音楽祭の街・ザルツブルクの魅力と、その歴史あるザルツブルク音楽祭の歩みをご紹介します。
世界最高峰の指揮者やオーケストラが集う今夏の注目公演情報もあわせてお伝えします。
憧れの音楽体験が叶う特別ツアーの見どころもお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください♪

今夏は音楽祭の街ザルツブルクへ

▷ザルツブルクってどんな街?

ザルツブルクは、オーストリアの9つの州のひとつであり、その州都でもあります。
人口は約14万人で、ウィーン、グラーツ、リンツに次ぐ都市です。

▷夏のザルツブルク

*夏は地元の人が休暇で街を離れることも多い
*その代わり、世界中から観光客や音楽祭目当ての人が集まる
*ホテルはほぼ満室状態
*街中がとてもにぎわう

特に歩行者天国のゲトライデ通りは道幅が狭く、シーズン中は前に進むのも大変なほどの人出になります。

▷ザルツブルクの魅力

この街の良さは、数時間では分かりません。
数日ゆっくり滞在して、散策してこそ魅力が見えてきます。

*音楽家たちの足跡
*世界遺産に登録された旧市街の美しい街並み
*街を囲む自然の景色

何度訪れても飽きない、奥行きのある街です。

▷ザルツブルク音楽祭の特別な雰囲気

ザルツブルクには、世界に誇るザルツブルク音楽祭があります。

音楽祭の期間中は、

*タキシードやイブニングドレス姿の人々が街を歩く
*会場前には大勢の人が集まる

音楽祭期間中、街を散策していると、タキシードやイブニングドレス姿の人をよく見かけます。
会場前に漂う独特の華やいだ雰囲気は、まさに日本では決して見ることも、味わうことのできないザルツブルク音楽祭の魅力の一つと言えます。

画像: 観光客が見ている祝祭劇場前風景

観光客が見ている祝祭劇場前風景

画像: <音楽鑑賞の旅>『今夏実施のイチオシツアーをご紹介!ザルツブルクの魅力と音楽祭の歩み』~山本直幸講師の音楽の旅情報~
画像: ザルツブルク祝祭劇場前、公演のない時間帯風景

ザルツブルク祝祭劇場前、公演のない時間帯風景

画像: 公演前に会場に集まった観光客の様子 ~音楽祭の会場前へ行ってみると、まるで観光名所であるかのように大勢の人が集まっています。何を見ているかというと、会場を訪れる正装した人たちなのです。~

公演前に会場に集まった観光客の様子

~音楽祭の会場前へ行ってみると、まるで観光名所であるかのように大勢の人が集まっています。何を見ているかというと、会場を訪れる正装した人たちなのです。~

▷音楽祭の楽しみ方

*開演前や幕間にシャンパン片手に音楽談義
*感動的な公演の余韻に浸りながらディナーを楽しむ

音楽を愛する人にとって、心からくつろげる場所。それがザルツブルクなのです。

ザルツブルク音楽祭

▷ザルツブルク音楽祭のはじまり

ザルツブルク音楽祭は、1917年に演出家マックス・ラインハルトの提唱から始まりました。

芸術顧問には

*作曲家 リヒャルト・シュトラウス
*劇作家 フーゴー・フォン・ホーフマンスタール

といった一流の芸術家たちが参加。

そして1920年8月22日、ザルツブルク大聖堂前広場で
ホーフマンスタール作『イェーダーマン』が初演され、音楽祭が開幕しました。

▷戦争と混乱の中で

当時は第一次世界大戦後、ハプスブルク帝国崩壊直後の激動期。

それでもラインハルトは「こんな時代だからこそ、精神の支えとなる芸術が必要である」と主張し

*モーツァルト生誕の地であり
*街そのものが芸術の舞台となる

ザルツブルクを開催地に選びました。

▷発展と最初の黄金時代

*1921年:初の演奏会
*1922年:オペラ公演が加わる

このとき上演されたのは、

*モーツァルトのダ・ポンテ三部作
*『後宮からの誘拐』

演奏は当初からウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が担当しました。
その後、指揮者アルトゥーロ・トスカニーニのもとで最初の黄金時代を迎えます。

▷第二次世界大戦を越えて

戦争により街は空爆を受け、開催も危ぶまれました。
それでも音楽祭は中断されることなく続き、
1945年、終戦直後の混乱期にも開催されました。

▷新時代の到来

*1957年:指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンが芸術監督に復帰。
*1960年:祝祭大劇場が完成し、新時代が始まります。

カラヤンは

*オペラとコンサートを積極的に展開
*世界的オーケストラを招聘

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団も常連となりました。

1975年以降には、

*カラヤン指揮ベルリン・フィル
*レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィル

という夢の競演も実現しました。

▷現在のザルツブルク音楽祭

昨夏は

*開催45日間
*174公演
*88ヶ国から約25万6千人来場
*座席占有率98.4%

という驚異的な成功を収めました。
今夏も同様の盛況が期待されています。

今夏の音楽祭ハイライト

▷チケットは簡単には手に入らない

ザルツブルク音楽祭では、スケジュール発表後すぐにチケット販売が始まります。

ただし――

*3月31日までは寄付金(会員費)を支払った企業・団体・個人が優先
*一般販売(4月1日以降)の前に人気公演は完売することも多い

そのため、人気の高い公演のチケットは寄付金を支払わなければ入手困難という状況です。

▷世界最高水準といわれる理由

音楽祭が高く評価される大きな理由は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の存在です。

*複数のオペラ公演を担当
*5人の指揮者による11回の演奏会を開催

つまり、ほぼ毎日のようにウィーン・フィルの演奏を聴くことができるのです。

さらに、

*世界的スター指揮者
*一流の歌手やソリスト
*トップクラスの客演オーケストラ         

が集結。
だからこそ、世界中の音楽ファンが毎夏ザルツブルクに集まるのです。

▷今夏の話題:「カルメン」旋風

今夏、特に人気を集めたのがオペラ『カルメン』。
音楽祭公式サイトで早々に「完売」と発表されるほど、申込が殺到しました。

指揮は、音楽祭常連のテオドール・クルレンツィス。
演奏を担当するのは、彼が2022年に設立したユートピア管弦楽団です。

*28ヶ国から集まった約110名の多国籍楽団
*主な活躍の場の一つがザルツブルク音楽祭

日本ではまだあまり知られていないオーケストラですが、11月にはサントリーホール開館40周年記念事業の一環で、クルレンツィスが率いて初来日しますので、一気に注目度が高まりそうです。

画像: ユートピア管弦楽団を指揮するクルレンツィス

ユートピア管弦楽団を指揮するクルレンツィス

▷入手困難な人気公演

演奏会では、

*ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
*ウィーン・フィル公演

の中でも特に、

*グスターボ・ドゥダメル
*リッカルド・ムーティ
クリスティアン・ティーレマン

が指揮する公演は大人気。
チケットの確保は非常に難しい状況です。

画像: ウィーン・フィルを指揮するティーレマン

ウィーン・フィルを指揮するティーレマン

最高の音楽体験を!

音楽鑑賞の旅「アンコール」では、今夏のザルツブルク音楽祭のハイライトになる注目の公演に合わせた日程で、2つのツアーをご用意しました。
鑑賞する入手が極めて難しい5公演のチケットは、すべて良席で確保しています。
演奏会2公演は「アンコール」が長年指定席として確保している良席へ、「カルメン」は祝祭大劇場でのオペラ鑑賞に音響面、視覚面で理想的な2階の中央席へご案内します。

7月のツアー
マーラーの交響曲第2番を人気指揮者ドゥダメルが指揮するウィーン・フィル演奏会とベートーヴェン・プログラムを演奏する巨匠ソコロフのリサイタルを鑑賞します。シーズン・オフのウィーンでは、上質の音楽鑑賞ができないので、ベートーヴェンなど音楽家ゆかりの場所をたっぷりめぐります。
さらにザルツブルクへの移動時に、ブルックナーゆかりの地と、マーラーが交響曲第2番を作曲した地へもご案内します。

画像: 祝祭大劇場で喝采を浴びる巨匠ソコロフ

祝祭大劇場で喝采を浴びる巨匠ソコロフ

画像: ウィーン・フィルを指揮するドゥダメル

ウィーン・フィルを指揮するドゥダメル

ツアー詳細

8月のツアー
ザルツブルクに滞在して音楽祭を満喫するために、目玉公演である「カルメン」、ティーレマン指揮のウィーン・フィル、ペトレンコ指揮のベルリン・フィルの3公演を鑑賞します。
2日続けて音楽界の両雄の競演を楽しめるのも、ザルツブルク音楽祭だからです。
今夏は是非、ザルツブルクへお出かけください。

画像: ベルリン・フィルを指揮するペトレンコ

ベルリン・フィルを指揮するペトレンコ

ツアー詳細

ツアーには案内役として、ザルツブルク駐在、添乗日数1,000日超えで、ザルツブルクを熟知する山本直幸講師が同行します。

※画像は全て山本直幸講師提供

同行講師のご紹介

画像: 講師:山本 直幸氏

講師:山本 直幸氏

ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。

<音楽鑑賞の旅>特集もご覧ください♪

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