2024年12月、日本のクルーズ文化に新たな一頁が加わりました。
その名も「MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)」。
商船三井クルーズが新たに立ち上げたラグジュアリーブランド「MITSUI OCEAN CRUISES」の第一弾として、就航前から注目を集めていた話題の船です。
クラブツーリズムのツアーとしても4月17日より4泊5日で実際に乗船してきましたので、船内の雰囲気や設備、食事、過ごし方などを写真とともにたっぷりとご紹介いたします。
次の旅先をお考えの皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。
なお、2025年4月乗船時の情報となり今後変更となる場合がございます。ご乗船の際には最新の情報をご確認ください。
MITSUI OCEAN FUJIとは?

MITSUI OCEAN FUJI(イメージ)
~ゆとりと品格に満ちた、ラグジュアリー客船~
「MITSUI OCEAN FUJI」は、もともと世界のラグジュアリークルーズブランド「SEABOURN ODYSSEY(シーボーン・オデッセイ)」として活躍していた船を、日本のお客様向けに全面改装した客船です。世界基準の快適性と、日本人ならではの細やかな感性を融合させた新時代のクルーズ船として、2024年12月にデビューいたしました。
【客船情報】
- 就航年:2024年12月(リニューアル)
- 総トン数:約32,477トン
- 全長:約198.15メートル
- 乗客定員:458名
- 客室数:229室(全室スイート仕様)
船内には、和洋の美食を堪能できる複数のレストランをはじめ、展望ラウンジ、図書室、バー、屋外プール、スパ、フィットネスセンター、ブティックなど、長期滞在でも快適にお過ごしいただける設備が整っております。
全室スイート仕様 ~洗練された客室~
「MITSUI OCEAN FUJI」の客室は、全229室すべてがスイート仕様。
7つのカテゴリーからお選びいただける客室は、どのお部屋も快適さと優雅さを追求した上質な空間で、船旅とは思えないほどのくつろぎを感じていただけます。
室内は落ち着いたインテリアと広々とした間取りが特長で、旅の疲れを癒し、海を眺めながらゆったりと過ごす時間は格別です。また、全室にバスタブ・洗浄機能付きトイレ・ウォークインクローゼットが完備されているのも嬉しいポイント。
さらに、ペントハウススイート以上のカテゴリーにご宿泊のお客様には、ワンランク上のご滞在を演出する専属バトラーサービスをご用意。
バトラーは、旅の始まりから終わりまで、さまざまなシーンでお客様をさりげなくサポートいたします。
例えば――
- ご乗船時・下船時の優先案内とお出迎え
- お手荷物の運搬・荷ほどきや荷造りのサポート
- 靴磨きなどの細やかなケア
- 寄港地観光ツアーやスパ、有料ダイニングのご予約代行
- ダイニングでのお食事をお部屋へお届け など
※内容は今後変更となる場合がございます。最新の情報をご確認ください。
ちなみにですが今回、私は添乗員として乗船し、「オーシャンビュースイート」に滞在いたしました。「MITSUI OCEAN FUJI」の中で唯一バルコニーのないお部屋でしたが、室内は非常に広々としており、スーツケースを広げてもゆとりのある設計。窓の外に海を望むことができるので、開放感があり、ゆったりと過ごせる空間でした。
オーシャンビュースイート(イメージ)
オーシャンビュースイート間取り図(イメージ)
ご出発前にお客様から多かった質問が客室内のコンセントです。
ベッドの脇にはこちらのようなヨーロッパタイプコンセント(C型/SE型プラグ)がついておりました。外国から来られるお客様も意識されての設計のようです。

客室内コンセント(筆者撮影)
USBの差し込み口もございますし、鏡台には日本タイプコンセント(Aプラグ)もございました。コンセントの数は限られておりますので、ご家族やご友人様など複数名でご参加いただく際は必要に応じて延長コードを持参いただくとより快適に過ごせるかと思います。
上質なサービスと寛ぎのパブリックエリア

MITSUI OCEANスクエア(筆者撮影)
MITSUI OCEANスクエアでのカフェオレ(筆者撮影)
~船内のどこにいても、心満たされるひとときを~
「MITSUI OCEAN FUJI」では、客室内の快適さはもちろんのこと、船内のパブリックエリアにも贅沢なくつろぎが満ちています。
読書や会話を楽しむ静かなラウンジ、緑と自然光に癒されるアトリウム空間、バーテンダーとの会話が弾むバーラウンジどのエリアにも、ゆとりある空間設計と上質な設えが施され、まるで高級ホテルに滞在しているかのような、落ち着いた時間が流れます。
そして何より印象的なのが、スタッフの心のこもったおもてなし。
これまで数々のクルーズにご参加されてきたお客様からも、「外国人クルーの素敵な笑顔ときめ細やかなサービスは、他のどの豪華客船と比べてもピカイチ」とのお声をいただいています。過度ではなく、けれど必要なときにそっと寄り添う。そんな距離感と気配りが、旅の心地よさを一層深めてくれます。
なお、ラウンジやバーでの飲み物や軽食は料金が書いてあるもの以外はすべて無料!!
参考までにバーでのメニュー表を掲載いたしますね♪

オーシャンクラブ&バーメニュー(筆者撮影)

オーシャンクラブ&バーメニュー(筆者撮影)
客室やパブリックエリアの様子はクラブツーリズムのホームページからもご覧いただくことができます。ぜひご覧ください♪
充実したスパ内容と船内イベント
~心と身体を癒し、感性を潤す 船上での贅沢な時間~
旅のひとときに、心からの癒しと楽しみを添える「MITSUI OCEAN FUJI」のスパと船内イベント。ただ海を巡るだけでなく、ご自身を丁寧に労わる時間、新しい感動に出会うひとときが、この船には用意されています。
船内のスパでは、上質なトリートメントメニューを取り揃え、経験豊富なセラピストが、お客様一人ひとりの状態に合わせて施術を行います(別料金)。
海を望む静かな空間で、身体を優しくゆるめ、心までも軽やかに。
そんな時間が、日常では得られない深いリラクゼーションへと誘います。
また、フィットネスジムやサウナ、屋外プール、ジャグジーなど、健康を意識される方にもご満足いただける設備が充実。無理なく、心地よく、体調を整えながらお過ごしいただけます。

スパ&ウェルネス木霊(筆者撮影)

スパ&ウェルネス木霊(筆者撮影)
なお、私が乗船した際はマッサージ体験や精密肌診断、健康と減量のためのデトックス方法セミナーが無料で開催されておりました。
私はマッサージ体験会に参加し、バンブー・ストーン・ハンドマッサージなどの体験をしてきました!
メニューの内容がとにかく豊富なため、何を受けていいかわからない方もとりあえずこの体験会に参加すれば、自分に合った内容を決めることができるような構成となっておりました。

マッサージ体験会の様子(筆者撮影)
また、他のお客様に話を聞いてみると、精密肌診断では最新の機械を使用し、今現在のお肌のシミだけでなく、将来的にシミになるであろう部分まで診断してくれたそうです!
一部ではございますがこちらがスパウェルネス木霊でのメニューとなっております。
これだけ充実していると、“クルーズのついでに美容を楽しむ”というより、“美容のためにMITSUI OCEAN FUJIに乗船する”という方も増えそうです。

スパ&ウェルネス木霊メニュー(筆者撮影)
夜には、音楽コンサートやトークイベント、シアターでの上映など、知的好奇心を満たす上質なエンターテインメントをご用意。
ときには寄港地にまつわる文化講座や、日本文化を楽しむ特別プログラムなども開催され、船旅の楽しみは尽きることがありません。日々を慈しむように、ゆっくりと時間が流れる。
「MITSUI OCEAN FUJI」では、心身ともに満たされる、まさに大人のためのクルーズ体験をお楽しみいただけます。

キャプテン主催ウェルカムパーティー(筆者撮影)
その他船内でのイベントは「PORT&STARBOARD」を確認し、その日の過ごし方を決めます。こちらは夕食時になると客室にポスティングされます。
乗船された際は是非この船内新聞を見ながら翌日の予定を検討されてくださいね♪
PORT&STARBOARD/(筆者撮影)
PORT&STARBOARD/(筆者撮影)
和と洋が響き合う、至福のダイニング体験

ザ・レストラン富士での食事/(イメージ)

テラスレストラン八葉での食事/(イメージ)
「MITSUI OCEAN FUJI」での食事は、まさに旅の大きな楽しみのひとつ。
海の上とは思えないほど本格的な味わいと美しい盛り付けが、朝・昼・晩と一日を通して心を満たしてくれます。
メインダイニングでは、日本の豊かな四季を映した繊細な和食から、世界各国の上質な食材を用いた洋食まで、洗練されたコース料理をご提供。「美味しいものを、少しずつ、ゆっくりと」そんな大人の味覚に寄り添う、やさしい工夫が随所に感じられます。
また、「テラスレストラン八葉」では、気軽に立ち寄れる多国籍料理のビュッフェスタイルレストランとなっており、その日の天候に応じてデッキでの食事も可能です。寄港地での夕食は地元の食材を生かした限定料理もお楽しみいただけます。
私が乗船した際は韓国の済州島に寄港しましたがその日の夜はキンパやチヂミ、チャプチェといった韓国料理が出ておりました!

プール湖畔(筆者撮影)
プールサイドレストラン湖畔でのハンバーガー(筆者撮影)
ちなみに、お昼の時間帯(私が参加した際は12:00PM-3:00PM)で「プールサイドレストラン湖畔」が営業し、ハンバーガーやピザなどを食べることができました。
これも旅行代金に含まれますのでもちろん無料で食べることができます♪
~船内で唯一の予約制有料レストラン~

北斎 FINE DINING(筆者撮影)
三國清三シェフ(イメージ)
葛飾北斎の名を冠したスペシャルダイニング「北斎 FINE DINING」では、世界的に名高い三國清三シェフ監修による、季節の食材を活かした上質なコースメニューをご堪能いただけます。
テーブルや椅子、食器ひとつひとつにまでこだわりが感じられる洗練された空間は、まさに特別なひとときを彩るにふさわしい佇まい。人数を絞った少人数制だからこそ実現する、丁寧で行き届いたサービスと料理の質の高さも魅力的です。
コースは前菜・メイン・デザートをお好みに応じて選べるプリフィクススタイル。年に2回、季節に合わせて内容が更新されるというのも、リピーターにとっては嬉しいポイントです。
実は私が乗船した際にはすでに満席で、今回は予約が叶いませんでした…。
次の機会にはぜひ体験したいと思っています。
「北斎 FINE DINING」をご希望の方は、ぜひ事前予約をおすすめいたします。
船内での楽しみ方
~船内新聞「PORT&STARBOARD」をチェックして、充実の1日をスタート!~
まずはその日の船内新聞を見てその日の船内イベントを確認しましょう!
その日開催されるイベントやエンターテインメント、レストランやラウンジ・バーの時間、ショーの時間など、船内を存分に楽しむための情報がぎっしり詰まっています。
また、船内イベントはスパのような体験型の内容もあれば、モルックやシャッフルボード対決といったクルーズならではのスポーツイベントなどもございます。
ちなみに今回の旅行の私の2日目の過ごし方はこんな感じでした☟
- 08:00 朝食(MITSUI OCEAN スクエア)
- 09:15 船内見学ツアーに参加
- 11:00 マッサージ体験⇒ラウンジでティータイム
- 12:00 昼食(テラスレストラン八葉)
- 13:00 プールサイドレストラン湖畔でハンバーガー
- 15:00 サウナ健康法セミナー
- 16:00 お部屋で休憩もしくはラウンジでカフェタイム
- 17:30 夕食(ザ・レストラン富士)
- 20:15 プロダクションショー
- 21:00 お酒を堪能(オブザベーションバー36)
- 22:00 ルームサービスにて夜食
- 23:30 就寝
こちらはあくまで一例となりますので参考までにお願いします。また、とにかくお酒や食べ物のほとんどが無料で楽しめるため食べすぎ飲みすぎには要注意です!
~寄港地観光・ツアーのご案内~
「初めて訪れる土地で、どこを見れば良いか不安…」「言葉が通じるかしら?」
そんなご不安をお持ちの方も、「MITSUI OCEAN FUJI」では、寄港地での滞在をより充実したものにするための「寄港地観光・ツアーの説明会」が開催されました。
説明会では、
- 寄港地の見どころや観光名所
- 現地でのおすすめの過ごし方
- 食事事情や現地グルメ情報
- 言語や通貨など基本情報
といった内容がわかりやすく紹介されておりました。
事前に情報を知っておくことで、不安が解消されるだけでなく、寄港地での楽しみもぐんと広がります。ご自身で散策される方も、オプショナルツアーにご参加される方も、ぜひこの説明会をご活用ください。

ツアーデスクで配布された済州島のパンフレット(筆者撮影)
「それでも不安…」「聞きそびれてしまった内容がある…」そんな方のためにツアーデスクが設置されております。
場所は7Fオーシャンブティックのすぐ目の前のカウンターです。空いている時間は事前に指定されておりますので船内新聞を確認してからお越しいただくのがお勧めです!
私が行った際には現地のパンフレットやガイドマップがおいてありました!
~お部屋のことや設備のことその他船内でお困りごとがあればゲストサービスへ~
初めての乗船でも安心。お困りごとなどあればデッキ7にある「ゲストサービス」にご相談を!
例えば水回りのトラブルやイベントの場所、精算についてなどあらゆる問題を解決していただけます!

日本人スタッフが24時間常駐しているのも安心ポイントです!
~旅行代金に含まれるもの~
結論、最近流行りの「オールインクルーシブ」に限りなく近いサービスを受けることができます!では実際にどのようなサービスが旅行代金に含まれているのでしょうか?こちらに紹介いたします!
- 客室の宿泊代金
- 船内での食事
朝食、昼食、夕食を含む各種レストランでのお食事(※北斎 FINE DININGを除く) - 船内でのエンターテイメント代金
ショーや音楽イベントなどの各種エンターテイメント - ラウンジでのドリンクや軽食
- バーでのドリンク(金額の記載があるものは有料となります)
- ルームサービス(金額の記載があるものは有料となります)
- 無制限 Wi-Fiサービス(一部有料)
- プール、フィットネスセンターなどの共用施設
- 船内新聞の配布
毎日夕食時にお部屋にポスティングされます - ベッドメイク等お部屋の清掃
昼頃と夕方の1日2回入ります - チップはご不要となります

ルームサービスの種類がとても豊富です!
個人的にのりしゃけ弁当がイチオシです♪
~添乗員おススメの場所~

デッキ10船首から望む景色(筆者撮影)
こちらはデッキ10の船首より撮影した写真ですが、画面中央に写る小さなプールにお気づきでしょうか?
実はこの場所、デッキ5にある「ワールプール」と呼ばれるスパプールです。
このワールプール、かなり分かりにくい場所にあるため、実際に訪れる方はごくわずか。
クルーズ終了後に「そんな場所があったなんて!」と驚かれるお客様も少なくありません。
写真を見ていただくと分かる通り、快晴にも関わらず誰もいない…それだけ“穴場”であることの証です。混雑を避けて静かにくつろぎたい方には、ぜひおすすめしたいスポットのひとつです。
もしご乗船される際は、少し探検気分でぜひ訪れてみてくださいね。

MITSUI OCEAN FUJIデッキプラン(イメージ)
気になる行き方は…
- デッキ5に行く
- 船首側に進む
- その際に客室ばかりで本当にこんなところ?と思うかもしれませんが突き進む
- 船首に向かう明らかに業務用に見えるドアがあるのでそこに入る
- その先にもう1つドアがあるので進む
※船舶用防水扉となっており重いので指を挟まないようにご注意ください
※暗いので足元にご注意ください
なお、天候によっては行くことができなくなる場合がございますのでその都度ご確認をお願いします!
担当者おすすめのコースはこちら!
MITSUI OCEAN FUJIで行く
韓国・済州島と歴史ロマンの街・長崎 世界遺産・軍艦島クルーズ 6日間
こちらのコースは、クルーズが初めての方でも安心してご参加いただける添乗員同行プランです。
さらに、お仕事をされている方にも参加しやすい6日間の日程でご用意しました。
8月24日出発の「夏の小豆島・長崎・済州島クルーズ(10日間)」の一部区間のみを楽しむプランとして、長崎から横浜までの4泊5日のショートクルーズをお楽しみいただけます。
長崎にて世界遺産・軍艦島クルーズをお楽しみいただいた後、長崎港より「MITSUI OCEAN FUJI」に乗船し、世界遺産の韓国 済州島に寄港し横浜までという航路となっております。
「クルーズは興味あるけれど、長期旅行は不安…」という方にもぴったりのツアーです。この機会に、上質な船旅デビューをしてみませんか?
まとめ
「MITSUI OCEAN FUJI」は、日本初のラグジュアリークルーズ船として、細部にまでこだわり抜かれた上質な時間を提供していただきました。
全室スイート仕様のゆとりある客室、美食の数々、洗練されたサービスに加え、心も体も解きほぐされるようなスパ体験や多彩な船内イベントなど、まさに“海に浮かぶ上質な邸宅”。
人生を豊かに彩るご褒美旅行として、また新たなクルーズ体験を求める方にもぴったりの船だと感じています。
皆様が次に選ぶ旅のひとつとして、ぜひ「MITSUI OCEAN FUJI」を思い出していただければ幸いです。その際は是非クラブツーリズムでご参加いただけると嬉しいです!
まだまだあります!「MITSUI OCEAN FUJI」クルーズ
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