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ティーレマンがザルツブルクを去る

ザルツブルク・イースター音楽祭の芸術監督C.ティーレマンが、2022年の音楽祭終了後にザルツブルクを去ることになった。ティーレマンは、2022年のオペラ公演に「ローエングリン」、2023年に「エレクトラ」を決めていたが、2022年に音楽祭総監督に就任するN.バッハラーがそれを認めず、「魔弾の射手」と「さまよえるオランダ人」への変更を求めたことで対立が表面化した。音楽祭の最高決定機関である評議会は、バッハラーを支持し、2022年で切れるティーレマンとの契約を延長しない決定を下した。ベルリン・フィルがザルツブルクを去った2013年以降、ティーレマンとシュターツカペレ・ドレスデンが、カラヤンが創始したイースター音楽祭を引き継ぎ、高い評価を得ていたが、10年で終焉を迎えることになった。ティーレマンは、2020年に「ドン・カルロ」、2021年に「トゥーランドット」、そして最後の年となる2022年に「ローエングリン」を指揮することになっている。2023年以降の具体的なプランはまだ発表されていないが、特定の指揮者、オーケストラとは契約せず、今まで通り10日間の日程を維持し、毎年世界中からトップ・オーケストラ、指揮者、歌手、演奏家を招いて公演を催すとの見通しを示した。

2013年以降、ベルリン・フィルの音楽祭としてバーデンバーデンで開催されるようになったイースター音楽祭を訪れるツアーをご用意しています。2020年の音楽祭のテーマは生誕250年を迎える「ベートーヴェン」です。是非、ベルリン・フィル三昧の日々をお楽しみ下さい。

ムターに高松宮殿下記念世界文化賞

今年度の国際的な権威ある高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)が、ドイツのヴァイオリニスト、A.S.ムターに授与されることになった。授賞式は10月16日に東京で行われる。ムターは、カラヤンに才能を見出され、13歳でベルリン・フィルと共演してデビューを飾って以来、世界中の著名オーケストラや指揮者と共演、リサイタルを重ねて聴衆を魅了し、グラミー賞に4度輝くなど数多くの賞も授与されている。高松宮殿下記念世界文化賞は、1988年以来、作曲家ブーレーズ、ヘンツェ、指揮者バーンスタイン、アバド、バレンボイム、ムーティ、演奏家ロストロポーヴィチ、ポリーニ、クレメルなどが受賞している。

ハイティンクが終止符

90歳の指揮者B.ハイティンクが、9月6日、ルツェルン音楽祭でウィーン・フィルを指揮し、65年の指揮者生活に終止符を打った。ハイティンクは、約30年間、コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を務めた他、ロンドン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、シカゴ交響楽団の首席指揮者も歴任している。ベルリン・フィルからは名誉団員の称号を授与されているが、一週間前にザルツブルク音楽祭でも共演したウィーン・フィルからも名誉団員の称号が授与された。ウィーン・フィルとは、1972年以来100回以上指揮し、長年良好な関係が続いていた。

今夏のザルツブルグ音楽祭

今夏は43日間の日程で、オペラ42公演、コンサート81公演、演劇55公演など合計199公演が催された。特に目玉となる注目公演がなかった上に、トップ・スター歌手ネトレプコの出演キャンセルやドミンゴのセクハラ問題などネガティヴな話題にも揺れたが、世界78ヶ国(内40ヶ国がヨーロッパ外)からの訪問者数は27万人を超えた。座席占有率は高い水準を維持して97%だった。来夏は音楽祭創始100年を迎えるメモリアルイヤーで、日程は11月中旬に発表される。

冬のザルツブルク音楽祭「モーツァルト週間」を訪れるツアーをご用意しています。ベルリンとミュンヘンへも足を運び、8日間の行程で5夜連続5公演鑑賞して寒さを吹き飛ばす企画です。催行決定済み、残席わずかです。

ペトレンコが首席指揮者として始動

2019/20年シーズンよりベルリン・フィルの首席指揮者に就任したK.ペトレンコは、8月23日、拠点のフィルハーモニーで、シーズンオープニング公演となる「首席指揮者就任演奏会」を指揮し、熱狂的に迎えられた。その際、ベートーヴェンの「第九」が演奏されたが、翌日にはベルリンのシンボルであるブランデンブルク門の前でお披露目のための野外演奏会を催し、35,000人の聴衆の前で同じ「第九」を指揮した。その後演奏旅行を率い、ザルツブルク音楽祭やルツェルン音楽祭に客演して本格始動した。

ペトレンコが拠点フィルハーモニーでベルリン・フィルを指揮する公演を鑑賞するツアーをご用意しています。

ネトレプコのバイロイト・デビューお預け

今夏のバイロイト音楽祭でデビューを果たす予定だったA.ネトレプコが、「ローエングリン」のエルザ役での2度の出演をキャンセルした。ネトレプコは風邪を理由に、ザルツブルク音楽祭で3公演予定されていた「アドリアーナ・ルクヴルール」の2公演をキャンセルしていたが、その際、医師から3週間の休養を勧められたことを明かした。バイロイト音楽祭側の発表では、2020年以降、ネトレプコの出演予定がないため、当面音楽祭デビューは見送られたことになる。

ウィーン国立歌劇場記録更新

ウィーン国立歌劇場の20118/19年シーズンは、メイン舞台で催されたオペラやバレエなど291公演、マーラー・ホールやスタジオで催された90公演の観客総数が622,081人に達し(2017/18年は608,955人)、記録を更新した。座席占有率は全体で99.10%、オペラ公演では99.29。バレエ公演の観客数が、初めて17万人を突破し、座席占有率は99.55%だった。

画像: 【クラブツーリズム 音楽の旅】 旅の文化カレッジ講師 山本 直幸 ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送り、帰国後、オペラの舞台通訳や字幕翻訳などを経て、30年以上音楽旅行企画に携わる。頻繁にツアーにも同行し、海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事やコラムを多数寄稿。

【クラブツーリズム 音楽の旅】
旅の文化カレッジ講師 山本 直幸
ベルリン留学中6年間、オペラ・コンサート通いの日を送り、帰国後、オペラの舞台通訳や字幕翻訳などを経て、30年以上音楽旅行企画に携わる。頻繁にツアーにも同行し、海外添乗・駐在日数は4,000日以上。音楽雑誌等に音楽旅行記事やコラムを多数寄稿。

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