クラブツーリズムでは、通常非公開の長野・黒姫高原の「アファンの森」のガイド付き特別公開ツアーを行っております。
今回は、皆様にアファンの森の魅力をお伝えします。
自然豊かな森で、小鳥のさえずりや、風で揺れる木の葉の音に耳を澄ませてみませんか♪

アファンの森とは?

イギリスウェールズ生まれの、C.W.ニコルさんが作った、長野県の黒姫高原にある森です。
afan(アファン)とは、ケルトの言葉で「風の通るところ(谷)」という意味です。

アファンの森の歴史

50年以上も昔、C.W.ニコルさんが初めて来日した頃の日本には、美しい自然と、自然と共に生きる人々の暮らしがありました。
そんな日本の自然と日本人に憧れて移住したにも関わらず、日本は高度経済成長と共に、自然よりも経済を中心とした価値観に変わっていきました。日本の素晴らしい自然が失われていったのです。
そのような現状を目の当たりにしたC.W.ニコルさんは「日本本来の美しい自然環境を取り戻したい」という思いで、1986年から長野県信濃町の荒れ果てた里山を自ら購入し、森の再生活動を始めます。
テレビコマーシャルなどでC.W.ニコルさんをご存知の方も多いと思いますが、そういったお金で荒れた里山を購入されていました。
30年以上の努力により、アファンの森には、地域本来の森の生態系が戻りつつあります。
2004年にはチャールズ皇太子が、2016年には現在の上皇上皇后両陛下がご視察に訪れています。
また、出版社アートデイズから「アファンの森の物語」が出版されています。本の中では、C.W.ニコルさんが理想の森を作るために奮闘した記録や、思いが綴られており、ツアーご参加の前にご一読いただければ、ツアーを更にお楽しみ頂けます。

アファンの森ガイド付きツアー

現地ガイドさんのご案内で、ゆっくり歩きながら森の中を散策します。
熊のフンや、自然の音を聴くためのシェルター、自生のえのきなど、珍しいものが沢山あります。
アファンの森は手入れが行き届いており、森の中でも日が当たります。ブナやコナラなど、様々な種類の木々が育っています。

画像1: 10月のアファンの森 スタッフ撮影

10月のアファンの森 スタッフ撮影

画像2: 10月のアファンの森 スタッフ撮影

10月のアファンの森 スタッフ撮影

画像3: 10月のアファンの森 スタッフ撮影

10月のアファンの森 スタッフ撮影

この画像は10月のアファンの森です。紅葉が素晴らしく、落ち葉が降り積もって、まるで赤い絨毯のようでした。
お客様は「また別の季節も訪れたい。」とおっしゃっていました。
夏の青々と木々が生い茂る季節など、これからの季節はまた違ったアファンの森の魅力をお楽しみいただけます♪

黒姫童話館

2020年に亡くなられたC.W.ニコルさんの追悼展をギャラリーにて開催しております。アファンの森散策前にご覧頂くことで、より深くC.W.ニコルさんの想いを感じられます。
黒姫童話館は、『はてしない物語』や『モモ』を著作したドイツ人作家ミヒャエル・エンデの2000点を超える作品資料を本人寄贈により収蔵、世界で唯一常設展示している施設です。
館内にはエンデの作品の原稿や挿絵・下書きなどを中心に、世界の国々における作品の違いや各国の代表的な童話、日本の民話や長野県に伝わる昔話などが展示され、屋外には絵本作家いわさきちひろがアトリエとして使用していた黒姫山荘が移設展示され、いわさきちひろの当時の様子をうかがい知ることができます。
黒姫童話館は大自然に囲まれており、黒姫山の素晴らしい景色をご覧頂けます♪

黒姫童話館からの美しい景色 スタッフ撮影

黒姫山(2053m)の由来

昔活火山だったこの黒姫山には、黒い龍が住んでいました。黒龍はあたりを飛び回るうちに、北信濃の豪族の娘である黒姫を見かけ、一目ぼれしました。
黒龍は若侍の姿に変身して豪族の城を訪れ、正体をあかして姫を妻にほしいと父親の城主に願い出ます。城主は姫を人間ではないものと結婚させる気はなかったので、むずかしい課題 をやりとげたら、結婚を認めようと答えました。それは人間の姿のまま、はだしで城の周りを走 ることでした。城のまわりの地面には、たくさんの刃が仕掛けてあり、黒龍の足は切り裂かれ、血まみれになってしまいました。しかし龍はあきらめず、 不平も言わず走りぬきました。
ところが城主は約束をやぶって結婚を認めず、黒龍はだまされたと恐り、龍の本性を現して復讐を誓いながら、住みかの火山へと飛び去りました。龍が感りにまかせて巻き起こした暴風雨で豪族の領地はたいへんな被害をうけ、豪雨の中、姫は城の最上階に上り、龍に慈悲を求めました。姫の嘆願に心を動かされた龍は火山から舞い降りて姫を運び去り、妻にしました。その日から火山はおだやかに静まり、姫が領民のために犠牲になったことを知った人々は勇敢な 姫をしのんで、火山に 黒姫山という名をつけました。これが、黒姫山の由来と言われています。

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