山登りの基本は水分補給と栄養補給です。
今回は水分補給にフォーカスを当てて詳しく解説していきます
正しい水分補給の仕方を学んで、脱水症状や熱中症等のトラブルを防いでいきましょう

熱中症になるとどうなるの?

登山のハイシーズンともいわれる7~9月。
この時期は熱中症患者のピークの時期です。
熱中症の症状としては、初期症状として、発汗がひどくなり、頭がぼうっとしてきます

その後、めまいや意識が薄れてきてしまいます
この段階では一刻も早く処置をしなければいけない危険な状況に陥っています
特に登山中では登っていくにつれて、
高度が上がり、日差しも強くなり、風も少ない状況です。
都心の様に救急車も呼ぶことが出来ないので
熱中症や脱水症状になる前に防いでいくことが重要になってきます

画像1: 熱中症・脱水症状から身を守る!正しい水分補給方法

正しい水分補給方法とは

今回は、時系列で考えてみましょう

出発前

画像2: 熱中症・脱水症状から身を守る!正しい水分補給方法

朝、起きてから徐々に500mlくらいの水分をゆっくり摂りましょう
経口補水液やスポーツドリンクを推奨しています。
汗をかくと水分とともにミネラル分も排出されるため、脱水時や熱中症の予防には適度な塩分補給が重要になりますが、経口補水液やスポーツドリンクにはそれを補う力があります。
必ず、お手洗いに行ってから登りだしましょう

行動中

ハイドレーションシステムも便利なギアの一つ。

メリットは、いちいちザックからの取り出しをしなくても効率的に水分補給できること。デメリットはそれ故飲みすぎになる恐れも…

ハイドレーションシステムでも水筒やテルモスでも少しずつ水分補給をしていきましょう
40分~50分の行動では300ml~400mlの水分補給を目安となります。
例えば6時間行動をする日には1.8ℓ~2.4ℓの水分補給が目安となります。
体重のある方ならば、2ℓのハイドレーションバックに1.5ℓ入れて、
経口補水液かスポーツドリンクのペットボトルを2本持って行きましょう

画像3: 熱中症・脱水症状から身を守る!正しい水分補給方法

3,000mの高山では、もっとあってもいいぐらいです。
もし、水分がなくなった場合には、途中の山小屋で補給していきます。

但し、1ℓ=1㎏。荷物が重くなる分身体への負担も大きくなることも併せて考えることが重要です。

行動終了時

画像4: 熱中症・脱水症状から身を守る!正しい水分補給方法

泊まる山小屋や下山口に到着したら、
やはり、塩分を含んだ水分300㎖から500㎖を取ります。
決していきなりアルコール類ではありません。

ハイドレーションシステムって何?

給水用の袋に水を入れザックに収納し、
口元まである給水用のチューブによって水分補給を行う仕組みです
山旅スクールでは、ハイドレーションシステムは必須にしています。
メリットとしては
山での水分補給メソッドに沿った補給ができる。
パッキングで有利。
いいとこだらけな道具です。
デメリットとしては
チューブの取り扱いが面倒くさいぐらいです。

こちらが各部位の説明です

画像1: ハイドレーションシステムって何?

清掃方法としては、
チューブとバイトはまめに洗うこと。
真水利用だけでもかびます。
水がすごくまずくなります。
チューブは、長いワイヤーの先にブラシが付いたやつで洗います。
まるごと冷凍するという手もあるようですが、
冷凍庫に入らない方は上記の方法を試してください。

画像2: ハイドレーションシステムって何?

正しい水分補給でより登山を快適に!

画像: 牛乳はタンパク質も豊富な水分です!

牛乳はタンパク質も豊富な水分です!

単独での登山の場合、好きな時に行える水分補給ですが
チームやツアー等では「中々、自分のペースで水分補給が出来ない」という
悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
水分補給が足らないと、高度障害が出やすくなり、
バテる、食欲がない等の症状も出てきます
せっかくの楽しい思い出を辛いものに変えないためにも
正しい水分補給の方法を試してみてください

最後に

楽しく健康にいつまでも登山を楽しむ為には、技術や体力の他、知識も重要になります。
知識が山を上手にあるくコツでもあり、山ライフをより豊かな良いものにしてくれます。
クラブツーリズムでは、皆さんの山のお困り事や目的達成のためのコンテンツやツアーをこれからも随時発信していきます。
山ライフを楽しむ皆様の日常生活から応援!お役に立てるようします!

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