14世紀~16世紀に美術・音楽・文学・哲学の分野において興った文化運動。この激動の時代を「ルネサンス期」と呼び、イタリアを発端にヨーロッパ各地に広がったこの活動の中で、後世に語り継がれる世界的な偉人や美術作品が生まれていきました。本シリーズではルネサンス期を代表するイタリアの芸術家「レオナルド・ダ・ヴィンチ」「ミケランジェロ」「ラファエロ」を中心にイタリア芸術について紐解いていきたいと思います。

第2回目は、ルネサンス期のイタリアで生まれた三大巨匠のひとり「レオナルド・ダ・ヴィンチ」について深堀していきます。「最後の晩餐」や「モナリザ」などを生み出した天才画家レオナルド・ダ・ヴィンチについては第2回から第4回に渡って詳しくご紹介していきます。(2021年12月27日更新)

画像1: イタリア芸術 三大巨匠が交わる奇跡の世界線 <第2回>『世界に轟く天才の名、レオナルド・ダ・ヴィンチとは!?』 【好奇心で旅する海外】<芸術百華>

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」についてじっくり学ぼう!

死後のダ・ヴィンチが現代のニュースメーカーに?

まず今回から3回にわたって紹介する三大巨匠の1人目は、"万能の天才"とも呼ばれるかの有名な
レオナルド・ダ・ヴィンチです!

彼が"万能の天才”と称される所以は、絵画のみならず、軍事学・解剖学・天文学など、非常に幅広い分野の研究に 長けていたためです。

好奇心旺盛なダ・ヴィンチは次から次へと浮かぶ様々な考えを自らの手稿に記しており、なんとその枚数はなんと!1万3000枚。

国語辞典「広辞苑」でも約3,200ページということを考えると、気の遠くなるような研究を、ダヴィンチは日々繰り返していたことがお分かりいただけるかと思います。

ただ、この手稿が少し厄介なのは、
時をあけて何度も同分野の研究を行っていたので、考えがころころと変わり手稿の中で矛盾が生じることもしばしば・・・。

後世で手稿を紐解こうとした何人もの研究者を深い闇の中に迷い込ませたそうなのです。
それ故に現在でもダヴィンチに関する発見や発表は、毎回全世界を賑やかすニュースとなるのです。

画像: レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿の一部(2019年6月 弊社スタッフ撮影)

レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿の一部(2019年6月 弊社スタッフ撮影)

画像2: イタリア芸術 三大巨匠が交わる奇跡の世界線 <第2回>『世界に轟く天才の名、レオナルド・ダ・ヴィンチとは!?』 【好奇心で旅する海外】<芸術百華>

できるだけ“リアル”を描こうとすると、時間がかかるなぁ・・・

一方で完璧主義のダヴィンチは作品の出来に満足せず、絵画を最後まで描き終えることはほとんどありませんでした。
解剖学や哲学にも手を出していたため、筋肉の張り具合や血管の浮き出方に至るまで、すべてを絵画の中で表現をしようとしたのです。
その探求心や完璧主義が仇となり、最後まで描き終えたものはごくわずかしか残っていないのです。

ダ・ヴィンチ絵画のはじまりはこんなところに

そんなダ・ヴィンチの活動範囲は広範囲に広がっていました。
生まれはイタリア中部・フィレンツェ近くにある小さなヴィンチ村で公証人の父をもって生まれ、その父の紹介で当時一番勢いのあったヴェロッキオの工房に入ることとなり、これがダ・ヴィンチの出発点となりました。

さて、ここで問題です!!!
これはヴェロッキオが描いた「キリストの洗礼」です。実はこの絵の一部を弟子のダ・ヴィンチが書いたとされています。
ダ・ヴィンチが描いたのはどの部分でしょうか

画像1: ダ・ヴィンチ絵画のはじまりはこんなところに

いかがでしたでしょうか。

正解はこちらです!!
①左の天使 ②背景の山々

画像2: ダ・ヴィンチ絵画のはじまりはこんなところに

天使の振り返りざまを描く難しいポーズと、衣服の陰影、また奥行きを見事に表した背景など、まだ無名ながら抜きんでた才能を発揮させます。

一部の逸話では、ヴェロッキオはダ・ヴィンチの圧倒的な才能にはかなわないと考え、二度と絵筆を取らなかったといいます。
この絵画はフィレンツェにあるウフィツィ美術館でご覧いただくことができます。

ダ・ヴィンチが師ヴェロッキオに衝撃を与えた本作は、ぜひ現地でご覧いただければと思います!

さて、少し話は逸れてしまいましたが、、、、

その後の人生は様々な場面で才能を開花させながら、ミラノ、フィレンツェ、ローマと、時の王様に仕えながら活動拠点を移していました。

そして最後は64歳の時、フランス国王に招かれ弟子のメルツィ・サライとともにフランスへ。
67歳、フランスにてその長い生涯に幕を閉じるのでした。

さて今回はここまで。次回はダヴィンチがこの世に残したわずか13の真作とその謎についてご紹介したいと思います。

画像3: イタリア芸術 三大巨匠が交わる奇跡の世界線 <第2回>『世界に轟く天才の名、レオナルド・ダ・ヴィンチとは!?』 【好奇心で旅する海外】<芸術百華>

今回もお付き合いいただきありがとうございました!次のシリーズも是非ご覧ください!

シリーズ全10回好評公開中!
1回目「ダ・ヴィンチだけじゃない!ルネサンスって何?」
2回目「世界に轟く天才の名、レオナルド・ダ・ヴィンチとは!?」
3回目「意外と知らないダ・ヴィンチ真作の秘密」
4回目「失われた絵画!?ダ・ヴィンチ VS ミケランジェロ?」
5回目「生まれながらの彫刻家ミケランジェロ、運命の出会いとピエタ像」
6回目「孤高の職人ミケランジェロ ~偏屈キャラって本当?」
7回目「画家ミケランジェロ ~後半生をかけた魂のフレスコ画~」
8回目「“聖母のラファエロ” ダヴィンチからの影響と美へのこだわり」
9回目「天才ラファエロはルネサンス時代の有能なプロジェクトリーダーだった」
10回目「ルネサンスの天才が残したもの、私たちが出会うもの」

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