新フィルハーモニーの建設
1882年に設立されたベルリン・フィルは、第2次世界大戦時、1944年1月の空爆で拠点ホールを失いました。戦後1950年代になってようやく世界最高のオーケストラに相応しいコンサートホールを建設しようという機運が高まり、1956年に国際コンペが開催され、「人・空間・音楽の新しい関係」というコンセプトを示した建築家ハンス・シャロウンの設計が採用されました。それはホールの中心に舞台を配置し、四方から観客席で取り囲むという斬新な発想で、とても大きな反響を呼びました。
近代コンサートホールの原点
それまでの伝統的なシュー・ボックス(靴箱)形式のホールに代わって、近代的なコンサートホールの主流となったヴィンヤード(ぶどう畑が段々に連なる様)形式のホールの原点が、ベルリン・フィルの拠点ホール「フィルハーモニー」です。舞台を客席が取り囲むことで、より臨場感あふれる音楽体験ができるこのホールをモデルに、日本で初めてコンサート専用ホールとして1986年にオープンしたのがサントリー・ホールです。今では日本だけでなく、世界中の近代的なホールの多くは、同様にヴィンヤード形式を採用しています。
理想的な音響
舞台が中央にあるので、例えば客席を18のブロックに分けて仕切る、舞台の上に10枚の反響板を吊るす、壁に木製の反響材を使用するなど、音響面での様々な工夫が施されました。1992年には音響効果をさらに高めるための大規模な修復工事が行われ、満席時の残響が理想的な1.9~2秒を実現し、まさに世界最高のオーケストラの拠点ホールに相応しいホールになりました。柿落とし公演は、1963年10月15日に催され、常任指揮者カラヤンの指揮でベートーヴェンの「第九」が演奏されています。
カラヤン・サーカス
実はこのホール、外観がサーカスのテントを連想させることから、「カラヤン・サーカス」の異名で親しまれていました。それは、「音楽界の帝王」と呼ばれ、音楽界で絶大な権力を誇示し、ベルリン・フィルの黄金時代を築いたカラヤンが、終身常任指揮者として1963年から1989年までこのホールを中心に活躍していたことに起因しています。
ベルリン・フィルはフィルハーモニーで・・・
偉大なカラヤンの後も、ベルリン・フィルの地位と名声は常任指揮者アバド、ラトル、そしてペトレンコへと引き継がれていますが、このホールの存在なくしてベルリン・フィルを語ることはできません。ホールがオーケストラを育てるというは真実で、例えばベルリン・フィルの桁外れの巨大な音量は、まさにこのホールの巨大空間が作り出したものです。拠点ホールで聴く演奏に優るものはなく、最高のオーケストラの最高の演奏を聴くには、やはりベルリンまで足を運ぶしかないでしょう。
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