本場で本物を楽しむ、6日間の音楽の旅
音楽鑑賞の旅「アンコール」の定番企画、「本場で本物を楽しむ 音楽の都ウィーン」。
2月のコースは、わずか6日間というコンパクトな日程ながら、ウィーン・フィルの演奏会を2回、異なるプログラム・異なる会場で鑑賞。さらに、ウィーン・フィルの多くのメンバーが演奏するウィーン国立歌劇場でオペラを2回、そしてウィーン・フィル楽団員による室内楽演奏会まで楽しめる、まさに「ウィーン・フィル三昧」の旅です。
音楽の都ウィーンだからこそ実現する、贅沢な6日間をご紹介します。
ウィーン・フィルゆかりのマーラー、2つの代表作
この旅の最大の魅力は、なんといってもウィーン・フィルの演奏会を2度聴けること。
今回取り上げるのは、マーラーの交響曲第2番「復活」と交響曲第9番です。
交響曲第2番は、1895年にマーラー自身の指揮によってベルリンで初演されました。その後、1907年11月24日には、マーラーがウィーンを去る直前、楽友協会ホールでウィーン・フィルを最後に指揮した作品となりました。
一方、交響曲第9番はマーラーの死後、1912年6月26日に初演。ブルーノ・ワルターの指揮によるこの演奏は、マーラーの交響曲の中で唯一、ウィーン・フィルが初演を担った作品です。
マーラーとウィーン・フィルの深い関わりを感じながら、2つの名曲を本場の響きで聴く――。音楽ファンにとって、これほど贅沢な体験はありません。
世界に誇る2つのコンサートホールで聴き比べ
2回のウィーン・フィル演奏会は、ウィーンを代表する2つのコンサートホールで鑑賞します。
▷楽友協会ホール
1870年に開館して以来、ウィーン・フィルの本拠地として親しまれてきた楽友協会ホール。
現在もウィーン・フィルの定期演奏会をはじめ、ホール主催の演奏会が1シーズンに40回前後開催されています。
伝統的なボックス型の美しいホールは、優れた音響でも世界的に知られています。ウィーン・フィルを育んできた、まさに「音楽の都」を象徴する場所です。
▷コンツェルトハウス
もう一つの舞台は、1913年にウィーン交響楽団の本拠地として開館したコンツェルトハウス。
現在では国内外のオーケストラや音楽家を迎え、ほぼ毎日のように演奏会が行われています。ウィーン・フィルもホール主催の演奏会に出演しています。
同じウィーン・フィルの演奏でも、ホールが変われば響きや雰囲気も変わります。
歴史と伝統を誇る2つの名ホールで、ウィーン・フィルの音色を聴き比べてみるのも、この旅ならではの楽しみです。

コンツェルトハウス大ホール、伝統的なボックス型ホール
マーラーが育てたウィーン国立歌劇場
ウィーン・フィルとともに、この旅でぜひ注目したいのがウィーン国立歌劇場です。
マーラーは1897年、当時のウィーン帝立宮廷歌劇場、現在のウィーン国立歌劇場の芸術監督に就任。翌1898年には、宮廷歌劇場の楽団員から構成されるウィーン・フィルの首席指揮者も兼務し、1901年までその任に就きました。
約10年にわたる芸術監督在任中、マーラーは100以上の作品をレパートリーに加え、自ら600回以上のオペラを指揮。さらに、上演の質を高めるため、さまざまな改革にも取り組みました。
マーラー自身はオペラ作品を残していません。しかし、指揮者・芸術監督としてウィーンのオペラ文化に与えた影響は大きく、後の国立歌劇場の発展にも大きく貢献しました。

ウィーン国立歌劇場
150年以上の歴史を誇る、巨大で豪華絢爛な歌劇場
ウィーン帝立宮廷歌劇場は1869年5月25日に完成。その後、第一次世界大戦を経てハプスブルク家の支配が終わると、ウィーン国立歌劇場へと改称されました。
しかし1945年3月12日の空爆によって建物は大きな被害を受けます。再建には約10年を要しましたが、客席部分は1869年当時の姿をほぼそのまま復元。奇跡的に戦火を免れたネオ・ルネサンス様式の正面や階段室も残され、現在も劇場を代表する価値ある空間となっています。
馬蹄形の客席は赤・金・アイボリーを基調とした華麗なインテリアで統一され、1階の平土間から6層にわたって構成されています。
座席数は1,709席。さらに567人を収容できる立見席も用意されています。
舞台も圧倒的なスケールです。本舞台と奥舞台を合わせた奥行きは約50m、間口14.5m、高さ12m。舞台面積は本舞台、奥舞台、脇舞台を合わせて約1,700㎡にも及びます。110人を収容できるオーケストラピットも備えています。
まさに、日本では想像することさえ難しい壮大なオペラハウス。
そこに足を踏み入れた瞬間から、150年以上にわたって受け継がれてきたウィーンの音楽文化を肌で感じることができます。

ウィーン国立歌劇場客席
ウィーンでしか味わえない、最高のオペラ体験
ウィーン・フィルは、ほぼ毎年秋に来日しているため、日本でもその素晴らしい演奏を楽しむ機会があります。
それでも、ウィーン・フィルを育んできた楽友協会ホールで聴く音楽には、日本のコンサートホールとはまた違った魅力があります。
オペラも同じです。
ウィーン国立歌劇場はこれまで何度も来日していますが、東京で鑑賞するオペラと、150年以上の歴史を持つこの劇場で鑑賞するオペラとでは、体験そのものが大きく異なります。
その理由は、もちろん巨大なオペラ専用劇場としてのスケールだけではありません。
長い歴史と伝統を刻んだ建物そのものが醸し出す、独特の華やいだ雰囲気。観客が劇場に集い、音楽と舞台を楽しむ文化。そして、世界最高峰の歌手とオーケストラが日々繰り広げる舞台。
それらすべてが一体となった体験こそ、ウィーンでしか味わえないオペラの醍醐味です。
国立歌劇場では、1シーズン約10か月の間に約300回もの公演が行われ、座席占有率は99%以上。年間の観客動員数も60万人を超えます。
ほぼ毎日のように満席となるその人気ぶりは、まさに「音楽の都ウィーン」を象徴する存在といえるでしょう。
2月に楽しめる、2つの魅力的なオペラ
今回のツアーでは、オペラ公演のチケットもご希望の方には別手配で確実にご用意します。
2月に鑑賞できるのは、R.シュトラウスの「ばらの騎士」と、プッチーニの人気作「トゥーランドット」です。「ばらの騎士」はR.シュトラウスを代表する作品の一つで、国立歌劇場でも特に上演回数の多い人気演目です。
2010年に名演出家オットー・シェンクが手がけた舞台は高い評価を受け、現在も上演され続けています。
高いレベルの歌手アンサンブルに加え、国立歌劇場管弦楽団による演奏も大きな魅力。そのメンバーの7割以上がウィーン・フィルの楽団員で構成されています。
そして「トゥーランドット」は、プッチーニの人気オペラ。
今回の公演では、世界的なトップスター歌手、アンナ・ネトレプコが出演する注目の舞台です。
ウィーンならではの最高峰の歌手とオーケストラによるオペラを、ぜひ劇場そのものの魅力とともに堪能してください。
国立歌劇場で楽しむ、ウィーン・フィル楽団員の室内楽
さらに、この旅では国立歌劇場内にある「マーラー・ザール」にも注目です。
この小ホールでは、1シーズンに10回、ウィーン・フィルの楽団員による室内楽演奏会が開催されています。
2月のツアーでは、管楽アンサンブルによる演奏会も別手配で鑑賞可能。
大編成のオーケストラとはまた違う、楽団員一人ひとりの音色やアンサンブルの妙を間近で楽しめる、貴重な機会です。
音楽を楽しむための、最高のロケーション
「ウィーン・フィル三昧の旅」でのお泊まりは、ウィーンを代表する高級ホテル「グランド」。
その魅力はホテルそのものだけではありません。
楽友協会ホールまで徒歩約3分、コンツェルトハウスと国立歌劇場までも徒歩約5分という抜群の立地です。
音楽鑑賞の合間には、ウィーンの街を散策したり、ショッピングを楽しんだりするにも便利。
音楽を中心に、ウィーンの街そのものを満喫するための拠点としても最適です。
「本場で本物」を6日間で
ウィーン・フィルを2つの名ホールで聴く。
マーラーゆかりの国立歌劇場でオペラを楽しむ。
さらに、ウィーン・フィル楽団員による室内楽にも触れる。
わずか6日間の中に、ウィーンの音楽文化の魅力を凝縮した「ウィーン・フィル三昧の旅」。
日本でも一流の演奏を聴くことはできますが、音楽が生まれ、育まれ、今も日常の中に息づいている街で音楽を聴くという体験は、また格別です。
歴史あるホールに響くウィーン・フィルの音色、華麗な歌劇場で繰り広げられるオペラ、そして街に漂う音楽の伝統。
「音楽の都ウィーン」で、本場で本物を楽しむ――。
音楽を愛する方に、ぜひ体験していただきたい6日間です。
2月ツアーの詳細はこちら
同行講師のご紹介

講師:山本 直幸氏
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送る。
特にヨーロッパの歴史や音楽・美術への造詣が深く、長年音楽旅行企画に携わり、ツアーにも同行し現地で案内役も務める。海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事を多数寄稿。
<音楽鑑賞の旅>特集もご覧ください♪
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