コンツェルトハウス 50796 Wiener Symphoniker's orchestra concert in the Wiener Konzerthaus©WienTourismus / Peter Rigaud
年末と言えば・・・「第九」第4楽章の「歓喜の歌」を頭に思い浮かベるという方は多いのではないでしょうか。どんなメロディーだったかな?と思った方、ちょっと調べて見ると、「これは聞いたことある!」と親しみを覚える旋律です。年末の風物詩とも言える、この第九を作曲したベートーヴェンは、2020年の12月16日(17日とも)に生誕250周年を迎えました。この記念すべき年の瀬に、是非第九を聴いて新年を迎えてみませんか?

第九といえば、年末の風物詩!?

諸外国でも人気の「第九」が、日本でどうして広まったのでしょうか?

諸説ありますが、第二次世界大戦後、現在のNHK交響楽団が12月に行った「第九」コンサートが人気を博して以降、年末に「第九」を演奏する習慣が受け継がれています。

人気の「第九」を聴こうと多くの人々が集まり、戦後の時代には、オーケストラにとっては年末の貴重な臨時収入にもなりました。

次第にアマチュア合唱団にも広まっていくようになります。

聴くだけでも、1年を振り返り、翌年への新たな決意や勇気が奮い立たされる気持ちになりますが、合唱は特に人気です。新しい習い事として始める方もいらっしゃいますし、ご自宅でご家族と唱和されるというご家庭も聞いたことがあります。

新しい年や社会への希望に向かうような崇高な雰囲気に、共感が生まれ、「年末といえば第九」が定着していったと言われています。

第九にまつわる疑問あれこれ

「第九」というのはタイトル?

→「第九」の正式名称は、「交響曲第9番ニ短調作品125」です。作曲したベートーヴェンが付けたわけではなく「合唱付き」という副題が付けられることが多いです。
日本では「第九」という親しみのある名が浸透しています。

ベートーヴェンは難聴だったのでは?

→そうです。補聴器を利用していましたが、第九作曲時は、ほとんど音が聞こえない状態だったそうです。世界中のあらゆる人が感銘を受けた、音楽史上に残る大傑作は困難な状況の中で生まれたものでした。

この時期CMでもよく耳にする、あの有名な「歓喜の歌」はどんな内容なの?

→ベートーヴェンが深く感動したドイツ古典主義の代表者とも言われる、シラーの「歓喜に寄す」が歌詞に使われています。友愛、人類愛、神々の理想について表現されています。1年の大きな節目となる年末に演奏されるのにも納得です。

海外でも大晦日に演奏されている?

→はい、日本だけが年末に演奏しているわけではなく、名門オーケストラであるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団や、ウィーン交響楽団も年末に「第九」を演奏しています。

2020年はベートーヴェン生誕250周年

かの天才作曲家の人生はいかなるものだったのでしょうか。その一生を見てみましょう。

スパルタ教育を受けた幼少時代

1770年12月16日 ドイツのボンで生まれる。
父は、宮廷のテノール歌手だったヨハン。ベートーヴェンが3歳の頃から音楽教育を開始し、なんと7歳で演奏会に参加。その教育はスパルタそのものでした。

モーツァルトやハイドンと出会う青年時代

16歳で音楽の都、ウィーンへ赴き、尊敬するモーツァルトの前で即興演奏し、感嘆させたと言われています。 20歳を迎えたベートーヴェンは、ハイドンに弟子入りを認められ、ウィーンへ移住。
ウィーンを拠点に、創作活動に取り組み、ピアノ協奏曲を完成させるなど音楽家として歩み始めます。

音楽家にとって致命的とも考えられる難聴との闘い

耳の不調は、28歳の頃に始まり、30代になった頃には、日常生活にも支障をきたすようになりました。ベートーヴェンは、避暑地として知られるウィーン北部のハイリゲンシュタットで遺書を書くほどに絶望していましたが、やがて音楽の力を自分の中で再認識し、作曲に専念するようになります。そして、「交響曲第3番 英雄」や、「交響曲第6番 田園」、「交響曲第5番 運命」など不朽の名作を完成させていきます。

革新的な第九の完成と晩年

「交響曲第9番」は音楽史に名を刻む、合唱を取り入れた革新的な作品です。家族や友人、愛する人のいる人生の素晴らしさを訴えるような第九。難聴で作曲が困難でも、ベートーヴェンが伝えたかった想いは、音楽にのって、私たち現代人に今なお語りかけているのではないでしょうか。
1827年3月26日、永眠。56年の生涯でした。友人であったシューベルトが棺を運び、自分が亡くなった時はベートーヴェンの隣に埋葬して欲しいと言い、その言葉通り、隣に眠っています。(現在はウィーン中央墓地)

まとめ

大晦日といえば、ウィーンのコンツェルトハウスにて、ウィーン交響楽団が第九コンサートを、ニューイヤーコンサートといえば、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が楽友協会でコンサートを行います。音楽の都ウィーンでは、年間を通しコンサートが開催されており、学友協会をはじめ国立歌劇場、シェーンブルン宮殿など様々な場所でコンサート鑑賞のツアーをクラブツーリズムでも紹介してきました。
海外旅行再開はまだ当面先ですが、現地でのコンサート観賞が出来る日を願い、世界中から愛される第九を聴きながら希望を胸に2021年をお迎えください。

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