皆様、アッサラーム(こんにちは)!
すっかり秋の陽気になり朝方は肌寒い日が増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
突然ですが、皆様は「エジプト」と聞いて何を思い浮かべますか。
ピラミッドやスフィンクス、ナイル川なんていう方もいらっしゃるでしょうか。
様々な魅力が詰まった国、エジプトですがおよそ100年前に新たな魅力が加わりました。それが、「ツタンカーメンの黄金のマスク」の発見でした。
今回はツタンカーメンについてご紹介したいと思います。

はじめに

 ツタンカーメンが発見されたのはおよそ100年前のこと。何千年もの古代エジプト文明の歴史の長さを思えば、意外と最近の出来事で驚きですよね!
 ツタンカーメン王の墓と黄金のマスクの発見は文字通り「世紀の大発見」として世界中で注目されました。もちろん日本も例外ではなく、この歴史的発見に多くの人が感動しました。
その証拠に1965年に上野で開催されたツタンカーメン展では、開催日初日には博物館前におよそ1200人が長い列をつくり、博物館の開館を心待ちにしていたといいます。上野のほか、巡回した京都と福岡をあわせて約295万人が来場しましたが、この記録は日本美術展史上最多記録としていまだに破られていないそうです。
世界中の人々を惹きつけてやまない、世紀の大発見「ツタンカーメン」を発見したのはイギリス人の考古学者ハワード・カーターという人物です。元々は画家であった彼がエジプトに魅せられ黄金の王を発見するまでを一緒に見ていきましょう!

ツタンカーメンはどんな王?

 ツタンカーメンは紀元前1333年頃のエジプトの王様でした。父アクエンアテン王の死に伴い、ツタンカーメンが即位することとなりましたが、当時彼はなんと9歳!
 即位したものの、まだ子どもだったツタンカーメンは、自身で政治を行うことが難しかったため神官たちに従うしかありませんでした。

 さらに、当時のエジプトは宗教改革により、混乱を極めた時代でした。元々エジプトは、主な神だけでも20以上いる多くの神を信仰する多神教の国であり、神に仕える神官たちは王に対して絶大な権力を持っていました。そこで、ツタンカーメンの父はこうした神官たちの力を抑えるために「太陽神アテンのみを神とし、仕えるのは国王のみ」という一神教へ宗教改革を行いました。もちろん神官たちは猛反発、王の死後は多神教に戻そうと画策していたという背景もあり、ツタンカーメンは肩身の狭い王時代を送っていたことでしょう。

 彼の死後、宗教改革に関わった時代の王たちは存在そのものを消されてしまいます。その証拠に、古代エジプト時代聖地とされたアビドスの神殿にある歴代の王の名が記された「王名表」にツタンカーメンの名はありません。ツタンカーメンの名は彼の父らと共に歴史上から抹殺されたのでした。

画像: 太陽神ラー

太陽神ラー

ツタンカーメンは王名表にも載っていない無名の王だったんだね。
異教を唱えていたツタンカーメンと彼の父を歴史上からなかったことにしたんだ!

エジプトに魅せられた絵描きの青年

 1874年、イギリス・ロンドンで一人の男の子が生まれました。名前はハワード・カーター。後に世紀の大発見を成し遂げた人物です。病弱だったカーターは学校へ行く代わりに自宅で勉学に励み、同時に画家である父から絵を習いました。カーターが画家へと成長したある日、父の仕事に付き添いアムハースト男爵の家へ訪れた際、エジプトでの発掘品のコレクションを見て一瞬でエジプトの虜になりました。

 当時、ヨーロッパではナポレオンのエジプト遠征がきっかけで空前のエジプトブームが起こっていて、資産家などのお金持ちがエジプトへ行っては貴重な出土品を持ち帰っていた時代でした。

 アムハースト男爵のコレクションを見たカーターは、自分もエジプトへ行ってみたいと思うようになります。そして幸運なことに遺跡を記録する画家としてエジプト発掘調査に同行を頼まれ、エジプト行きが実現したのです。当時は写真が普及していない時代であったため、発掘現場の様子や出土品を絵にして記録していたのです。

考古学者ピートリーとの出会い

 念願だったエジプトでカーターは画家としての才能を存分に使い、発掘場や出土した壁画などをスケッチする日々が続きました。ある日、カーターは神殿の土台の断片を発見。ただの石のかけらに見えたそれは、エジプト史上最大の神殿のひとつアテンの神殿のものでした。

 当時調査団のリーダーをしていたピートリーは「これは考古学者にとって金や宝石よりも価値のあるものだ」とカーターに話します。ピートリーと出会ったカーターは彼から大きな影響を受け、象形文字や歴史、遺跡の保存方法など本格的に考古学を学びました。ピートリーは画家から考古学者となり、発掘作業に携わるようになりました。

画像1: 【エジプト】世紀の大発見!ツタンカーメン王

エジプト学の第一人者 フリンダーズ・ピートリーってどんな人?
精確な測量と発掘方法によってエジプト考古学を刷新し、後進の考古学者に多大な影響を与えた考古学者。博物館に展示できるようなものを探すのではなく、古代の人々が触れたものを調べることで当時の生活を明らかにしたいと考えていた。

無名の王の墓を探せ!

 ツタンカーメンの死より3300年後、19世紀末にはツタンカーメンの名が刻まれた遺物がいくつか見つかっていました。しかしほとんどの考古学者たちは、墓が見つかってもすでに盗掘にあっているだろうと考えており、さらに王名表に名前の残っていないツタンカーメンは無名の王とされ、考古学者たちは彼に見向きもしませんでした。

しかしカーターは、見つかった遺物の数が少ないことと無名の王だからこそ墓は未盗掘に近い状態になのでは考えていました。

それまでに見つかったエジプトの王の墓はほとんどが盗掘に遭っており、どのように埋葬されたのかも謎とされていました。もし、未盗掘で墓が見つかれば埋葬に関しての謎を解明できるかもしれない。

画像: 死者の守護神 アヌビス

死者の守護神 アヌビス

実際、発見されたツタンカーメンの墓は一部未盗掘に遭っていたものの、
副葬品などがほぼそのままの状態で発見され、大変貴重な発見だといわれているよ!

 長年の経験からカーターはツタンカーメンの墓は王家の谷にあると考えていましたが、なかなか手が出せないでいました。王家の谷で発掘作業を行うには考古局から発掘権を買う必要があったからです。さらに当時の発掘権はアメリカの富豪デイヴィスが握っていました。

 1917年、そんなカーターに転機が訪れます。王家の谷は掘りつくしたと感じたデイヴィスが発掘権を手放したのです。カーターはすぐにスポンサーとなったカーナヴォン郷にかけあい、発掘権を手に入れいよいよツタンカーメン王の墓発掘に乗り出しました。

 カーターは王家の谷の中でも低地にある三角地帯に注目し、3年かけて確実に掘り進めていきました。ところが墓は見つからず、続く2年、別の場所を掘ってみたが失敗に終わります。
 しかし、カーターには最後の望みがありました。三角地帯の中でラメセス6世の墓を作るために設けられた作業小屋の跡です。

 ツタンカーメンとラメセス6世の時代には約200年のひらきがあり、しかもツタンカーメンは歴史から抹消された無名の王。後世の人間がツタンカーメンの墓があることを知らず、墓の上に作業小屋建てた可能性は十分にありました。

画像2: 【エジプト】世紀の大発見!ツタンカーメン王

最後の望みはラメセス6世の墓を作った時の作業小屋のみ。
この下にツタンカーメンが眠っているに違いない!

ついに世紀の大発見

 最後の望みにかけたカーターは、ついに発掘作業にとりかかります。しかし、ラメセス6世の墓は王家の谷の人気スポットで、訪れる観光客の入場を禁止できずにいました。なんとか発掘したいカーターは考古局に直談判、観光客の少ない時期ならと発掘の許可をもらいます。
 
 1922年11月1日ついに発掘作業が開始されました。作業を始めて3日目、階段が現れ、掘り進めると封印された扉が出現します。扉にはツタンカーメンの刻印が刻まれていました。

 11月26日、スポンサーであるカーナヴォン郷の到着を待って、ついに扉を開くときが訪れました。中は一部盗掘に遭っていたもののほとんどの副葬品がそのまま残され,隣の部屋にはあの有名な黄金のマスクとともにツタンカーメンのミイラが眠っていたのです。

 その後は様々な専門分野の人たちと協力しながら膨大な数の副葬品を綿密に調査しました。壊れていたものは復元し、崩れそうなものは保存の方法を考え作業を進めていきました。発掘から10年をかけ、ようやく墓の調査をすべて終えることができました。

 現在、ツタンカーメンのミイラは発掘された王家の谷で静かに眠っています。
見つかった副葬品や黄金のマスクはエジプト・カイロにある考古学博物館にて展示され今なお多くの人を魅了し続けています。

画像: 豊穣の神イシス

豊穣の神イシス

いかがでしたでしょうか。
無名の王であったツタンカーメン発見はまさに「世紀の大発見」だったのですね!
皆様が少しでもエジプトやツタンカーメンに興味を持っていただけたら幸いです。

現地と生中継 <エジプトオンラインツアー>開催決定

 さて、エジプトに興味を持っていただいたところで皆様に耳寄りな情報です!

11月28日(土)17:00~18:00 
<オンラインツアー>『エジプト考古学博物館から生配信!~エジプト神話とツタンカーメンに出会う~』

エジプト・カイロのエジプト考古学博物館と実際に中継を繋ぎ、
今回の展示テーマとなる「エジプトの神々」や「死者の書」をクラブツーリズム2019年度ベストガイドに認定されたアルム氏と過去5年間エジプトに在住し、日本語ガイド歴のある山本氏がとことん解説!

エジプト芸術の神髄・アマルナ美術や古代エジプトで使用されていたパピルスの不思議、
謎に包まれた若き王・ツタンカーメンの有名な黄金のマスクとの対面も!
江戸東京博物館にて実施される「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」へ行く前に当オンラインツアーへ
参加すれば、楽しさが倍増すること間違いなしです!

ご予約は下記のコース番号をクリックしてお申し込みください!

コース番号:K0061(チケット付)
江戸東京博物館にて実施される「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」チケットのお土産付き企画!

コース番号:K0062(チケットなし)

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