今回は世界遺産検定1級取得の、マニア2人組でお届けします。『この遺産すごく良いのに、インターネット上ではがっかりって言われてるよ!?』と普段の会話から今回の投稿話が生まれました。
知らずに行くと「ふーん」って言われてしまうけど、知るとすごく感動する世界遺産の良さを語りたいです!
登録基準は、今回も写真下部に記載します。世界遺産の登録基準などの詳細は第1回ブログをご参照ください!
<その1>【ストーンヘンジ、エイヴベリーの巨石遺跡と関連遺跡群】
こんな声が
・もっと間近で見られると思ってた
・石が置いてあるだけで、何がすごいのか分からない
古代文明のロマンたる!多くの謎が残る、それがストーンヘンジ
世界的にも有名な観光地の一つで、イギリスへ行ったら誰もが訪れたいと思う場所ですね。あまりにも有名なので、期待値も高くなりますが、謎多き遺産ということを知ることが必須です。
◆夏至の朝、環状列石の外にある「ヒールストーン」(環状の外にあるので見逃さないで!)から太陽が登り、ストーンヘンジ中心部を照らす配置となっており、天文学的な意味があるのではと考えられている。
◆天体観測が目的ではなく、太陽崇拝の祭祀場だったとも考えられている。
◆主に使われている巨石は、サルセン石と呼ばれる砂岩で、最大のものは40トン以上!約30km離れた丘陵から運ばれたことが分かっているが、運送し、直立させ、さらに組立てることを、紀元前2,000年〜前1,100年頃行ったと考えられており、当時の技術力に驚く。
・日本語のオーディオガイドを利用しますので、じっくり解説を聞きながら遺産の外周を歩くことができます!
・遺跡の間近に行くことができるのは夏至と冬至のイベント時。遺産保護のためにも外周から見学しましょう。
・太古の技術や労働をイメージし、想像力を掻き立てられる遺産です。
<その2>【トロイアの考古遺跡】
こんな声が
・木馬のレプリカしか印象がない
・遺跡が廃墟に見えて、どこがすごいか分からなかった
少年時代の信念を貫き、夢を見ることの大切さを教えてくれる遺産
確かに、何も知らないと木馬の模型が置いてある公園?と思ってしまうかもしれません。(この模型は遺跡の出入り口にあります。)しかし!トロイアは今でこそ古代都市として知られていますが、19世紀になって発見された都市だったことをご存知でしょうか
◆ホメロスの叙事詩「イリアス」には、10年にも及んだトロイア王国対スパルタ王国の戦いについて、ギリシャ軍が退去すると見せかけ置いた「トロイの木馬」と呼ばれる巨大な木馬の中に隠れていたギリシャ兵の急襲によってトロイアが陥落したと記されており、これは架空の物語だと思われていた。
◆ドイツの考古学者シュリーマンは、少年の時にこの話を聞き、「トロイア戦争は実際にあったに違いない!古代都市は今でも地中に埋もれているはずだ!」という強い信念を抱き、そのためにまず財産を作り、次に恐るべき10カ国以上の語学を身につけた考古学者であり実業家。そして信念を貫き、ホメロスの事跡を次々と発掘したのである。
◆紀元前3,000年から後500年頃までの9層にわたって積み重なる都市の遺構がある。
すべての遺構の年代や都市について明らかにはなっていませんが、情熱を持って夢に向かうシュリーマンに感銘を受けました!防塞、礼拝所、住居跡など、時代によって異なる遺構を見られる素晴らしい遺産なのです。子供の時にシュリーマンの存在を知り、そこから考古学に興味を持ちました!
<その3>【シドニーのオペラハウス】
こんな声が
・近代建築みたいで、シンボル的な存在だから世界遺産なの?と思ってしまう
・近くで見たらそこまで白くなかった
人類が生み出した創造的な傑作
ちょっと待ったー!登録基準を見て何か気付きませんか?そう、オペラハウスは登録基準(ⅰ)のみで登録されている非常に稀有な遺産なのです。
◆デンマーク人のヨーン・ウッツォン設計。
◆独創的な設計の概念、革新的な構造デザインは、まさにクリエイティビティの産物。
◆登録基準(ⅰ)は、人類の創造的資質や人間の才能を示す遺産で、2020年12月現在、この項目だけで認められている遺産は全遺産の中でたったの3つしかない。(他の2つはまた紹介します)
◆世界遺産登録時(2007年)、ウッツォンは健在で、建築家が存命中に世界遺産登録されたということも非常に珍しい。
建設当時に、斬新かつ革新的なデザインだったので、現在見て近代建築という言葉が出るのはそれもそのはずです。また屋根の色は、 光沢のある白色と光沢のない薄いクリーム色の2種類が組み合わされていて、天候や時間によって見え方が変わります!人類の傑作として、たった1つの基準で登録されている、オーストラリアのシンボル!遠くから、近くから、そして内部を見学して、その素晴らしさを堪能していただきたいです。
<その4>【スオメンリンナ要塞】
こんな声が
・なんか地味(ひどい!)
まるで島全体が博物館のよう
ここは、観光地というより要塞ですからね。北欧デザインのキラキラしたフィンランドからはなかなか想像できないかもしれませんが、当時のヨーロッパの建築技術を知る上でも価値のある遺産なのです。
◆建設はスウェーデン領だった時代の1748年。当時の最先端の要塞建築技術を駆使してロシア侵攻に備え、作られた。
◆北ヨーロッパでもっとも大きな稜堡(りょうほ)を持つ。
◆第二次世界大戦後軍事使用が廃止され、ヨーロッパの要塞建築技術を伝える文化研究施設として公開されている。
フィンランド湾を守った6つの島から構成されており、島全体が要塞博物館のようになっています。ここには歴史を勉強する上で、非常に豊富な資料の展示があります。軍事博物館がメインではありますが、これ以外にもスオメンリンナの風俗・歴史がわかるスオメンリンナ博物館や、おもちゃ博物館などもあります。世界遺産となり観光地としてスポットライトを浴びましたが、800人以上の人々が住んでいる居住地区でもあり、キャンプや結婚式場として訪れる国民の方も多いのです。
<その5>【南アフリカの人類化石遺跡群】
この場所は、内部が暗く、また通訳が難しい場所のため、添乗へ行った社員は数え切れないほどいますが、写真を撮る余裕が全くないため、弊社ではあまり写真の保有がございません。。(クラブツーリズムあるあるです)
こんな声が
・人類の祖先がいたとは・・・想像力が追いつかない
・事前知識なしで行くには、もったいない
「人類のゆりかご」という言葉の証明
◆スタークフォンテン、スワートクランズ、クロムドラーイとその周辺が人類化石遺跡群として登録されてる。
◆これらの場所から発掘された初期人類の化石や、居住地跡から、アフリカ大陸が「人類のゆりかご」であることを証明した。
◆日本史・世界史の教科書でおなじみアウストラロピテクス・アフリカヌスやホモ・ハビリスなどの化石が発掘された。
内部に化石が展示されているわけではなく、また非常にスケールが大きい話なので、想像力が必要になりますが、450万年前のことって、想像するのは難しいですよね。予備知識なしに行くと、暗い洞窟という感想になってしまいますが、初期人類の痕跡があったと知ると、人類が誕生してから長い長い歴史が経ち、自分が今ここに立っているのだと生命の神秘ささえ感じ、感動を覚える場所です。
おわりに
第1回目の投稿でも記載しましたが、見た目が豪華・綺麗だから世界遺産に登録されるわけではなく、登録基準に基づき評価・登録されています。見ただけでは分からない、壮大なロマンや歴史がその背景にありますので、事前に学んでから現地に行きましょう!感動が何倍にも増すこと間違いなしです!
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第1回「ロマンのある世界遺産5選」
第2回「空から楽しむ世界遺産5選」
第4回「国境を越えて複数国で登録される世界遺産5選」
第5回「いわくつきの世界遺産5選」
第6回「Twitter投票で人気のあった世界遺産5選」
第7回「地球生成に歴史に関連する世界遺産5選」
第8回「世界遺産に登録される家(居住地・邸宅)5選」
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