そもそも「貨物線」とは
簡単に表現すると「貨物列車のための線路」です。
下記に示すように東京近郊にも多数の貨物線が存在しています。
その中でも湘南新宿ラインに代表されるように旅客列車が走る貨物線というものも存在しています。
今回ご紹介するJR東海管内貨物線ツアーについて
下記に示すように、名古屋を出て様々な魅力ポイントを通過しながら名古屋に戻る約7時間の旅です。
<行程>
名古屋-<東海道線>-笠寺-<東海道線>-稲沢(貨物ターミナルに停車)-<東海道線>-大垣-<美濃赤坂線>-美濃赤坂-<美濃赤坂線>-大垣-<新垂井線>-関ヶ原(到着後下車観光)
関ヶ原-<東海道線>-稲沢(貨物ターミナルに停車)-<東海道線>-清州(側線に停車)-<東海道線>-名古屋
車両は普段特急ひだ(名古屋・大阪~高山・飛騨古川・富山間)・特急南紀(名古屋~新宮・紀伊勝浦間)で使用されるキハ85系です。
普段は名古屋駅以東や美濃赤坂駅に入線することがないため、貴重な車窓になりました。
また、新型車両への置き換えも予定されており、今後注目される車両です。
見所①:名古屋以東にキハ85系が入線・そして名古屋駅を通過
名古屋を発車後、いきなり普段は走らない東京方面に出発します。
名鉄と並走しながら笠寺駅まで東進し、折り返します。
その後来た線路を戻り名古屋駅を低速ながら通過します。かつて運行された東海道新幹線の名古屋に停まらないのぞみ号を「名古屋飛ばし」と表現したように、2020年に在来線で名古屋飛ばしを行いました。
通常の旅客列車が名古屋駅を通過することはまずないため、車内でも多くのお客様が動画を撮影されていました。
見所②:稲沢貨物線に入線
関ヶ原までの往路・名古屋に戻ってくる復路共に、稲沢駅に併設されている稲沢貨物線を通り、稲沢貨物ターミナル内に停車しました。
普段は貨物列車しか走らない路線ということもあり、列車前方・後方にある展望スペースを中心に写真や動画を撮影される方が多くいらっしゃいました。
見所③:美濃赤坂駅にキハ85系が入線
美濃赤坂駅は大垣駅から東海道本線と別れていく通称「美濃赤坂線」の終点です。
かつては東京駅からの直通列車が運転されるような駅でしたが、現在は大垣~美濃赤坂間のシャトル列車の発着や貨物輸送のための駅という位置づけになっています。
美濃赤坂駅到着後はJR東海の社員のみなさまによる横断幕のおもてなしや、かつて使用されたヘッドマーク(列車前面に取り付ける列車愛称)の展示がなされました。
また、美濃赤坂駅発車時には通称「北陸ベル」と呼ばれるアラームベルが鳴動させられました。
普段扱われることがめったにない発車ベルのため、相当貴重です。
見所④:日中にキハ85系が新垂井線を経由
大垣駅から西に進むと線路が二手に分かれます。
現在は下記のように下り特急列車(大阪方面)とそれ以外ですみ分けがされています。
かつては赤で示した垂井駅を経由する路線しか存在しておらず、下り列車は勾配が厳しいため先頭に機関車を付けて走行していました。
しかしながら、機関車付け替えに手間がかかり所要時間が伸びることから1944年、通称新垂井線(青で示した路線)が開業し、下り列車はすべて新垂井線を経由させるようにしました。
そうすると下り列車が垂井駅に停まらなくなってしまうため、新垂井線には新垂井駅を作り対応を行いました。
その後技術が進歩し垂井駅経由でも下り列車が機関車をつける必要はなくなったため、下り普通列車については1986年に垂井駅経由に戻され(同時に新垂井駅が廃止)、高速度を必要とする下り特急列車については引き続き新垂井線を経由するようになりました。
現在、通常新垂井線を経由する列車は特急しらさぎ(金沢行)・特急ひだ36号(大阪行)・貨物列車のみです。
特急ひだ36号は今回のツアーと同じキハ85系を使用していますが、走行時間が夜の時間帯のため、日中キハ85系で新垂井線を通過することは大変貴重であるということになります。
見所⑤:関ヶ原駅から下り線を走行
関ヶ原駅では下車観光があるため、3時間ほど車両を停めておかなくてはなりません。
そのため、定期列車を支障しないよう2番線に入線します(下記参照)。
ところが、2番線から東京方面に発車しようとすると上り本線に入ることが構造上できません。
そのためどうするかといいますと、次の垂井駅まで下り線を逆走し垂井駅の先で上り線に合流する方法をとります。
これは1日数本関ヶ原折り返しの列車があるため毎日見ることができる光景ですが、通常特急に使われるキハ85系が関ヶ原駅で折り返しをすることはないため、貴重な光景になりました。
見所⑥:稲沢貨物線→清州駅側線→名古屋駅の幻想的入線シーン
復路でも稲沢貨物線・貨物ターミナル内に入線します。
特に復路は貨物ターミナルの一番外側を走るため、走行は夜間でしたが貨物ターミナル内をよく見ることができます。
その後清州駅まで旅客列車が走らない側線を走ります。
その後東海道本線に合流し、名古屋駅に入線します。
名古屋駅では列車保線員の安全確保の目的から、列車進路地上表示装置が2020年4月から稼働し、まるで空港の滑走路や星空の中を走っているような光景をご覧になることができます。
この装置は列車が接近すると点滅し、係員に伝える仕組みになっています。
この度公開した動画でもそのシーンを収めているのでぜひご覧ください。
動画の詳細はこちら!
クラブツーリズム鉄道部主催ではなかったものの、貨物線ツアーの仕掛人でもある大塚 雅士社員が急遽同行することになりました。
そのため、大塚社員のアナウンス中は名古屋に勤務するクラブツーリズムの社員の方に撮影をしていただきました。
すばらしい画を撮影してくださったおかげで迫力のある映像をお届けすることができました。
映像を撮影してくださったこと感謝いたします。
下記にリンクを示しているのでぜひご覧ください。
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