この遺産、鳥になって空から見てみたいなぁ〜と思うものがいくつかあります。
行ったことがない場所でも、とっておきの秘密を知ったかのように楽しめるので、世界遺産の勉強の合間によく地図を眺めていました。
登録基準は、今回も写真下部に記載します。世界遺産の登録基準などの詳細は第1回ブログをご参照ください!
<その1>◯◯の形に見える! ブラジルの新首都『ブラジリア』
この世界遺産は・・
◆ブラジル独立の象徴として、1960年に築かれた「人工的」「計画的」に機能美を追求した首都
◆全体は十字架の形をした平面になっており、「◯◯」や「弓と矢」などと形容される
早速、上空写真を見てましょう。◯◯に何が入るか分かりましたか?
答えは「飛行機」でした! 採用された都市計画「パイロットプラン」に沿って、
・機首部分…連邦議会議事堂、最高裁判所、大統領府が集まる「三権広場」を配置、
・胴体部分…商業や文化的な建物を造営、
・翼部分 …ホテルや住宅施設が造営されているんです
近代建築の革命家とも言われる、オスカー・ニーマイヤーの機能美を追求したデザインが圧巻!その一つがこのブラジリア大聖堂。キリストの茨の冠をイメージさせ、(祈りの手とも)斬新な見た目です。床は地下にあり、潜るように内部に入るのですが、外周に水盤が張られていて、気化熱による自然換気で夏でも空調なくミサが出来るよう設計されているのです!
建築や設計にそこまで詳しくありませんが、ブラジリアの近代建築や都市計画の奥深さを知った時にはワクワクが止まりませんでした!
<その2>密林に浮かぶ、ミステリアスな曼荼羅『ボロブドゥールの仏教寺院群』
この世界遺産は・・
◆世界最大規模を誇る仏教遺跡
◆内部構造がないため、寺院だが中に入ることが出来ない
◆大乗仏教の「三界(さんがい)」を表しており、下層から順に
欲界(基壇)…欲望にとらわれた者が住む世界
↓
色界(方壇)…欲界を超越したが物質(色)にとらわれた者が住む世界
↓
無色界(円壇)…色界も超越し精神のみに生きる者が住む世界
上階に登っていくことで、仏教の心理へ到達するとされる
上空から見ると、何かの形に見えるそうです。
それは・・・
極楽に咲く蓮の花の形と言われています。
回廊の側面には、仏教の物語が1,300面ものレリーフで表現され、時計回りにブッダの一生や仏教の教えが展開されています。
世界遺産には、ボロブドゥール寺院の東に位置する、パウォン寺院・ムンドゥー寺院も登録されており、3つの寺院は一直線上に綺麗に並んでいて、その謎は未だ解明されていませんが、一帯が多数の寺院群で構成された巨大な仏教複合構造物だったのではないかと推測されています。
ボロブドゥール寺院では、朝日観賞が人気ですが、ただ綺麗というわけではなく、神秘のベールに包まれるような経験です。行きたい旅行先リストに是非入れて欲しい場所です。
<その3>星が落っこちたみたい!『ゼレナー・ホラにあるネポムークの聖ヨハネ巡礼教会』
この世界遺産は・・
◆チェコの聖人、ヤン・ネポムツキーゆかりのベネディクト会教会
◆数字の5と3が深く関わっている設計
・五芒星を5室の礼拝堂と5つの門が囲み、全体では十芒星の回廊をなす
・内部には5つの壁龕がある
・主祭壇の聖ネポムツキーを支えるのは5人の天使と3人の小天使
・窓は三角形に設計
この数字は、聖ネポムツキーが没した時に、空に5つの星が輝いたという伝説と、三位一体の3に因んでいるとされています。
チェコに行ったら名前を聞かないことがない、聖ネポムツキー。14世紀に殉教されましたが、18世紀に列聖調査で聖ヴィート大聖堂の彼のお墓を開けた際、遺体は白骨化していましたが、舌だけは原型をとどめており、奇跡として聖人に列せられました。この教会の天井には象徴の「舌」のモチーフもあります。
<その4>ルネサンスの理想が反映された『モンバサのフォート・ジーザス』
この世界遺産は・・
◆16世紀に建築されたポルトガルの軍事要塞の中で最も保存状態が良いもの
◆幾何学的な均衡を理想とするルネサンスの理念を反映した構造やレイアウトが特徴
◆ルネサンスの理想の1つ「神がつくった完全な創造物」=◯◯の形を設計に取り入れている
◯◯に入る言葉、わかりますか?上空から見ると「なるほど!」となります。
「人体の形」が設計に取り入れられているんですね。
イタリアから各ヨーロッパに派生し影響を与えたルネサンスの思想が、海上貿易の重要拠点となったケニアで見られるという歴史も知ることが出来る遺産です。この設計は、フェリペ2世の命を受けたポルトガル人のジョヴァンニ・バッティスタ・カイラティによるものです。
<その5>隠れ◯◯で再び話題となった『ヴェルサイユ宮殿と庭園』
この世界遺産は・・
◆ルイ14世が建造を命じた贅と粋の限りを尽くしたフランス・バロック様式建造物の最高傑作
◆フランス絶対王政の最盛期を象徴する
◆大運河、放射線状の小道、泉水、花壇等が幾何学的に配置された庭園はフランス式庭園の典型
◆ルイ14世は「王の庭園鑑賞法」という世界初とされるガイドブックを作成していた
その名があまりにも有名なヴェルサイユ宮殿。
豪華絢爛な宮殿の室内装飾はもちろん、ヨーロッパ各国の造園に影響を与えた素晴らしい幾何学模様の庭園は、緻密な設計に感嘆の声をあげるほどです。
元々「水」が近くに流れていない土地であったため、セーヌ川から揚水機で水を汲み上げ、貯水槽まで引くことで、自然をも従わせる力を王が持っていることを証明しました。
・・・そんな偉大な庭園に、有名なキャラクターにそっくりなものが見えると話題になりました。遺産と直接の関係はありませんが、巧みな設計の中に「耳・目・鼻・口」が・・。
見えましたでしょうか?
少し番外編にもなりましたが以上となります。
おわりに
第2回目は、空から楽しむ世界遺産をお届けしました。
身近なパソコンやスマートフォンを利用し、地図上で世界遺産を楽しむ方法を紹介させていただきました。世界遺産は、事前に知識をつけて行くことで、国に対する理解や学びが一層深まります。
今はまだ写真を眺める日々ですが、海外旅行が再開した際には、是非!!実際に現地へ足へ運んでいただきたいです!
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第1回「ロマンのある世界遺産5選」
第3回「もうがっかりなんて言わせない世界遺産5選」
第4回「国境を越えて複数国で登録される世界遺産5選」
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第6回「Twitter投票で人気のあった世界遺産5選」
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