拠点ホールで聴くのがベスト~世界2大オーケストラの拠点ホール~
毎年、世界の名門オーケストラが日本を訪れ、私たちは日本にいながら高水準の演奏を楽しめるようになりました。
日本には音響の優れたコンサートホールが多く、なかでも代表的なのが1986年に開館したサントリーホールです。
このホールは、ベルリン・フィルの終身音楽監督だったカラヤンの助言をもとに設計され、舞台を客席が取り囲む「ヴィンヤード型(ぶどう畑型)」を日本で初めて採用しました。
この形式は臨場感のある音楽体験ができることから、現在では世界中の近代ホールで主流となっています。
一方、伝統的な「シューボックス型(箱型)ホール」で世界的に知られているのは次のようなホールです。
*ウィーン楽友協会ホール
*ドヴォルザークホール(プラハ)
*コンセルトヘボウ(アムステルダム)
*ボストン・シンフォニーホール
そのため、海外オーケストラがサントリーホールで演奏しても、違和感を覚える聴衆は少ないでしょう。
しかし、名門オーケストラの真価を味わうなら、やはり拠点ホールで聴くのが理想です。
ベルリン・フィルハーモニー
▷オーケストラの音を作ったホール
ベルリン・フィルの音は、1963年に完成した本拠地ホール「フィルハーモニー」によって形づくられたと言われています。
音色や音量、奏法など、オーケストラの個性は拠点ホールと深く結びついています。
たとえばベルリン・フィルの特徴である圧倒的な音量と迫力は、巨大なホール空間全体に音を響かせるために生まれたものです。
▷革新的だったホール設計
このホールは1956年の国際コンペで、建築家ハンス・シャロウンの設計が採用されました。
コンセプトは
「人・空間・音楽の新しい関係」
舞台を中央に置き、客席が四方から取り囲むという当時としては非常に斬新な設計でした。
1963年10月15日、カラヤン指揮によるベートーヴェン「第九」で華やかに開館。
外観がサーカスのテントに似ていることから、当時は「カラヤン・サーカス」とも呼ばれ親しまれました。
現在では、このホールの設計が世界中の近代コンサートホールのモデルとなっています。

ベルリン・フィルハーモニー外観

ベルリン・フィルハーモニー内部(提供/2点ともに山本直幸)
ウィーン楽友協会ホール
▷伝統が生むウィーン・フィルの響き
毎年日本でも人気のウィーン・フィルですが、本来の響きを味わえるのは本拠地の楽友協会ホールです。
このホールは1870年に建てられた伝統的なシューボックス型ホールで、
世界最高峰の音響を持つホールの一つとして知られています。
▷響きを生む建築
ホールは長方形の箱型で
*幅:19.1m
*奥行:48.8m
*高さ:17.75m
という理想的な比率を持っています。
この構造により
*壁から天井への美しい反射音
*豊かな低音
*繊細な残響
が生まれます。残響時間は約2.1秒で世界トップクラスです。
金箔で装飾された豪華な空間は、世界中に中継されるニューイヤーコンサートの舞台としても有名です。
▷楽器にも伝統
ウィーン・フィルは、このホールで最高の響きを出すために独自の楽器を使い続けています。
*ウィンナーオーボエ
*ウィンナーホルン
など、他のオーケストラとは異なる伝統的な楽器が使用されています。
▷最高の音楽体験は「本拠地」で
オーケストラの音は、その本拠地ホールとともに育まれてきました。
だからこそ、
好きなオーケストラは拠点ホールで聴くのがベストです。
ベルリン・フィルとウィーン・フィル。
音楽界を代表する二つのオーケストラの響きを、ぜひそれぞれの本拠地ホールで体験してみてはいかがでしょうか。

ウィーン楽友協会ホール外観(提供/山本直幸)

ウィーン楽友協会ホール内部(提供/楽友協会ホール)
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同行講師のご紹介

講師:山本 直幸氏
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。
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