旅先でふと目に留まる、美しいタイル。

鮮やかな色彩、繊細な模様、幾何学的なデザイン。

建物の壁やドーム、門や床を彩るタイルには、その土地の歴史や文化、そして職人たちの技が息づいています。

そんな「タイル」を旅のテーマにしてみると、いつもの観光とは少し違った景色が見えてきます。

今回ご紹介するのは、

モロッコの「ゼリージュ」
トルコの「イズニックタイル」
ウズベキスタンの「サマルカンドブルー」
台湾の「マジョリカタイル」

の4つの世界。

同じ「タイル」というテーマでも、色や模様、使われている場所、そしてそこに込められた歴史はさまざまです。

一枚のタイルをきっかけに、世界の街並みと文化を訪ねる旅へ出かけてみませんか。

モロッコ|幾何学模様が美しい「ゼリージュ」

宮殿やモスク、神学校、邸宅などを歩いていると、色とりどりの小さなタイルが組み合わされた美しい装飾に出会います。

その代表が「ゼリージュ」です。

画像1: 【世界の美シリーズ】世界の美しい色と模様を訪ねてータイルから始まる、色彩の旅ー
画像2: 【世界の美シリーズ】世界の美しい色と模様を訪ねてータイルから始まる、色彩の旅ー

小さくカットされたタイルを組み合わせ、星形や幾何学模様など、複雑で美しいパターンをつくり出します。

特にフェズは、ゼリージュの魅力を感じるのにぴったりの街。

歴史あるメディナを歩き、建築を彩るタイルを眺めるだけでなく、ゼリージュ工房も訪問します。

職人の技を間近に感じながら、普段何気なく見ていたタイルが、どのように生み出されているのかを知ることができます。

▷色彩豊かなモロッコの街

モロッコでは、タイルだけでなく街そのものの「色」にも注目です。

青く彩られたシャウエン。

白壁が美しいテトゥアン。

そして、カラフルなゼリージュが街を彩るフェズ。

さらに、タジンやクスクスなどのモロッコ料理も旅の楽しみのひとつ。

美色・美飾・美食。

タイルを入口に、モロッコの文化を五感で楽しむ旅です。

トルコ|青の世界「イズニックタイル」

オスマン帝国時代に発展したイズニックタイルは、コバルトブルーやターコイズブルーを中心とした鮮やかな色彩と、チューリップやカーネーションなどの植物文様が魅力です。

イスタンブールを歩けば、宮殿やモスクを彩る美しいタイルに出会うことができます。

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▷青いタイルに包まれるブルーモスク

トルコのタイル旅で注目したいのがブルーモスク。

青を基調としたイズニックタイルが空間を彩り、壮大で幻想的な雰囲気をつくり出しています。

さらに、トプカプ宮殿やリュステム・パシャ・ジャーミィなどでも、さまざまなイズニックタイルを見ることができます。

▷タイルの故郷・イズニックへ

この旅では、タイルの名前にもなっているイズニックも訪れます。

さらに古都ブルサでは、緑や青のタイルが美しいグリーン・モスクなどを訪れます。

「美しいタイルを見る旅」から、そのタイルが生まれた土地を訪ねる旅へ。

タイルを知ることで、トルコの歴史や建築への興味もさらに広がります。

ウズベキスタン|「サマルカンドブルー」に出会う

そして3つ目の旅は、中央アジアのウズベキスタン。

舞台となるのは、「青の都」サマルカンドです。

青、ターコイズ、白、金などの色彩をまとったタイルが、歴史あるイスラム建築を華やかに彩っています。

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この旅では、レギスタン広場、グリ・アミール廟、ビビハニム・モスク、シャーヒ・ジンダ廟など、サマルカンドを代表する建築をめぐります。

さらに、タイル職人の工房も見学。

「昔の美しい建築を見る」だけではなく、現代に受け継がれる職人の技に触れられるのも魅力です。

▷サマルカンドを彩る青

サマルカンドの象徴ともいえるレギスタン広場。

青やターコイズのタイルで彩られた壮大な建築は、昼と夜で異なる表情を見せます。

特にライトアップされた姿は幻想的。

そしてシャーヒ・ジンダ廟では、モザイクやタイルによる細やかな装飾を間近に見ることができます。

「青の都」という名前が印象に残る、色彩の旅です。

台湾|暮らしの中に残る「マジョリカタイル」

これまでの3か国とは少し趣が異なり、現代の台湾の街並みや古い建物の中に残るマジョリカタイルを訪ねる旅です。

台湾でマジョリカタイルが流行したのは、今から約100年前。

日本統治時代に、富の象徴として廟や邸宅の壁、屋根などの装飾に使われました。現在では現存するものが少なくなってきていますが、その華やかな色や模様は、今も台湾の歴史ある街並みの中に残されています。

▷花の模様が美しいマジョリカタイル

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台北では、花をモチーフにしたマジョリカタイルが装飾された先嗇宮を訪れます。

また、宜蘭では、壁一面にマジョリカタイルが並ぶ台湾碗盤博物館や、清の時代に建てられた宜蘭城隍廟を訪問。

さらに嘉義では、台湾の邸宅などで使われていたマジョリカタイルを収集・保存する花磚博物館を訪れます。

古い建物や街並みの中に残るタイルを探しながら歩けば、台湾の歴史をいつもとは違う視点から感じることができそうです。

▷タイルと一緒に楽しむ台湾

この旅では、タイルだけでなく台湾の街歩きや食文化も楽しみます。

鶯歌では陶磁器を集めた博物館や老街を散策。

台北の迪化街では、古い問屋街とリノベーションされたカフェや雑貨店が並ぶ街並みを歩きます。

さらに、台湾茶のテイスティングや、小籠包、担仔麺、鶏肉飯などの台湾グルメも楽しめます。

美しいタイルを探しながら、街の歴史と食文化にも触れる。

そんな気軽な「台湾散歩」を楽しめる旅です。

「タイル」をテーマに、世界を旅する

幾何学模様が美しいモロッコ。

鮮やかなイズニックタイルが彩るトルコ。

壮大なサマルカンドブルーに包まれるウズベキスタン。

そして、古い街並みや建物の中に残るマジョリカタイルを探す台湾。

4つの旅を比べながら見ていくと、タイルという小さな装飾が、それぞれの土地の歴史や文化を映し出していることに気づきます。

次の海外旅行は、「有名な観光地を見る」だけではなく、「ひとつのテーマを追いかける旅」にしてみませんか?

一枚のタイルから始まる旅。

その先には、まだ知らない色と模様、そして世界の物語が広がっています。

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