皆様、いかがお過ごしでしょうか。なかなか外出が難しい時期ではございますが西国三十三所の特別印授与期間が2023年3月末まで延長が決まったり、2022年は7年に一度の善光寺の御開帳、翌年2023年は弘法大師生誕1250年記念の記念年などが続きます。
このような特別な期間にお参りを始められる方は大変多くいらっしゃいますので是非外出のしにくい今のうちに計画を立てつつ、この機会にお参りデビューをしてみませんか!!!
お参りを始める際に一番頂くご質問が巡拝用品に関してです。
種類が複数あるものもあってどれを購入すればいいのでしょうか?(そもそもまず用品の名前や読み方が分からない。。。)
とりあえず何があればお参りをスタートできるの?
このようなお問い合わせは沢山頂きます!
今回はこのような疑問を解決できるように必需品8選とそれに合わせた各用品のお客様から実際に頂いたご質問を回答を交えながらご紹介させて頂きたいと思います。
またこちらの必需品8選は以下の動画からもご確認頂けますので是非合わせてご視聴ください。
これだけはご準備頂きたい!巡拝用品8選
コチラがご準備頂きたい巡拝用品8選です!順番に詳しくご案内していきます。
【注意点】記事内で「巡拝用品注文書」の番号を明記しておりますがこちらはクラブツーリズムの名古屋出発のツアーでの注文書の番号となります。
①白衣(読み方:はくい または はくえ)
巡拝用品注文書…17・18番
真っ白な気持ちでお参りする気持ちの表れであり、身を清める意味があり着用をします。袖無と袖付の2種類があります。
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【袖無】と【袖付】はどちらを購入すれば良いのでしょうか?
オススメは袖無です。袖がない分脱ぎ着がしやすく冬場にコートなどを着込み厚着をしている際に大変重宝します。悩まれた時は袖無をご準備ください。
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白衣の背中に文字が書かれていますが読み方がわかりません。
弊社では四国八十八ヶ所など「八十八」と名前がつく霊場にご参加の場合は「南無大師遍照金剛(読み方:なむだいしへんじょうこんごう)」と書かれた物を西国三十三所や坂東三十三観音などの「観音霊場」にご参加の場合は「南無観世音菩薩(読み方:なむかんぜおんぼさつ)」と書かれた物をご案内しております。
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過去に四国遍路に行ったので「南無大師遍照金剛」と書かれた白衣を持っています。これで西国三十三所に行っても大丈夫ですか。
基本的には前述の質問でご案内したように「八十八が付く霊場」と「観音霊場」では白衣を使い分けて頂くのがお作法(マナー)となっておりますが実際にツアーにご参加頂くと使い分けされていない方もいらっしゃいます。
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白衣の下も白の服でないとダメですか。
白衣は洋服の一番上に着ます。そのため下に着る服は何色でもOKです。またズボンや靴など持ち物も全部白で無いとダメですかとよく聞かれますがこちらも何色でもOKです。
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②輪袈裟(読み方:わげさ)
巡拝用品注文書…8・9・10番(申込霊場の注文書によっては販売無の番号あり)
「わげさ」と読み、仏様の前に出る(立つ)時の正装です。僧侶の方は、法衣の上に袈裟(けさ)を着ますが、私達はこの輪袈裟をして、お参りを致します。食事や御手洗を除き、お参り中は常に輪袈裟をします。大切な仕事の際にスーツにネクタイをするようなイメージです!
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上記の写真を見ると種類が複数ありますが何が違うのでしょうか。
弊社では大きく分けて【文字無(般若心経の柄物)】と【文字入(無地)】をご案内しております。文字入の物には「南無大師遍照金剛」または「南無観世音菩薩」のいずれかが書かれており白衣の際に触れましたが霊場毎に分けてご案内しております。文字無はこれが入っていないため、どのお参りに行く場合にもお使いいただけます。そのため悩まれた際は文字無(般若心経の柄物)をオススメ致します。
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自宅にある物を使用しても問題ないのでしょうか。
はい、大丈夫です。
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夏場や雨の時も付けるので汚れが心配です。洗ってもいいのでしょうか。
手洗い含めお控えください。弊社では汚れを防ぐために下の画像のようなビニール製の輪袈裟カバーも販売しておりますので合わせてご準備頂く事をオススメ致します。輪袈裟カバーは巡拝用品注文書内の11番にてご案内しております。
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③納札(読み方:おさめふだ)
巡拝用品注文書…13番
納札は日常生活で例えるのであれば名刺や名札のようなものであり、参拝者の願いを書く札です。せっかくお寺にお参りに行っても仏様にどこの誰が来たのか伝わらなければ意味がありません!そこでご準備していただくのがこの「納札」です。お堂前にある納札入れに納めます。
弊社のツアーでは第1回にご参加頂いた方には無料でお渡しするコースが多いので該当コースか確認が必要な場合はお気軽にお問い合わせください。
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納札は何枚必要ですか。
お寺でのお参り一回につき1枚をご準備頂きます。ただし、四国八十八ヶ所では本堂と大師堂の二回お参りをするため各寺につき2枚ご準備頂くのでご注意ください。
【例】西国で3寺お参り→3枚、四国で3寺お参り→6枚
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住所を書く部分は部屋番号まで書くのでしょうか。
自宅が特定されない範囲の市区町村あたりまでにしましょう。
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どんなペンで書いても大丈夫ですか。
消えない黒色のペンで書いてください。
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④お経本(読み方:おきょうぼん)
※プレゼントされるコースが多いので対象コースかご確認ください。
お寺で唱えるお経が書かれています。お経は暗記の必要は全くありません。お経は暗記するものではなく読み上げるものです。読み上げるために必ず持ち歩き広げて読みましょう。フリガナが付いているので初めて読む時も安心です。弊社のツアーでは第1回にご参加頂いた方には無料でお渡しするコースが多いので該当コースか確認が必要な場合はお気軽にお問い合わせください。
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無くしてしまいました。再購入できますか。
出来ますが、ご旅行出発までの日数によっては対応が出来ない場合がございますので弊社までお手数ですがお問合せください。
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⑤線香
巡拝用品注文書…1番
線香は1回のお参りで3本を使います。この3本にも意味があり、仏教では私たちの「身体」と「口」と「心」を清める「三密」の修行に基づき、線香は3本たてることがお作法となっています。線香に火を灯す際の火種は各自ご持参ください。他所から火種を貰う「貰い火」はお作法上、お控えください。
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線香は何本必要ですか。
お寺でのお参り一回につき3本をご準備頂きます。ただし、四国八十八ヶ所では本堂と大師堂の二回お参りをするため各寺につき6枚ご準備頂くのでご注意ください。
【例】西国で3寺お参り→6本、四国で3寺お参り→12本
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自宅にあるものを使えますか。
はい、お使いいただけます。ただ、巡拝用品店やお寺で販売している巡拝用の線香は約30分間燃焼するのもが多くなっています。この30分にも意味があり、大よそ1回のお参りでは30分前後時間がかかります。皆様がお寺にいる間は燃え続けるように約30分燃焼するようになっています。
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その場で3本取るのは面倒なので自宅で線香3本組にしてセロテープ等で事前にセッティングしたりしても大丈夫ですか。
お控えください。留めた部分がお寺の線香立てに残ってしまうのでお寺の方の清掃の負担になります。
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⑥ろうそく
巡拝用品注文書…2番
灯明(とうみょう)とも呼ばれており、1回のお参りで1本備えます。亡くなった方の供養と参拝者の居場所を灯す光の意味があります。他所から火種を貰う「貰い火」はお作法上、お控えください。
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ろうそくは何本必要ですか。
お寺でのお参り一回につき1本をご準備頂きます。ただし、四国八十八ヶ所では本堂と大師堂の二回お参りをするため各寺につき2枚ご準備頂くのでご注意ください。
【例】西国で3寺お参り→3本、四国で3寺お参り→6本
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自宅にあるものを使えますか。
はい、お使いいただけます。ただ、実はロウソクにはサイズがあるんです。【一号短寸】と書かれた物であればどこのお寺でもお参りの際にお使いいただけます。
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⑦数珠
巡拝用品注文書…3・4番
お経を唱える際に左手にかけることがマナーとなっています。仏教の世界では右手は仏の手、左手は人間(不浄)の手と考えられています。お寺でお参りする時を思い出してください。手を合わせて合掌しますよね?その際に人間(不浄)を清める為に左手にお数珠を致します。
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数珠は自宅にあるものを使ってもいいですか。
はい、大丈夫です。数珠は宗派・宗教で異なるのでご自宅にあるものを冠婚葬祭用の物と分けていただければお使い頂けます。弊社では二重の真言数珠と呼ばれるものをご案内しておりますが一重の物をお使い頂き問題ございません。ツアーでもほとんどの方が一重の数珠を使われます。
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⑧納経品(読み方:のうきょうひん)
巡拝用品注文書…番号が各霊場により異なるのでお手数ですがお手元の注文書をご確認ください。
各霊場では帳面(※一般的には御朱印帳と呼ばれている物)または軸、白衣にお経を唱えた(=納めた)証として納経をいただくことができます。各寺にて決められた300〜500円前後の納経料を納める事で御納経はいただけます。
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納経品は必ず準備したほうがいいのでしょうか。
納経品はあくまでお参りの証を形として残すものなので無くてもお参りは出来ますがほとんどの方がいずれかをご準備頂き納経をいただいております。
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《帳面について》納経帳と御朱印帳とは何が違うのでしょうか。
専用の納経帳は各ページに下の写真のようにお寺の名前と札所番号が振られているのでどの順番でお参りしても若い番号の札所から順番に納経をいただくことができます。御朱印帳は全部のページが真っ新なので参拝順に納経をいただくことになるので専用の納経帳をご準備頂くことをオススメします。
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《軸について》軸を準備しようと思いますが注意点はありますか。
軸は帳面や白衣と異なり、家の家宝となり代々受け継いでいく物になります。また納経を全部頂いた後に「表装」と呼ばれる完成作業で更に安くても5〜10万円程度はかかり、完成品は縦の長さが約1.8mにもなるのでこのような部分もお考え頂きご準備ください。
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《白衣について》着る時の白衣と何が違うのですか。
お参りの際に着ていただく白衣とは異なり、各寺の「御詠歌(読み方:ごえいか)」が書かれております。納経を頂く白衣はあの世へ旅立つ際の御衣装となり、お参り中に着ていただく白衣とは全く別物になるのでご準備の際にお間違い無いようにご注意ください。
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あると便利なその他の巡拝用品
①法燈セット(読み方:ほうとうせっと)
巡拝用品注文書…6番
線香やろうそくを折れずに保管しておく為のプラスチック製のケースです。最近では別用途で使用するような似たようなサイズのプラスチックケースも多数販売がございますので代用品でも問題ございません。写真では分かりやすく線香とろうそくを入れておりますが現物には付いておりませんのでご注意ください。
②輪袈裟留め(読み方:わげさどめ)
巡拝用品注文書…7番
首にかける輪袈裟がズレないように留めておくネクタイピンのような物です。
③さんや袋[防水製]
巡拝用品注文書…12番
巡拝用の専用バックです。こちらをお買い求め頂かなくても巡拝用のバックをご準備頂ければ大丈夫です。色は白以外でも問題ございません。またツアーでご参加の場合は貴重品以外の荷物はバスに置いてお参りに行けるので身軽に行動されたい方には少し大きく感じるバックになります。
④写経用紙(読み方:しゃきょうようし)
巡拝用品注文書…14番
般若心経を写し書きする紙になります。お参りするお寺全部で納めることが理想ですが中々難しいと思います。ツアーまでに用意が出来た分をお参りしたお寺の中でご自身が心に残ったお寺に納めるような形でも問題ございません。
⑤菅笠(読み方:すげがさ)
巡拝用品注文書…15番
お参り専用の笠です。普通の帽子を被ってお参りしても問題ございません。
⑥金剛杖(読み方:こんごうづえ)
巡拝用品注文書…16番
お参りの際に使用する専用の杖ですが杖としてではなく、弘法大師の分身としての意味合いが強いものになります。そのため各寺にてお参りの際に杖が不要なお堂の近いお寺でも必ず一緒に連れ、お参りに行くことがお作法になります。その他にも橋の上で突いてはいけないなど細かなお作法がありますのでツアーで案内人よりご説明させて頂きます。
⑦御影帳(読み方:おみえちょう)
巡拝用品注文書…84番
各寺では御本尊様の描かれた名刺サイズの小さな紙の御影(読み方:おみえ※お姿とも呼ばれる)を有料で頂くことができます。(※四国八十八ヶ所は帳面・軸に納経した方へは白黒は無料で授与)
この御影を保管しておくアルバムのようなものが御影帳と呼ばれるものです。
以上が弊社でご案内している巡拝用品の一部になります。ご旅行の計画を立てられる際にご参考にしていただけましたら幸いです。引き続き、クラブツーリズムをよろしくお願い致します。
ツアーのお問合せ先
クラブツーリズム株式会社 名古屋テーマ旅行センター
電話:052-300-0011/FAX:052-263-0085(日祝・年末年始除く、9:15~17:30)
※営業状況は上記より変更となる場合がございます。インターネットでは24時間ツアーのお申込を受け付けております。