深浦駅に停車中のキハ40系。車体に青空が映える。/弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影
2021年3月のダイヤ改正で置き換えが決まったJR東日本五能線・男鹿線のキハ40系に関する記事です。
国鉄時代に製造され、長年にわたって日本海の荒波や豪雪を耐え抜いてきたJR東日本のキハ40系も新型車両GV-E400系(五能線・津軽線など)・EV-E801系(男鹿線)に置き換えられ引退の時が迫っています。
雨にも負けず、風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けず…こんなフレーズがぴったりの車両です。
今注目!JR東日本のキハ40系の注目ポイントを鉄道部員の視点でお伝えします。(文責:鈴木 悠斗)

クラブツーリズム趣味に夢中

キハ40系とは

国鉄によって製造され日本全国で活躍中の気動車で、主に非電化区間の普通・快速列車として運用されています。
キハ40系グループとして両側運転台(1両のうち前後両方に運転台がある)のキハ40系、デッキがなく近郊型車両のキハ47系、片側運転台(1両のうち前か後ろ片方にしか運転台がない)のキハ48系などがあります。
このうち、JR東日本五能線・男鹿線で走る車両が2021年3月のダイヤ改正で新型車両への置き換えが決まり、引退が予定されています。

画像: 秋晴れの青空の下深浦駅で出発を待つキハ40系/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

秋晴れの青空の下深浦駅で出発を待つキハ40系/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

五能線キハ40系のポイント…風景美に溶け込む姿

五能線は青森県の川部駅と秋田県の東能代駅を結ぶ全長147.2kmの路線で、場所によっては海側の岸壁間際のところを走る風光明媚な路線です。
一度は乗ってみたい路線としても名高く、クラブツーリズムのツアーでも観光途中に一部区間体験乗車するなどしています。
川部駅を発車すると名峰岩木山を眺めながらリンゴ畑の間を走ります。有名な千畳敷海岸を過ぎ、色鮮やかな奇岩が見えてくると深浦駅に到着、その後も日本海の雄大な風景を眺めながら秋田県へと突入。集落が多くなってきたと思うと列車は内陸へ。能代駅・東能代駅に到着します。
どこを走っても風景に溶け込める点がキハ40系の魅力です。

画像: 丘の上から深浦駅を臨む。車庫で給油中のキハ40系の姿も。/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

丘の上から深浦駅を臨む。車庫で給油中のキハ40系の姿も。/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

男鹿線キハ40系のポイント…ラッシュ時の長編成

男鹿線は秋田県の追分駅と男鹿駅を結ぶ全長26.4kmの路線で、ラッシュ時には通学の高校生などで混雑するなど地域の足としても活躍しています。
そのため、日本では珍しくなった気動車普通列車の長編成が見られる路線としても知られています。
かつては7両編成を組んでいましたが年を追うごとに車両を減らし、現在の最長編成は5両です。
それでも発車時に一斉にエンジンをふかす姿は圧巻であり、美しい編成美です。

画像: 堂々5両編成で秋田駅に入線したキハ40系/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

堂々5両編成で秋田駅に入線したキハ40系/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

キハ40系の魅力…整然と並ぶボックスシート

車内には、無骨ではあるけれど不思議と絵になるボックスシートが並びます。
男鹿線用のキハ40系列はロングシート(通勤電車のような長椅子)に改造されているものも多いですが、五能線は昔のままの車内が残ります。
こんな座席に座って日本酒片手に駅弁に舌鼓を打ちながら日本海の雄大な風景を眺めてみたいと思いませんか。
この光景も残りわずかです。

画像: 4人掛けのボックスシートが所狭しと並ぶ。/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

4人掛けのボックスシートが所狭しと並ぶ。/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

キハ40系の魅力…アルプスの牧場オルゴールる

185系の記事を読まれた方はわかるかもしれませんが、筆者は車内放送マニアです。
キハ40系列には車内放送用の受話器に「アルプスの牧場」が流れるオルゴールがついています。
このオルゴールは少々おもしろい作りになっており、全部ゼンマイをまいても1フレーズ完全に流れ切らない個体があります。
そこで車掌さんが音楽の途中でゼンマイを巻き直してフルで流し切ることをします。
お客様の違和感のないようにゼンマイを巻き直す神業を披露する車掌さんもいます。
普通列車では基本的に車内放送の前後にオルゴールを流しませんが、運が良ければ聞けることがあるかもしれません。
ご乗車の機会がある方はぜひ耳を傾けてみてください。

魅力たっぷりのキハ40系は今のうち

この記事を読んで乗りたくなった方が多くいらっしゃればうれしいです。
西日本を中心に今後数年は安泰かとは思いますが、西日本の車にはオルゴールが施設更新で撤去されるなど、東日本の車とは少々違う点もあります。
また、この記事では触れてきませんでしたが、JR北海道の宗谷本線などを走るキハ40系もH100形新型気動車に置き換えられる予定です。こちらも徐々に姿を消していきます。
感染症対策のため不要不急の外出は控えなくてはなりませんが、今後もキハ40系から目が離せません。

画像: 西日を浴びて東能代駅に到着したキハ40系/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

西日を浴びて東能代駅に到着したキハ40系/ 弊社スタッフ鈴木 悠斗撮影

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