多くの人に慕われた瀬戸内寂聴さん
瀬戸内寂聴さんは、女性の生と性を描いた作品で高い評価を受け「文化勲章」も受賞し、生涯に出版された本は400冊以上にもなります。完成に10年かかったという『源氏物語』現代語訳は代名詞となり、宇治の「源氏物語ミュージアム」名誉館長も務められていました。そして、女流作家として高い評価を得る一方、道ならぬ恋、そして出家とまさに小説のような波乱万丈な生涯でも知られています。また社会活動にも積極的に取り組み、各地で公演を続けるなど、精力的に活動。時には批判されることがありながらも、弱者の味方をする姿勢を貫かれ、犯罪被害にあった方、社会的な居場所を失ってしまった方など数多くの方に手を差し伸べられました。晩年はガン治療など体調面に不安を抱えながらも、亡くなる直前まで連載を抱え、精力的に活躍される姿に多くの方が勇気づけられてきました。
昨年、訃報が伝えられると、各界から数多くの追悼の言葉が届き、お別れの会には950名もの人が弔問に訪れました。
瀬戸内寂聴さんの「寂庵」
1973年に51歳で出家された後、1974年に京都・嵯峨野に開かれた「曼陀羅山 寂庵(まんだらさん じゃくあん)」。寂聴さんはここで執筆、法話など数々の活動を続けてこられました。写経会や法話会の日以外は非公開でしたが、弱い立場の人、苦しむ人に手を差し伸べ続けた寂聴さんにお会いすべく数多くの著名人もここを訪れました。主を失った「寂庵」ですが、その静かな佇まいの中には今もなお寂聴さんの息遣いが感じらるようです。
人々を魅了した寂聴さんの法話
「寂庵」をはじめ、各地で精力的に法話や講演会をされていた寂聴さん。豊かな人生経験から語られる法話は、多くの方の心に刺さり共感を得ました。「生きることは愛すること」という言葉は寂聴さんがよく口にされていた名言です。時に笑いを誘いながら、温かく力強い語り口で辛い気持ちに寄り添い、慈しむようにそっと背中を押し、元気づける。そんな法話を聞いて涙を流す方も多く、様々な悩みを抱える方がどうしてもお話を聞きたいと、かつての法話会には長蛇の列ができ、どこも満員となっていました。今なお、人気は衰えず、法話のCDやDVDを買い求められる方が後を絶ちません。
通常非公開の「寂庵」にて在りし日の瀬戸内寂聴さんを偲ぶ
困難な状況が続いている今だからこそ、寂聴さんが愛した嵯峨野の地で厳しくも温かいお声に包まれてみてはいかがでしょうか。
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