今回のテーマはザック。
せっかく買った装備はきれいにしたいですよね
今回の内容が参考になれば幸いです
解説していただくのは山旅スクールガイド 君塚 浩一ガイドです
君塚 浩一ガイド
某大手登山用品店で経験を積み今は、整体師・某メーカーのショップ店員・山旅スクール専属ガイドという多彩に活動中
そもそもザックって洗えるの？？
山旅スクールのガイドメンバーの中には
洗濯機でパックパックを洗うという強者もいましたが、
各社バックパックメーカーHPを確認してみると、
ほとんどのメーカーが部分洗いをおすすめしています。
（洗濯機はNGという会社もありました）
なぜ部分洗いなのか、それは間違えた洗い方では、
各パーツの劣化を早める、バックパックの寿命を短くしてしまう場合があるからです。
ですが、背面パッドからの嫌な臭い、
生地表面や地面に当たるところの汚れは気になりませんか？
消臭剤や部分洗いをやっても「なんだかな」と思っている方は思い切って丸洗い。
今回は実際に洗ってみましたのでその様子を一緒に見てください！
ザックを洗ってみた！
準備編
外せるパーツすべて外します。ジッパー類は開けます。
フレーム、雨蓋、ウエストベルトなど分解していきましょう
但し無理にストラップを外したりすると、戻せなくなる場合があります。
戻せる範囲で慎重に行う様にしてください
洗濯編(部分洗い)
目立つ汚れあれば、水で濡らし中性洗剤を付けて
スポンジやブラシで優しくこすります。
パックパックの底部、オモテ面などはかなり汚れがあり大変でした
洗濯編(押し洗い)
浴槽や洗い桶にバックパックが漬かるぐらいの水を入れて、
中性洗剤を加えた洗濯液にパックパック全体を浸し、優しく押し洗いをします
荷室の内側にも細かいゴミやホコリがありました。真っ黒です！！
すすぎ
きれいな水にバックパックを浸して、
押し洗いと同じ要領で水が濁らなくなるまで十分にすすぎを繰り返す
3回すすぎをやったら、さっきまで真っ黒だった水も
こんなにきれいになりました
脱水
バックパックを逆さまにし、水気を切ります。
背面パッドなどの水分を含みやすい箇所は手で押しながら水を押し出します
雨蓋の内側や荷室の内側もしっかり水気を切りましょう
乾燥
直射日光を避け、風通しの良いところで日陰干し乾燥をしましょう
理由としては紫外線が生地にダメージを与えます。乾かす場所を選んでください
２日〜３日は乾かすつもりで
（気温２８℃のいい天気の日でも1日では乾きませんでした）
保管
直射日光を受けるところや、車内、屋外倉庫など、
高温多湿になる場所はさけて、風通しの良い日陰で保管
丸洗いのポイント４つ
・準備
→バラバラにするのは意外と時間がかかります
・洗い
→生地を傷つけないように優しく
・すすぎ
→洗剤の成分が残ると、本来の防水性や撥水性が低下する恐れがあるのでしっかり
・乾燥
→1日では乾きません、天気予報を確認して余裕を持った日程で
気分一新！きれいになった道具を楽しもう
まずはご自身のバックパックメーカーのHPで
メンテナンス方法を確認してみましょう。
軽い汚れであれば、部分洗い→部分すすぎ→部分乾燥（タオルなどでふき取り）
してくださいと説明書きがあると思います。
それでも、背中からの汗の臭いが気になって歩きに集中できない、
汚れていて公共交通機関で肩身が狭い、そして、
生地のコーティングの状態を良好に保ちたい方は、
今回の方法を参考していただいて、バックパックの丸洗いに
チャレンジしてみてはどうでしょう。
最後に
山旅スクールは1年間のカリキュラムで
あなたを自立した登山者に育成することを目的とした
開校20年以上の登山教室です
個性豊かなガイド陣と共にディープな山歩きにはまってみませんか
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