秘境ファンの皆様、こんにちは!
クラブツーリズム南洋方面・秘境エリア担当の深沢です。
私は2019年9月21日から27日にかけて、ミクロネシア連邦を視察して参りました。
なかなか情報の少ない秘境ミクロネシア連邦ですが、皆様に行きたいと思ってもらえるような、また実際のご旅行に役立つ情報をご紹介しますので、よろしくお願いいたします!
観光地の概要などはこちらのツアー紹介ブログからもご確認いただけます♪
1日目:出発までの流れ
ミクロネシア連邦は、日本からの直行便が就航しておらず、ユナイテッド航空にてグアム経由で行きます。
現在クラブツーリズムでご案内しているツアーは、グアムにて1泊し、翌日ポンペイ島へ行く日程となります。
成田空港でチェックインをすると、搭乗券は3枚発券されます。
出発日当日はグアム(GUM)泊ですが、翌日のポンペイ(PNI)までの航空券も発券されるんですね。
さらにポンペイまでの航空便はチューク環礁(TKK)を経由するため、GUMからPNIと、PNIからTKKとで航空券が2枚に分かれます。
ただし、グアムではホテルに宿泊しますので、荷物の引き取りは必須!
お荷物の預かりタグの行き先がGUMになっているか、よくご確認ください。
※航空券や荷物タグに関する情報は航空便やチケットの種類により、異なる場合もあります。
また航空会社の事情により変更される場合もありますので、ツアーにご参加の方は添乗員の指示に従ってくださいますよう、お願いいたします。
グアムにて
グアムはアメリカの一部ですが、本土やハワイなどとは異なり、電子渡航認証システム(ESTA)の登録はせずとも入国ができます。
ただし、ESTAの登録をしていると便利なことが2点あります。
①機内で記入する申告書類が1枚少なくて済む
グアムへの飛行機内では2枚の申告書類を渡されますが、ESTA登録のある方は1枚のみ(アンケート)だけ記入すればOKです。
②入国審査にかかる時間が少なくて済む
入国審査場では、ESTA登録のある方とない方とで並ぶレーンが分かれます。
場合によりけりですが、ESTA登録のある方のレーンのほうが、所要時間が少なくて済むことが多いです。
ミクロネシア連邦の入国にはもちろん米国のESTAは必要ありませんが、個人的にはグアム入国をスムーズに行うために、ESTAの登録をしておくことをお勧めします!
上記の入国に関する情報は、2019年9月21日時点の日本国籍の方に関するもので、変更される場合があります。
ご旅行に際しては、必ず最新情報をお調べいただきますようお願いします。
2日目:いよいよポンペイ島へ
翌2日目は、いよいよミクロネシア連邦へ出発です!
グアムからポンペイへ向かうユナイテッド航空便は、グアムを発ったのち、ミクロネシア連邦の2か所(チューク、ポンペイ)、おとなりの国・マーシャル諸島の2か所(クエジェリン、マジュロ)を経由してハワイ・ホノルルまで繋がっていきます。
この便は島から島へ、各駅停車のように点々と渡っていくことからアイランドホッパーと呼ばれ、各島に住む住民の、島外へ行く唯一の交通手段となっています。
機内で配布されるミクロネシア連邦の出入国書類は1枚のみで、表面が全員記入しないといけない出入国カード、裏面が家族で1人だけ記入すればよい税関申告書となっています。
各島や環礁の上空では、目にも鮮やかな美しいサンゴの海が乗客を楽しませてくれます♪
チューク到着後、ポンペイ島以降へ行く乗客は機内待機となります。
ただし、日によっては全ての乗客が一旦降りるように指示されることもありますので、ツアーのお客様は必ず添乗員からの指示に従ってください。
ポンペイ島に到着
グアムからチュークまで1時間強、チュークで1時間ほど機内待機し、そこから約1時間のフライトでポンペイに到着です!
着いたら早速観光へ!
この日は日本で言うところの霞が関のような、中央官庁が集中しているミクロネシア連邦の首都パリキールと、人口が集中している一番の町コロニアを観光します!
パリキール
霞が関のような、とは言え、ここミクロネシアは日本のそれとは随分異なり、日本の常識では考えられないようなことがたくさんあります。治安が良いこの国ならではの、大統領府のとある特徴や、日本ではなかなか内部を見ることができない国家機関のあんな施設、こんな施設を覗くことができて、とても面白いです。
パリキールは元々栄えていた町ではなく、ブラジルのブラジリアやスリランカのコッテなどと同様に、、首都として作られた町ですが、
実は首都になる前には日本と関係が深い場所でした。
現地ガイドのそんな歴史語りに思いを馳せるのも、ポンペイ島ならではではないでしょうか。
詳しくは、ぜひ現地でご覧になってください!
コロニア
コロニアはポンペイ島の人口が集中している町です。
旧スペイン時代やドイツ統治時代の遺構を見ることができます。
その他にも、ポリネシア系移民が作るマングローブやサメの歯などを使ったクラフトマーケットや、
地元市場、日本人の方が経営されている名産胡椒のお店など、ポンペイならではの見どころがたくさんあります♪
3日目:終日ポンペイ島を観光
3日目、いよいよ世界遺産ナンマドール遺跡へ行きます!
コロニアから遺跡までの行き方は大きく分けて陸路と水路がありますが、
水路は潮の満ち引きによってボート上や小島などで待機しないといけない場合があるため、今回はより手軽な陸路からのルートを行きます(ただし、陸路でも足は濡れます!後述参照)
ナンマドール遺跡
ナンマドール遺跡はコロニアの町から車で1時間ちょっと、ポンペイ島の南東部にある小さな島にあります。
西暦400〜1500年頃に築かれたとされますが、王家(酋長)がこの地を放棄して去ったあとは、スペイン統治時代の19世紀まで世界にその存在を知られていない場所でした。
ポンペイ島には伝統的に酋長(ナンマルキ)が力を持つ大きな村が5つあり、コロニアの町を出て全周約80㎞ほどある島の周回道路を走っていくと、いくつかの村を通過していきますが、
るその中で最も由緒正しいナンマルキが、「マダラニウム村」という村のナンマルキです。
大昔から現在に至るまで、非常に権力のあるナンマルキですが、現在のマダラニウム村のナンマルキから数えて40代遡ると、ナンマドール遺跡時代のナンマルキにあたると言われています。
余談ですが、2日目に首都パリキールをご紹介したように、ミクロネシア連邦は議会民主制の国であり、
各州には州政府が、そして各町や村には地方自治体があります。
そう聞くと日本やアメリカなどと似ていると感じますが、ポンペイ島が特別なのは、ナンマルキの存在。
ここでは時に、ナンマルキの意向のほうが法律よりも優先されることもあるそうです。
さて、そうこうしているうちにナンマドール遺跡に到着!
遺跡のエントランスでお手洗いを済ませ、いざ遺跡へ!大体20分ほど歩きます。
道は平坦ですが、木の根っこや切り出して放置された玄武岩、サンゴなどがゴロゴロ転がっています。
サンダルでも歩けますが、転んでケガをしたくない方は、靴下&スニーカーをお勧めします!
また道中に一か所だけ水路を歩いて渡る場所があります。時間により潮位は異なりますが、陸路で観光する時間帯は、大体膝丈前後のことが多いです。
履物や靴下はその場で脱いで、持って渡りましょう。
遺跡の中心部が近づくにつれ、徐々にそれらしき遺構が、、、
そんなこんなでやっと到着!
水路の先には王家の墓ナドワースが!!
ナンマドール遺跡は驚くべきことに、珊瑚と玄武岩によって埋め立てられた92もの人工島の上に築かれています。
当時の文明がどのようにして重さ数百トンもの巨岩を海まで運んできたのかは、この遺跡の大きなミステリーの一つです。
ナンドワースの内部へ入って行きます。
気温は大体30度前後、湿度も高く、日本の夏を彷彿させる天候ではありますが、
遺跡の奥にある大洋の潮騒と鳥の声以外は何も聞こえない大自然、
そこに佇む自然に飲み込まれた遺跡を目の前にすると、暑さや疲れはぶっ飛ぶほど、ただただ圧倒されてしまいます、、、!
海とサンゴ、その上の遺跡。それを飲み込むヤシの木・マングローブの緑。
この風変わりな景色は、世界中を探してもこのポンペイ島でしか見られません。
太平洋のヴェニスや、ミクロネシアのアンコールワットとも形容されることがありますが、
敢えて言うのであれば、南米ペルー・アンデスの遺跡になぞらえて、
「洋上のマチュピチュ」というのが一番しっくりくるかな、と感じました。
標高約2700mの山地と太平洋のど真ん中の小島。
遠く離れた地形も文化も全く異なる場所ですが、
共に一時代を築きながらも、時の流れの中で人々から忘れ去られてしまったナンマドールとマチュピチュ。
当時の文明や信仰、人々の暮らしを想像すると、ロマンに溢れてたまりませんね!
(また余談ですが、諸学説が正しければ、この二つの遺跡は築かれた時期がちょっとだけ重複していて、それもまた興味深い)
さて、きりがなくなってしまいますので、今日はこのあたりで、、、!
ちなみに、2016年に世界遺産に登録されたものの、世界的にも島内でも観光地としてほぼ知られておらず、
本日もほぼ貸切状態で見学ができました。
最後にナンマドール観光のポイントをまとめてみました!
持ち物、服装
飲み水、日差し対策(帽子、サングラス、日焼け止め)、雨具、足拭き用のタオル
服装は、暑いので半袖推奨ですが、日焼けが気になる方は長袖を。
水路があるので、男性は出来れば半ズボン、女性の方も、ショートパンツまたはスカート、ないしはめくりやすい長ズボンが便利です。
荷物は最小限にまとめ、歩きやすい恰好が良いです。
ただし遺跡に着くと、日差しを遮るものがないので、水分補給と日差し対策は必須です!
手さげカバンよりも、両手が空くリュックや肩掛け式がおススメです。
雨が降ることも多いので、リュックなどの防水カバーがあるとさらに良いですね。
注意点
・地面には石やサンゴなどがゴロゴロしているので、転ばないように注意!
・水路を渡る際は、特に濡れた岩や水中の岩は非常に滑りやすいので、ゆっくり歩くこと!
・付近の水路はもちろん海水、、スマホやカメラは落とさないよう、細心の注意を!
その他の見どころ
他にもたくさんあるポンペイ島の見どころを紹介します。
(現在いるチューク諸島ウェノ島の通信状況が非常に悪く、観光地の写真は9月26日グアムにてアップいたします!)
ナンマドール周辺だけでなく、ポンペイ島全域に広がるマングローブ。
なかでも全長1km以上に渡ってマングローブが密集している天然の水路があり、
ここはマングローブジャングルが作る緑のトンネルになっています。
エンジン付のカヤックで行けるので、疲れる心配もありません。
カヤックのエンジンを停めると、緑のトンネルに鳥の声だけが響く、とても幻想的な雰囲気を味わうことができます。
(※冒頭紹介したツアーには含まれておりません)
また、ポンペイ島も第二次世界大戦時に日本軍が駐留した基地の一つで、現在でも当時の戦車を島内で見ることができます。
旧日本軍繋がりだと、当時駐留兵だった方々が後年に作った観音像もあります。
カトリックの国ミクロネシア連邦ゆえに、十字架を背負っている珍しい姿をしています。
足元の石碑には、設置に尽力した元駐屯兵の方々の名前があります。
中には有名な某将棋漫画に名前が出てくる方も!
4日目 ポンペイ空港出発
ポンペイ島を後にして、一路、世界最大級の環礁に囲まれたチューク諸島へ向かいます。
ポンペイ空港到着後、ユナイテッド航空のカウンター(写真左奥)にてお荷物を預け、クレームタグを受け取ります。
その後、出国税を支払うカウンター(写真右手前)にて支払いをすると、その場で搭乗券と出国税の支払い証明書を渡してくれます。
支払いが終わったら、出国審査と荷物検査です。
ポンペイ島からチューク諸島はミクロネシア連邦の国内移動ですが、国際線のような審査があり、
荷物検査も国際線同様、液体類の持ち込み制限がありますので、お手荷物はご注意ください。
4日目:チューク空港到着
ポンペイ島を発って約一時間、世界最大級のチューク環礁が見えてきました!
航空機から降りたら、今回も歩いて空港に入ります。
入り口が2つあるように見えますが、写真右端の白い扉が入国審査の入り口、左の方はこの先の島まで行く方の待ち合いスペースです。
到着後は、入国審査を受けます。出発した空港、滞在期間、滞在ホテル、渡航目的、帰りのチケット(ETKTを提示すればOK)などを聞かれます。
入国審査が終わったら、預けたスーツケースを受け取ります。チューク空港にはターンテーブルがなく、荷物置き場(写真奥の銀色の台)に次々と運び込まれます。
チューク州にはお酒やタバコの持ち込み制限があります。税関にて申告をしない限り、荷物の中身を調べられることはほぼありませんが、通関時は念のためご注意ください。
税関の先の出口にて、現地在住40年の日本人ガイド・末永さんとお会いし、ホテルまで向かいます。
空港からホテルまでは日本であれば車で10分ほどの距離ですが、ポンペイ島に比べてチューク諸島は道路事情が悪く、30分位かかりました。。
ホテル到着後、18時過ぎにはキレイな夕景が、、、!
残念ながら日没前に雲がかかってしまいましたが、ホテルから幻想的な景色を見ることができました。
今回のホテルは実際のツアーと同じ『ブルーラグーンリゾート』。
ハワイなどのように最新の設備はありませんが、ほぼ全面を海に囲まれた好立地が魅力です。
敷地内、特に海に面した至るところにベンチや休憩スペースがあり、ゆったりくつろげます。
またオーシャンビューのバーでお酒を楽しむこともできますよ♪
5日目 夏島の戦跡と無人島巡り
本日は旧日本海軍・李空軍が駐留した夏島(デュブロン島)とフォトジェニックな無人島・ジープ島を視察して参りました!
実際のツアー同様、ガイドの末永さんに同行していただきました。
第一次世界大戦の戦後処理により、日本の委任統治領となったミクロネシア地域(パラオやマーシャル諸島などを含む)。
チューク環礁の春島や夏島などには多くの日本人が移住し、日本人街が作られました。
時は流れ、太平洋戦争を迎えた時代、環礁が天然の要塞となることから、この地は戦線の重要な基地となり、海軍や陸軍が多く駐留することとなります。
日本の敗戦後、アメリカ軍により当時の施設の大部分は破壊されてしまい、現在では建物として残っている施設はかなり少ないですが、
かつての司令部があった跡地や、その司令部が使っていた貯水槽を現在は現地の人々が利用している様子、
また、海上からは戦艦武蔵の係留ブイや、広大な飛行場だった場所のコンクリート跡、山本五十六長官が死出の飛行に出た水上飛行機の発着場などを見ることができます。
今では島全体をジャングルが覆っており、その当時の栄えていた様子はほとんど面影がありませんが、
ガイドの末永さんは、この地に慰霊訪問される帰還兵の皆さんの実体験を多く聞いてきた経歴をお持ちなので、各場所で聞く解説は非常に具体的で、想像を掻き立てられます。
かつてこの地に数万人の日本人による街があり、島と島の間には数多くの戦艦が係留され、そして大変多くの兵士・一般市民がなくなったこと。
その時の遺構の一部が、未だに現地の人たちの生活に根付いている様を目の当たりにしました。
決して楽しい歴史の話ではありませんが、歴史の授業では学ぶことのない、後世に伝えるべき事実を見ることができる場所でした。
夏島には舗装路がなく、基本的に土や草木の上を歩くこととなります。
歩く道はなだらかな上り・下り坂もありますので、歩きやすい靴、またはサンダルがおすすめです。
ツアーでは、島の一部を歩き、また一部を船で移動しつつ大体2時間前後、戦跡を巡ります。
戦跡巡りの後は、無人島滞在を楽しむジープ島へ!
夏島から船で約15分、前方に可愛らしい島が大きく見えてきました。
ツアーではジープ島ではお弁当ランチの時間を含め、数時間滞在し、日々の喧騒を離れたゆっくりとした時間を楽しみます。
島ではシュノーケルを楽しむこともできますし、透明度の高い海だからこそ、入らずともサメや小魚の魚群などを見ることが出来ます。
さて、チューク諸島の戦跡巡り&無人島滞在の注意点をまとめてみました!
服装、持ち物
飲み水、日差し対策、雨具、汗拭きタオル、シュノーケルする方は水着とシュノーケル用タオル、無人島でリラックスするためのグッズ(本など)
風向きによっては船上でも水しぶきがかかりますので、多少濡れても良い服装が望ましいです。
洋服を濡らしたくない方や、カメラを首から下げる方などは、手軽に羽織れるポンチョタイプの雨具などがあると便利です。
また、夏島の戦跡巡りの際は、船から桟橋に直接下船しますが、ジープ島は浅瀬にボートを係留し、ボートから海に入って上陸します。
そのため、靴はサンダルのほうが便利です。珊瑚がゴツゴツしているので、裸足で歩くのは避けたほうが良いです。
ミクロネシア連邦(ポンペイ島、チューク環礁、ジープ島)ツアーはこちら!
冒頭でご紹介したツアーを再掲載しております。添乗員同行だから、馴染みのない秘境地域でも安心してご旅行をお楽しみいただけます♪
下記のツアーは終了しました
まだまだあります!太平洋の秘境ツアー♪
こちらでは大好評のバヌアツ・フィジー・サモア周遊ツアーを紹介しております。
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