄道の駅から直結している利便性も魅力のひとつです。
VIA鉄道に乗車し、こちらのホテルに泊まる…。その体験はフェアモントというホテルの歴史を知ったうえで宿泊していただくと、より感慨深いものになるはずです。そして数あるフェアモントホテルの中でこちらのホテルを紹介する理由は、ある有名なミュージシャンが関係しています。

画像: 左下の建物がホテル。外観や街の雰囲気からダウンタウンに位置しているのがわかります ©FRHI Hotels & Resorts

左下の建物がホテル。外観や街の雰囲気からダウンタウンに位置しているのがわかります ©FRHI Hotels & Resorts

ジョン・レノンとオノ・ヨーコが宿泊した歴史に残るスイート

ジョン・レノンを知らない人は少ないでしょう。実はこのホテルには、彼のゆかりの部屋が残っているのです。ジョン・レノンとオノ・ヨーコの平和を訴える「ベッド・イン」が行われたのが、実はこのホテルの1室がでした。

『Give Peace a Chance』がこの時に収録されたのも有名なストーリーです。

そして今でもその歴史的な「1742号室」のスイートは宿泊者用に使われていて、一番人気のお部屋だといいます。ここはただのスイートではなく、レトロなテレビが当時の「ベッド・イン」の様子を流していたり、当時の様子を今に伝える博物館のような作りになっています。

画像: ©KIE CANADA/2021年撮影

©KIE CANADA/2021年撮影

画像: 当時の「ベッド・イン」を彷彿とさせる部屋はまるで博物館のよう ©FRHI Hotels & Resorts

当時の「ベッド・イン」を彷彿とさせる部屋はまるで博物館のよう ©FRHI Hotels & Resorts

紅葉のシーズンに一緒に巡りたいポイント

画像3: 弊社カナダ担当

弊社カナダ担当

ここまで紹介したモントリオールとケベックのカナダ東部は、特に紅葉のシーズンに人気のエリアです。ケベックからアメリカ国境のナイアガラの滝までのエリアは「メープル街道」と呼ばれて紅葉名所が沢山あります。一緒に巡るとしたらローレンシャン高原のトレンブランビレッジは外せないポイントです!

画像: トレンブラン山からの眺め◎KIE CANADA 2021年撮影

トレンブラン山からの眺め◎KIE CANADA 2021年撮影

画像: トレンブラン山の麓から山頂までは有料のゴンドラが運行しています©KIE CANADA/2021年撮影

トレンブラン山の麓から山頂までは有料のゴンドラが運行しています©KIE CANADA/2021年撮影

ローレンシャン高原・トレンブランヴィレッジ「フェアモント・トレンブラン」

美しい紅葉で有名なローレンシャン高原・トレンブランヴィレッジにもフェアモントのホテルが存在します。こちらも充実した設備とサービスを誇るリゾートホテルです。

トレンブランヴィレッジ内では山頂へのゴンドラ乗り場に一番近い高台に位置しており、暖炉のあるロビーやメープル柄の絨毯など、暖かみのある雰囲気が皆様を出迎えてくれます。

スケールの大きなカナダの紅葉に出会う旅をより深くする、こちらのフェアモントの滞在で至福の休日をお楽しみください。

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厳選ホテル③「フェアモント・バンフ・スプリングス」/バンフ

美しき大自然・世界遺産カナディアンロッキー

画像: カナディアンロッキー・ボウ湖  ©アルバータ州観光公社

カナディアンロッキー・ボウ湖  ©アルバータ州観光公社

画像: カナディアンロッキー・モレーン湖 弊社スタッフ撮影

カナディアンロッキー・モレーン湖 弊社スタッフ撮影

カナダ大陸横断鉄道でも最難関の工事のひとつだったのはこの手つかずの大自然カナディアンロッキーのエリアでした。

カナディアンロッキーとは、バンフ、ジャスパー、ヨーホー、クートネイという4つの国立公園と3つの州立公園を加えたエリアのことで、現在は世界遺産に登録されています。

荒々しくも美しい、カナディアンロッキーは夏のカナダ観光のハイライトとも言える場所です。

蒼く輝く氷河湖はどれも綺麗ですよね。

深い森に佇む古城風ホテル

続いて紹介するのは深い森の中に佇む、ヨーロッパにある古城のようなホテル「フェアモント・バンフ・スプリングス」。

バンフを世界一の山岳リゾート地にしたいという想いから、1888年に創設されたこのホテルは、まさにバンフの歴史とともにある、街のシンボルでもあります。

カナディアンロッキーの壮大な風景を楽しめるホテルで極上の休日を楽しみください。

画像: フェアモント・バンフ・スプリングスはバンフを代表する景観 ©FRHI Hotels & Resorts

フェアモント・バンフ・スプリングスはバンフを代表する景観 ©FRHI Hotels & Resorts

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カナディアンロッキーの玄関口の街・バンフ

ロッキー観光の玄関口となるバンフはカナダでは第1号となる国立公園内に位置する町です。

ショッピングや食事も楽しめる賑やかな中心部から、ほんの数分車を走らせるだけで、雄大な自然が広がっています。実際にカナディアンロッキーの観光ではバンフを起点にする人が非常に多いです。

バンフの地図(イメージ)※店舗等は一部変更の場合がございます。OKギフトショップは閉店しています(2022年3月現在)

バンフ国立公園にもうひとつのフェアモント「フェアモント・シャトー・レイクルイーズ」

カナディアンロッキーの中でも最も有名とも言えるルイーズ湖は、『ロッキーの宝石』と呼ばれ、多くの人々を魅了してきました。そんなルイーズ湖の湖畔には、名門「フェアモント・シャトー・レイクルイーズ」が建っております。こちらの外観もまるで中世のお城のようです。こちらは湖沿いのホテルなので、より優雅な雰囲気を1日中味わう事ができるんです。

画像8: ©FRHI Hotels & Resorts

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厳選ホテル④「フェアモント・ジャスパー・パーク・ロッジ」/ジャスパー

カナディアンロッキー・ジャスパー国立公園

雄大なボベール湖に囲まれたジャスパーパークロッジは、静かなオアシスとも呼べるようなホテルです。

ここはジャスパー国立公園の中心部に位置しており、数々の野生動物が生息する自然豊かな環境でゆったりと滞在を愉しむ事ができます。

画像9: ©FRHI Hotels & Resorts

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野生動物との出会い

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画像4: 弊社カナダ担当

弊社カナダ担当

ゴルフコースの中に野生のエルク(アメリカアカシカ)がいますね!
あれ、ホテルの前の湖で泳いでる!?本当に大自然の中でホテル滞在が出来るのがこのホテルの魅力なんです。

実は「ダーク・スカイ保護区」認定の星空も

画像: ジャスパー国立公園のマリーン湖の星空 / © Parks Canada / Ryan Bray

ジャスパー国立公園のマリーン湖の星空 / © Parks Canada / Ryan Bray

実はカナディアンロッキーは、美しい星空が有名なんです。

カナディアンロッキーにある「ジャスパー国立公園」は、その星空の美しさから「ダーク・スカイ保護区」に認定されているんです。

今でもこのエリアは人工の光を少なくして暗闇を守ることで、小さな星まで見る事ができます。

運が良ければオーロラも見られるという噂もあります。

実は2021年はこのカナディアンロッキーのあるアルバータ州で例年以上にオーロラが見れたという報告もあるくらいです。

画像: 運が良ければオーロラに出会えるかも?/ ©アルバータ州観光公社

運が良ければオーロラに出会えるかも?/ ©アルバータ州観光公社

まとめ

画像5: 弊社カナダ担当

弊社カナダ担当

いかがでしたでしょうか。カナダには素敵なホテルがまだまだたくさんありますが、今回はフェアモントホテルに限定して、是非泊まっていただきたいホテルを紹介させていただきました。早く皆様を、美しいカナダの地へご案内できることを楽しみにしております。

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