森と湖に囲まれた美しい街ルツェルンで、8月中旬から9月中旬まで開催されるルツェルン音楽祭は、80年の歴史があり、世界中のトップ・オーケストラが競演する国際音楽祭です。
画像: ©Peter_Fischli シャイー指揮のルツェルン祝祭管弦楽団

©Peter_Fischli シャイー指揮のルツェルン祝祭管弦楽団

音楽祭の歴史

ルツェルン音楽祭の歴史は1938年まで遡ります。ナチスの台頭により、バイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭を追われたトスカニーニなどの巨匠指揮者、スイスが世界に誇るロマンド管弦楽団やトーンハレ管弦楽団から優秀な演奏家がルツェルンに集い、新たな音楽祭「ルツェルン国際音楽週間」を創始しました。そして1938年8月25日、ルツェルン郊外トリプシェンにあるワーグナーの別荘前で催された、トスカニーニ指揮のガラ・コンサートがその始まりです。

画像: トスカニーニ指揮のガラ・コンサートを記した石碑

トスカニーニ指揮のガラ・コンサートを記した石碑

第2次世界大戦中は幾度も中断を余儀なくされましたが、1943年に「スイス祝祭管弦楽団」が設立され、1993年まで音楽祭の中心的な役割を担いました。フルトヴェングラー、カラヤン、クベリックなどが常連指揮者として名を連ね、世界中から著名な演奏家が次々に音楽祭デビューを飾ります。現在、頻繁に客演するようになったオーケストラの多くは、早い時期からこの音楽祭と関わっています。例えばウィーン・フィル(1957年)、ベルリン・フィル(1958年)、バイエルン放送交響楽団(1965年)、クリーブランド管弦楽団(1967年)、ニューヨーク・フィル(1968年)、チェコ・フィル(1969年)、コンセルトヘボウ管弦楽団(1972年)、シュターツカペレ・ドレスデン(1979年)等々です。

画像: 湖畔にあるカルチャーコングレスセンター

湖畔にあるカルチャーコングレスセンター

1988年には、50年前に回帰し、アバド指揮のヨーロッパ室内管弦楽団が、音楽祭の原点となったトスカニーニ指揮のガラ・コンサートで演奏された曲を再演しました。そして音楽祭創始60年の1998年8月19日には、待望のメイン・ホールとして完成したカルチャーコングレスセンターの大ホールで、アバド指揮のベルリン・フィルがこけら落とし公演を催しました。2001年に音楽祭の名称を「ルツェルン音楽祭」に変更し、2003年にルツェルン祝祭管弦楽団が設立されたことで、大きな転機を迎えました。オープニングから約10日間は、祝祭管弦楽団とそのソリストたちによる室内楽演奏会が集中的に催され、その後は著名オーケストラが順次客演するというスケジュールが定着したのです。

ワーグナーゆかりの地

ルツェルンゆかりの作曲家として、まずワーグナーが挙げられます。ライプツィヒで生まれ、ドレスデンで宮廷楽長として活躍し、バイロイトで音楽祭を創始したワーグナーは、長年スイスでの亡命生活を余儀なくされました。チューリッヒで9年間、ルツェルンで6年間過ごしています。代表作「トリスタンとイゾルデ」は、1859年にルツェルン逗留中に完成させていますし、現在記念館として公開されているトリプシェンの別荘では、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」など数多くの作品を作曲しています。

今夏はラフマニノフ

ロシア出身の作曲家ラフマニノフは、1931年に湖畔にセナールという別荘と構え、1939年まで住んでいました。「パガニーニの主題による狂詩曲」や交響曲第3番などを作曲していますが、ピアニストとして音楽祭に出演したこともあります。ラフマニノフ没後50年の1993年には、音楽祭で全ピアノ曲が取り上げられました。今夏は音楽監督シャイー指揮の祝祭管弦楽団演奏会で、ラフマニノフの最高傑作であり、難曲中の難曲といわれているピアノ協奏曲第3番が、ロシアのスター・ピアニスト、マツーエフを迎えて演奏されます。そしてルツェルンで作曲された交響曲第3番も取り上げられます。

画像: カルチャーコングレスセンター 大ホール

カルチャーコングレスセンター 大ホール

最良の席で最高のパフォーマンスを!

クラブツーリズムの音楽の旅では、最良の席で最高のパフォーマンスをお楽しみいただけるよう、常に努めています。今夏のルツェルン音楽祭のチケットはすでに確保済み、第1カテゴリーの1階席6列目の中央の席です。このような席で鑑賞できることも、ツアー参加の大きなメリットになるはずです。

画像: 最良の席で最高のパフォーマンスを!

ザルツブルクではウィーン・フィル演奏会

ツアーではザルツブルク音楽祭で注目のムーティ指揮のウィーン・フィル演奏で、ヴェルディの壮大な作品「レクイエム」を鑑賞していただきます。特に大規模なオーケストラと合唱の編成になる場合、祝祭大劇場の音響面で最も優れた場所である2階3列目の席をご用意しています。ルツェルン同様、最良の席で最高のパフォーマンスをお楽しみください。

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画像: 【クラブツーリズム 音楽の旅】 旅の文化カレッジ講師 山本 直幸 ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。 特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

【クラブツーリズム 音楽の旅】
旅の文化カレッジ講師 山本 直幸
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

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