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高山病のリスクと対策|安全に登山を楽しむために知っておきたいポイント

登山やトレッキングで標高2,500m以上の高地に行くと、多くの登山者が直面する可能性があるのが「高山病(急性高山病:Acute Mountain Sickness, AMS)」です。
「頭痛がする」「息苦しい」「眠れない」など、楽しい山旅を台無しにしてしまう症状ですが、正しい知識と対策を知っておけば、多くの場合は予防できます。

今回はクラブツーリズム「あるく」の登山ツアーにも役立つ、高山病のリスクとその対策を、分かりやすくご紹介します。

高山病とは?|原因と症状

高山病は、標高が高くなることで空気中の
酸素分圧が低下し、身体が低酸素環境に適応できないことで発症します。

特に2,500m以上でリスクが高まり、急な高度上昇で症状が出やすくなります。

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主な症状

画像: 主な症状

※症状が進行すると、重症型の「高地脳浮腫」や「高地肺水腫」になる危険もあります。
これは命に関わるため注意が必要です。

高山病のリスクを高める要因

研究や医学的知見から、以下のような状況で高山病のリスクが高まるとされています。

  • 急激な標高上昇(例:短時間で2,000m以上の上昇)
  • 個人差(体力や年齢ではなく遺伝的要因も関与)
  • 睡眠不足や体調不良での登山
  • 水分不足や過度のアルコール摂取
  • 激しい運動による体力消耗

高山病の予防と対策

画像: 高山病の予防と対策

1. ゆっくり高度を上げる

  • 一般的に「1日で500m以上の宿泊高度を上げない」ことが推奨されています。
  • ツアー登山では無理のない行程を選ぶことが大切です。

2. 水分補給を意識する

  • 脱水は症状を悪化させます。
  • カフェインやアルコールは利尿作用があるため控えめに。

3. 適度な休憩と深呼吸

  • 心拍数を上げすぎないよう、こまめに休憩。
  • 深い呼吸を意識して酸素を取り入れましょう。

4. 薬の使用

  • 日本登山医学会でも予防薬としてアセタゾラミド(ダイアモックス)が推奨されています。
  • 使用は必ず医師の指導を受けましょう。

5. 症状が出たら

  • 無理をせず高度を下げることが最も効果的です。
  • 軽症なら休息で改善することもありますが、悪化する場合はすぐ下山。

ツアー登山での安心ポイント

クラブツーリズム「あるく」ブランドの登山ツアーでは、

  • 高度順応を考慮した行程作り
  • 添乗員・ガイド・講師などの引率者による体調確認
  • 緊急時の下山サポート

を整えており、初めての高地登山でも安心してご参加いただけます。

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よくある事例Q&Aチェック!|高山病のときどうする?

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Q1:初めて3,000m級の山に行きます。頭痛が出たらどうすればいいですか?

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A:まずは無理をせず休憩し、水分をとりましょう。
軽い頭痛なら、深呼吸をして安静にすることで改善する場合もあります。
ただし、頭痛が悪化する、吐き気が出る、ふらつくなどの症状が出た場合は高度を下げることが最も有効な対策です。
市販の鎮痛薬は症状を和らげる補助にはなりますが、根本的な解決にはなりません。

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Q2:ツアー中に「眠れない」「息苦しい」と感じたら?

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A:典型的な高山病のサインです。
睡眠障害や息苦しさは、体が低酸素に順応しようとしているサイン。
横になっても眠れない場合は、半身を起こして寝る姿勢にするだけでも呼吸が楽になることがあります。症状が強いときはガイドや添乗員にすぐ相談してください。

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Q3:お酒を飲んでも大丈夫ですか?

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A:高地ではアルコールは控えめに。
アルコールは利尿作用があり脱水を招きやすいため、高山病のリスクを高めます。
ツアーや山小屋でのお酒は楽しみの一つですが、標高の高い場所では「乾杯程度」にしておくのがおすすめです。

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Q4:体力があれば高山病になりませんか?

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A:体力とは関係ありません。
高山病は「筋力や持久力」ではなく「身体が酸素の薄さにどう反応するか」に左右されます。
若い人でも発症しますし、逆にシニア世代でも問題なく登れる方もいます。
だからこそ誰でも起こり得るリスクと考え、予防を意識することが大切です。

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Q5:ツアー中に高山病になったら、周りに迷惑をかけませんか?

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A:遠慮せずに伝えてください。
クラブツーリズム「あるく」ツアーでは、ガイドや添乗員が体調確認を行い、無理のない行程で進みます。体調不良は恥ずかしいことではなく、早めに伝えることが安全につながります
緊急時は高度を下げる、行程を調整するなどの対応も可能です。

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Q6:高山病を予防するにはどんなツアーを選べばいいですか?

   

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A:同じ山に登るツアーでも、旅行日数の長いものを選ぶようにしましょう。
日帰りよりも1泊2日、1泊2日よりも2泊3日。
ツアーによっては前日登山口に宿泊したり、山小屋で高度順応してから山頂に臨むツアーもあります。ご自身の予定と体調を考慮して選んでください。

まとめ|正しい知識で登山をもっと安全に

高山病は特別な人だけがかかるものではなく、誰にでも起こり得る症状です。
しかし、予防法を理解し、無理のないペースを守れば、多くの場合は防げます。

標高の高い山を目指す方は、ぜひ「高山病のリスクと対策」を頭に入れて、快適で安全な登山を楽しんでください。

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