「塩」をテーマとした旅
「塩」は人が生きていく上で非常に重要なもので、古代ローマでも塩Saltはお金として扱われており、給料Salaryの語源にもなりました。
製塩が科学製法に代わるまでは、海辺の塩田からの塩や海産物を運ぶために、日本各地に「塩の道」と呼ばれる街道がいくつも存在していました。
その中でも日本海側の越後と信州を結ぶ千国(ちくに)街道は、糸魚川から塩尻まで塩の運搬に関する遺構が残っており、興味深いルートです。ちなみに地名となっている塩尻とは「塩の道の尻」のことで、海で採取された塩の運搬路の終着点の意味です。
千国街道沿いには、宿場町や神社はもちろん、当時の道標、道祖神、馬頭観音や庚申塔に加えて塩倉も残っており、また長野県小谷村千国には番所も復元されています。
しかし、「塩」をテーマとした旅となれば、ボリビアの「ウユニ塩湖」が人気です。
ウユニ塩湖はボリビア中央西部のアルティプラーノと呼ばれる乾燥地帯にあり、アンデス山脈が隆起した際、大量の海水が山の上に残されるも、流れ出る川がなく、乾燥した気候であったために海水が干上がって広大な塩原が形成されました。
現地ではトゥヌバ山の麓に広がっていることから、学術的には「トゥヌバ塩原」と呼ばれ、高低差が100km四方でわずか50㎝しかないため「世界で最も平らな場所」でもあり、雨期に雨水で冠水するとその水が薄く広がって蒸発するまでの間、「天空の鏡」のような状態が現出します。
ウユニ塩湖の中ほどにあるサボテンが群生する「魚の島(Isla de Pescado)」の頂上から眺めると、「天空の鏡」の状態でなくても、見渡す限り真っ白な「塩原」の世界が広がり、幻想的な体験を味わうことができます。
しかし、この地は日本からは遠く、標高約3,700mという高地にあるため、高山病対策も必要で、体力と気候に恵まれないと目的の光景は見ることはできませんが、私の経験上、想い出に残る旅行になることは間違いありません。
国内の「塩の道」を歩くのも大変ですが、「ウユニ塩湖」までの道のりも体力勝負です。
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