ヨーロッパの12月は、日が短く、寒い時期なので必ずしも旅行には適してはいませんが、音楽面でのハイシーズンに、冬の風物詩ともいえる期間限定の「クリスマス市」をめぐることができるという魅力があります。クリスマス前までは、どこへ行っても街中、イルミネーションで美しく飾られ、クリスマス市は大勢の人で賑わいます。音楽都市ベルリン、ドレスデン、プラハ、ウィーンでもこの時期ならではの独特の雰囲気を味わうことができます。
画像: プラハ/旧市庁舎前広場のクリスマス市

プラハ/旧市庁舎前広場のクリスマス市

クリスマス市めぐりのハイライトはドレスデン

ドイツのクリスマス市といえば、その規模の大きさからニュルンベルクやシュトゥットガルトが世界的に有名ですが、その歴史が1434年まで遡るドレスデンの「シュトリーツェルマルクト」は、世界最古のクリスマス市として知られています。

画像: 巨大な「シュヴィープボーゲン」

巨大な「シュヴィープボーゲン」

ドレスデンに居を構えたザクセン選帝侯フリードリヒ2世の命で、1日だけの肉を扱う市として始まりましたが、その後ドレスデン以外の街々からも職人や商人が集まるようになって、次第に大きな規模の市に発展しました。そして1700年以降には開催日も延長され、今では毎年11月末~12月24日の期間中に国内外から約250万人以上が訪れる規模になっています。

画像: 世界最大のクリスマス・ピラミッド

世界最大のクリスマス・ピラミッド

この市で最も目を惹くのは、エルツ山脈地方の工芸品として知られる世界最大のクリスマス・ピラミッドとシュヴィープボーゲン(ローソクを立てるアーチ型の窓用飾)です。前者は高さ14.62m、後者は高さ5m、幅13.5mという巨大なものです。

クリスマスならではの食べ物

画像: クリスマス市で見かける「シュトレン」のお店

クリスマス市で見かける「シュトレン」のお店

ドレスデンのクリスマス市に欠かせないものといえば、「シュトレン」と呼ばれるお菓子です。記録上シュトレンがドレスデンに登場したのは1474年のことです。たっぷり振りかけられた粉砂糖が白い産着に包まれたキリストを連想させるので、クリスマスの食べ物として作られるようになりましたが、決して美味しいものではありませんでした。1491年、教皇インノセント8世が、フライブルク大聖堂などの建設費用を出すことを条件に、油の代わりにバターの使用を許可したことは、シュトレンが質素な食べ物から美味しいお菓子になる転機になりました。さらにドレスデンの宮廷菓子職人がドライフルーツを加えて焼き上げたことで、今のような独特の風味と豪華さを兼ね備えた「シュトレン」になったのです。

画像: ベルリン/ヨーロッパセンター前広場のクリスマス市

ベルリン/ヨーロッパセンター前広場のクリスマス市

画像: ウィーン/市庁舎前広場のクリスマス市

ウィーン/市庁舎前広場のクリスマス市

クラブツーリズムでは、ベルリン・フィルとウィーン・フィルの競演をクリスマスの時期にたのしめるツアーをご用意しています。一度の旅行でクリスマスの雰囲気と最高の音楽を共に満喫したい方にお勧めします。

画像: 【クラブツーリズム 音楽の旅】 旅の文化カレッジ講師 山本 直幸 ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。 特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

【クラブツーリズム 音楽の旅】
旅の文化カレッジ講師 山本 直幸
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

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