ハンブルク生まれ
ブラームスは、1833年5月7日、ハンブルクで生まれました。コントラバス奏者の父から音楽の手ほどきを受けブラームスは、7歳の時から本格的にピアノを学び、すでに10歳の時には公の場で演奏を披露していました。その後家計を助けるためにピアニストとして、居酒屋のような望まない場所で演奏をすることもありました。
作曲家として
ピアニストとして演奏旅行などをしながら各地を転々とする日々を送る中、作曲も始め、ピアノソナタなどの初期の作品で作曲家としての評価も得るようになります。そして生涯、互いに尊敬し合い、交流を深めていたヴァイオリニストのヨアヒム(ブラームスのヴァイオリン協奏曲初演の演奏者)や作曲家シューマン夫妻と出会いを経て、ウィーンで作曲家としての道を歩むことになります。
ウィーンでのブラームス
ブラームスは1859年に自らの独奏で初演した「ピアノ協奏曲第1番」の後、ピアニスト、作曲家としての名声を高め、1862年以降、ウィーンに活動拠点を移します。1872年にウィーン楽友協会ホール主催演奏会の指揮者として迎えられたことを契機に、最終的に定住の地としてウィーンを選び、楽友協会ホールから徒歩数分の場所に居を構えました。そして1897年4月3日にウィーンで没しています。
楽友協会ホール
ウィーン・フィルの拠点として有名な楽友協会ホール(黄金ホール)は、1870年にオープンして以来、音楽の都ウィーンのシンボル的な存在になっています。現在はウィーン・フィルの他、ウィーンを拠点とするウィーン交響楽団、ウィーン放送交響楽団、トーンキュンストラー管弦楽団、さらにベルリン・フィルなど世界中の著名オーケストラの客演会場として幅広く利用されています。
ブラームスは1872年~75年、ホール主催演奏会の指揮台に立ち、後にブラームス・ホールと命名された(1937年)小ホールで、ピアノソナタなどの室内楽曲を演奏しました。
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