本ツアーには、1989年以降ザルツブルク駐在も含め、両音楽都市滞在経験豊富な山本直幸講師が案内役として同行し、両音楽祭や鑑賞する3つのオーケストラについてレクチャーいたします。
訪れる価値のある音楽祭の時期に、是非音楽の旅にお出かけください♪

歴史ある2つの名門音楽祭

音楽祭で有名な都市として知られるザルツブルクは、1月にモーツァルト生誕日に合わせた「モーツァルト週間」、3月または4月に「イースター音楽祭」、5月または6月に「聖霊降臨祭音楽祭」、そして夏に「ザルツブルク音楽祭」が開催されています。
ルツェルンも夏の音楽祭である「ルツェルン音楽祭」だけでなく、イースターの時期に「春の音楽祭」5月に著名なピアニストを招聘して「ピアノ音楽祭」、11月に現代音楽の場を提供する「フォーワード音楽祭」が開催されます。
ザルツブルクは歴史の重みを感じさせる街、ルツェルンは大自然の美しさを感じさせる街です。
そして音楽祭開催中に醸し出される独特の華やいだ雰囲気は、世界中の多くの人を惹きつける両都市に共通した魅力で、音楽を楽しみながら休暇を過ごすには最適な街なのです。

画像: ルツェルン/カペル橋とピラトゥス山(イメージ)

ルツェルン/カペル橋とピラトゥス山(イメージ)

①ザルツブルク音楽祭

モーツァルトの生誕地と知られるザルツブルクで開催される夏の音楽祭の歴史は、1842年まで遡ります。
モーツァルト像の建立を記念して「モーツァルト音楽祭」、次いで1852年には建立10周年記念音楽祭、さらに1856年にはモーツァルト生誕100年記念音楽祭が催されました。
◇1878年:本格的な音楽祭が始まり、「ザルツブルク音楽祭」の前身になります。
音楽祭準備委員会の提唱者の演出家ラインハルトは、「ハプスブルク帝国」が崩壊後の激動の時期だからこそ精神的な基盤となる芸術祭が必要であると主張し、そのための最適な場所としてザルツブルクを選定いたしました。ザルツブルクという美しい街そのものがあらゆる芸術の舞台になるからです。
◇1920年8月22日:賛同者のリヒャルト・シュトラウス、指揮者シャルク、劇作家ホーフマンスタールなどが芸術顧問になり、大聖堂前広場でホーフマンスタールの寓意劇「イェーダーマン」が初演され、「ザルツブルク音楽祭」が開幕。
◇1921年:ウィーン国立歌劇場管弦楽団とモーツァルテウム管弦楽団の合同演奏会が行われました。
◇1922年:モーツァルトのダ・ポンテ三部作と「後宮からの逃走」が上演され(指揮はシュトラウスとシャルク、演奏はウィーン・フィル)、音楽の演目が加わりました。
◇1925年:祝祭劇場が落成(現在のモーツァルト劇場)、ウィーン・フィルがオペラだけでなく、演奏会も催すようになります。
◇1934年以降:トスカニーニやワルターの下で、公演数が年々増加し、音楽祭の規模が大きくなっていきます。
◇1938年:オーストリアはナチス・ドイツに併合され、反ナチやユダヤ系の芸術家は一掃されましたが、フルトヴェングラーやベームなどが登場し、音楽祭は大戦中も開催されました。戦後は逆に戦中に活躍した芸術家が活動停止処分を受け、街も空爆で破壊されてしまいましたが、1945年8月12日から音楽祭は開催されています。
◇1947年:フルトヴェングラー、ベームが活動を再開。
◇1948年:カラヤンが音楽祭デビューを果たし、1957年に芸術監督に就任しました。その年にオペラの演奏で多忙なウィーン・フィルをフォローするためにベルリン・フィルが、さらに1958年にはコンセルトヘボウ管弦楽団が初めて招かれています。
◇1973年以降:ベルリン・フィルが8月末に客演するようになりました。
◇1960年:メイン会場として祝祭大劇場が完成し、新時代を迎える。
◇2020年:音楽祭創始100年を盛大に祝う予定でしたが、コロナ禍で大幅に規模を縮小しての開催になってしまいました。コロナ後は再びオペラ40公演以上、コンサート80公演以上、演劇50公演以上が催され、世界80ヶ国からの訪問者数は28万人を超え、座席占有率も95%前後という高い水準を維持しています。

画像: ザルツブルクの街並み(イメージ)

ザルツブルクの街並み(イメージ)

画像: モーツァルトハウス(イメージ)

モーツァルトハウス(イメージ)

②ルツェルン音楽祭

森と湖に囲まれたスイスで最も美しい街といわれるルツェルンで開催される夏の音楽祭の歴史は、1938年まで遡ります。
ナチスの台頭によりオーストリアが併合されて緊迫度が増し、バイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭を追われたトスカニーニやワルターなどの指揮者、スイス・ロマンド管弦楽団やトーンハレ管弦楽団などから優秀な演奏家がルツェルンに集い、「ルツェルン国際音楽週間」を創設することになりました。その始まりが、1938年8月25日、ルツェルン郊外トリプシェンにあるワーグナーの別荘前で催された、トスカニーニ指揮のガラ・コンサートです(記念碑あり)。
◇1939年:イエズス教会でトスカニーニが演奏会を6回指揮し、ピアノのホロヴィッツやチェロのカザルスなどのスター演奏家も駆けつけ、大成功を収めました。その直後に第2次世界大戦が勃発し、終戦を迎えるまで幾度も中断を余儀なくされました。
◇1943年:「スイス祝祭管弦楽団」が設立され、1993年まで音楽祭の中心的な役割を担うことに。
◇1944年にはフルトヴェングラーが、1948年にはカラヤンが音楽祭デビューを果たし、1957年にウィーン・フィル、1958年にベルリン・フィル、1972年にコンセルトヘボウ管弦楽団が初めて音楽祭に招かれ、その後常連として関わることで、世界中から著名なオーケストラ、指揮者、演奏家が集う国際音楽祭としての地位と名声が高まっていきます。
◇1998年(音楽祭創設60年):待望のメイン・ホールとしてカルチャーコングレスセンターの大ホールが完成、8月19日にアバドの指揮でベルリン・フィルによるこけら落とし公演が催されました。
◇2001年:音楽祭の名称が「ルツェルン音楽祭」に変更。
◇2003年:ルツェルン祝祭管弦楽団が設立され、大きな転機を迎えました。
オープニングから約10日間は、祝祭管弦楽団とそのソリストたちによる室内楽演奏会が集中的に催され、その後は著名オーケストラが順次客演するというスケジュールが定着したのです。
今では、大小80以上の演奏会で8万人以上の入場者を数え、全体の座席占有率は90%超え、ホスト役の祝祭管弦楽団、客演のベルリン・フィルやコンセルトヘボウ管弦楽団などのオーケストラ演奏会の座席占有率は95%前後に達しています。まさに演奏会だけの音楽祭としては、他に類を見ない規模です。

画像: ルツェルン/トリプシェンの別荘(イメージ)

ルツェルン/トリプシェンの別荘(イメージ)

ツアーで鑑賞する演目

ツアーで鑑賞できる魅力的な4公演

ザルツブルクではウィーン・フィルとベルリン・フィルの競演、ルツェルンではコンセルトヘボウ管弦楽団とベルリン・フィルの競演をお楽しみいただけますが、何といっても指揮者の組み合わせと演奏曲目が魅力的です。
①ブルックナー「交響曲第9番」 指揮者:ヴェルザー=メスト
②マーラー「交響曲第9番」 指揮者:ペトレンコ
③マーラー「交響曲第5番」 指揮者:マケラ
④ブラームス「交響曲第1番」 指揮者:ペトレンコ

さらに!最良の席で最高のパフォーマンスをお楽しみください♪

クラブツーリズムの音楽鑑賞の旅では、最良の席で最高のパフォーマンスをお楽しみいただけるよう常に努めておりますが、今夏もザルツブルクでは会場となる祝祭大劇場を熟知している山本講師が、音響面で最も優れた場所と確信し、30年以上も指定席として確保している2階2、3列目、中央より左側の席をご用意していおります。そしてルツェルンでも同様、最良の席として1階席6列目の中央の席(第1カテゴリー)を確保しております。このようなお席で鑑賞いただけることも、本ツアーの魅力の一つと言えます。

同行講師のご紹介

画像: 山本 直幸講師

山本 直幸講師

講師:山本 直幸氏
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

お申し込みはこちらから!

お電話でのお問い合わせ

クラブツーリズム株式会社 カルチャ―旅行センター
<東京>TEL:03-4335-6239
【営業時間】月曜~土曜 9:15~17:30 日曜・祝日 お休みとなります

クラブツーリズムから旅に関する最新の情報をお届け!

クラブツーリズムからメールマガジンをお届けしています。
1万件以上あるツアーの中から厳選した、人気のツアーや限定ツアーの情報をご希望の方はメルマガ会員への登録をお願いします。

◎クラブツーリズムのWEB会員でない方はこちらから
◎クラブツーリズムのWEB会員だけれどもメルマガは受信していない方はこちらから
※既にインターネット会員の方も、配信設定を変更することでメールマガジンをお受け取りいただけます。ログイン後、メールマガジンの設定を変更ください。

SNSでも最新の情報をお届けしています。旅に関する最新の情報を共有しましょう!
インスタグラム
facebook
youtube
LINE

This article is a sponsored article by
''.

No Notification